アイデア尽くしの『リアル脱出ゲームTV Sky High 』これ以上どうするんだろう!?

帰省先の新潟で、『リアル脱出ゲームTV〜 sky high 〜』(8/14放送)を観ました。

いや、これ、もうテレビでこれ以上のことできないんじゃないの!?というアイデア尽くし!ちょっと凄さを語らせてください。以下、ネタバレを含みますので、気になる方は避けてくださいね。いやすごかったですよ。

改めまして。過去2回、関東ローカルの深夜で放送された『リアル脱出ゲームTV』は、ドラマと同時進行で、PCやスマホで謎解きに挑戦できる番組。生で観ないと意味がない。

今回もバカリズム演じる「謎男」が、日本のどこかに爆弾を仕掛けたと警察庁に宣告。謎を出題して、1時間以内に解かないとドカ〜ンよと挑発します。

で、ドラマ内で出題された謎に、視聴者も参加できるわけです。1問目は、こんな謎でした。

最初の「謎」。鍵は「生」

どうやら爆弾のありかを示しているらしいのですが…

81(2-4)598

たったこれだけです。

郵便番号でもないし、緯度経度でもないし、電話番号でもない。なんだこりゃ。

もう先に答えを言っちゃうとですね。これ、「宮城スタジアム」を示しています。

この番組が放送される前の時間帯で、19時からサッカーの試合を生中継していました。日本対ウルグアイ戦。2対4でウルグアイが勝ちました。

これを踏まえてもう一回「謎」を見てみると、

81(2-4)598

81は日本で、598はウルグアイ。国際電話の国番号なんです。2-4はもちろん、試合結果。そして試合をしていたのは「宮城スタジアム」。

つまり、さっきまで生中継していたサッカーの試合結果を「謎」に組み込んでいるんです。

ドラマはもちろん収録して編集したもの。そこに「謎」のテロップやCGをリアルタイムで作って、うまくドラマに乗せていたんです。なんという手間暇!雨天中止だったらどうしたんだろう!

ドラマ内ではサッカーを匂わせるヒントを出していました。ウルグアイの国番号も、サッカーの結果も、試合をした場所も、ネットで検索すればちゃんとわかります。

サッカーを観てなかった人でも、気がつけば解けるようになっていました。よかったよかった(サッカー観てなかった)

次の「謎」。鍵は「もう一つの声」

1問目の答え「宮城スタジアム」を、サイトに入力すると、2問目が出題されます。ドラマ内で1問目の解決シーンが放送されちゃうと、タイムオーバー。2問目には進めません。

2問目はこんな「謎」でした。

こうこえひ
たのとえな
つはかのも

5×3 → 3×5

解答欄には「解除コード」を入れろ、とあります。おそらく爆弾の解除コード。しかし1問目と違って、チャンスは1回のみ。

謎自体は簡単なんです。5×3の文字列を、3×5に並べ替えるだけ。

こうこ
えひた
のとえ
なつは
かのも

右上から縦に読むと、「こたえはもうひとつのこえのなか(答えはもう一つの声の中)」になります。

まさか「もう一つの声の中」が解除コードのわけないよな…もう一つの声…もう一つの…。あっ!

「副音声」か!

テレビのリモコンを取り出して、えー、副音声聞くのってどうするの…と、しばし睨み、やっと見つけた音声着換ボタンをポチッと押す。

……副音声で謎男がなんかしゃべってる!これ番組開始からずっと流れてたの!?

一文字づつ区切りながら、こんな文章をしゃべってました。

ま だ な ぞ は つ づ く
と め て き み の ゆ う き で

まだ謎は続く…!

最後の「謎」。鍵は「右」

さぁいよいよここからが本番でしょ!

…というところで息子二歳にテレビを消されました…時刻は22時近く…そうね…もう寝る時間だもんね…

それでも気になるので、「まだなぞはつづく〜」の文章をiPhoneに書き写して布団の上でにらめっこ。また3×5に並べてみたり、いろいろやって、結局わからず。

タイムオーバー。

なんだったんだろう〜と、Twitterで検索してみると、「右の音声を聞く」という答えが…。ステレオだったの!?そういえば謎男が右耳に手を当てて聞く動作をしてた…!

というわけで、ステレオになっていた副音声の、右の音声だけ拾うと…

ぞ は づ く
と め て き み

ま な つ の ゆ き

になったらしいんです。これが解除コード。そりゃ、文字列だけ観ててもわからんわー!

テレビの特性を存分に活かした「謎」

今回の「謎」は、テレビだからこそできた「謎」でした。

生放送、副音声、ステレオ。

どれも普段テレビでおなじみの事ばかり。第1回の放送では赤青黄緑の地デジボタンも使ったとのこと。

『リアル脱出ゲームTV』は、テレビであることを活かした、テレビでしかできない謎解き体験をしっかり用意してくれました。アイデア次第で、テレビってまだこんな可能性があるんだと感心しっぱなし。

全国放送のゴールデンタイム、しかも夏休みとあって、参加者は170万人を超えたそう。みんなびっくりしたろうなぁ。

それにしても、ここまでテレビのこと盛り込んじゃって、次どうするんだろう?全部出し切っちゃったんじゃないのかな…?

いやいや、きっとSCRAPのことですから、また僕らをひっくり返してくれるでしょう。くれますよねー。

次の『リアル脱出ゲームTV』を楽しみにしております。

今度は、放送までに子供を寝かしつけよう!

関連記事:
9/1まで赤坂サカスでやっている、リアル脱出ゲームTVのリアルイベントに行ってきました。難易度高いけど、すごい気持ちいい謎でしたよ!
リアル脱出ゲーム『東京爆弾包囲網からの脱出』に行ってきた | イノミス

「新潟まつり」に行ってきた

絶賛帰省中でございます。カミさんの実家、新潟です。

関東では37℃の猛暑日のところ、こちら新潟は31℃。しかし湿度が高い…。やっぱり汗だくで過ごしております。子供たちは元気に跳ね回っており、汗だくに拍車がかかります。ビチョビチョです。

そんなわけでしばらく新潟からお伝えします。新潟だより。

今日は「新潟まつり」に行ってきました。初。

1955年からやってる歴史あるお祭りだそうです。

新潟まつりは、住吉祭、商工祭、川開き、開港記念祭という歴史ある4つの祭りが1つとなり、昭和30年に第一回がスタートしました。
毎年8月上旬の金、土、日曜日に行われます。
新潟まつりとは|新潟まつり

民謡流しや花火大会など、幾つかイベントがあるなか、「住吉行列」「新潟キラキラパレード」を見てきました。

これは新潟駅前に貼ってあった巨大ポスター。おせんべいの街へウェルカム。

こっちが行列の様子です。

古式ゆかしい衣装をまとった人達が、大通りを練り歩きます。

馬もいました。

巨大な新潟日報のビルと馬。

その後に続くのが…。

なにやらトラックがたくさん。なんだろ。

トラックの荷台にたくさんの和太鼓が。万代太鼓というそうです。

学校や団体ごとに、いろんなトラックがいて楽しい。みんな荷台には太鼓です。ドンドコ。

芸者さんが踊ってるトラックもありました。ここだけチントンシャンでした。

たまに可愛い女子も!

鼓笛隊もたくさんパレードしていました。写真撮り損ねたんですけど、「暴れん坊将軍」を演奏してる鼓笛隊がいた。鼓笛隊で暴れん坊将軍って新鮮。なぜに。

多くの鼓笛隊が「イッツ・ア・スモール・ワールド」などディズニー曲をやってました。

その理由はおそらく…

ミッキーだ!

本物!

パレードの最後にミッキーたちが登場したんです。今回数年ぶりのゲスト出演とのこと。こういうとこまで来るんだー。

みんなに「ミッキー!ミッキー!」と追いかけられるディズニートラック。このために場所取りをしていた人も多く、大人気でした。

娘六歳も息子二歳も「ミッキーだ!」と喜んでいました。なにより。

夜は花火大会だそうです。これもすごそうだなぁ。

我が家はミッキーを見て満足して退散しました…暑かった…。

リアル脱出ゲーム『東京爆弾包囲網からの脱出』に行ってきた

この夏、赤坂サカスで開催されているリアル脱出ゲーム『東京爆弾包囲網からの脱出』に行ってきましたよ!

TBSで過去2回放送された「リアル脱出ゲームTV」のイベント版です。場所はもちろん、赤坂サカス。19:00開場を待っていたら、受付の前で森田さんがお天気コーナーやってました。この天気図にヒントが…?(関係ありませんでした)

2013-08-02 18.52.45

「ゲームをはじめよう」

5~6人で1チーム組む形式です。友人3人で参加したので、他のチームメイトとは初対面。よろしくお願いします。全部で20チームくらいいました。

さて時間になって、前方のスクリーンに映像が映しだされ…これがすごい出来。さすが今回テレビ局とコラボしてるだけあって、映像の作りこみ気合入ってます。謎男(バカリズム)が東京のどこかに仕掛けた爆弾を、暗号解読班(参加者達)が時間内に謎を解いて、場所と解除コードを入手するのが目的。

司会の方から注意事項の説明があったあと、いよいよ謎解き。制限時間は1時間。

…ここから先はネタバレNGなのであまり書けませんが…

テレビの前で解くのとは違い、足で手がかりを得て、手を動かし、頭をひねり、チームメイトと協力して、幾重にも仕掛けられた謎を解いていきます。解いても解いても謎が出てくる。楽しい!

結果は…

今回の公演で脱出したのは21チーム中2チーム。脱出率10%でした。多くのチームが東京を火の海にしてしまいました。

さて僕のチームは…脱出成功しました!ワーイ。これでリアル脱出ゲーム通算8戦6勝。やったー。

過去に何度もリアル脱出ゲームに参加した人達とも話していたのですが、かなり「リアル脱出ゲームらしい」謎でした。いかにも、これぞ、リアル脱出ゲーム。解いててすごく気持ちいい。

一見、難解な謎でも、理詰めとヒラメキがあればちゃんと解ける。

リアル脱出ゲームは、解けなかったチームのために最後に全ての答えを教えてくれます。そこで解けなかったチームは「そうか~」「くそ~」となる。「知らねぇよ!」とか「無理だろ!」とならない。ストーリーと謎が考えに考えぬかれてるのだ。

今回の謎解きは、過去に参加したリアル脱出ゲームの中でも1,2を争う気持ちよさだったですよ。好きですなぁ。

お盆に特番もあります

『東京爆弾包囲網からの脱出』は、9/1まで毎日やってます。1日4公演。夏休みに上質の謎で涼むのはいかがでしょうか。屋内だし。手に汗は握りますけどね。

また、8/14には「リアル脱出ゲームTV」の第3弾が放送されます。今までは深夜の放送でしたが、今回は21:25~22:40と早い時間になりました。参加者も増えるかな?予告編がYoutubeにありました↓

おまけ

イベント終了後、会場の出口で「うちわ」をもらいました。

2013-08-08 10.32.40

謎男さんが怖すぎて、子供の前で使えません。

※関連記事
ちょうどいい「悔しさ」と、人生の遊びかた。

行き届いた演出に脱帽!キッザニア東京に行ってきた。

先日、娘六歳を連れて、初めてキッザニア東京に行ってきました。

「キッザニア」は、子供がいろんな職業を体験できるテーマパーク。本物の企業が協賛してるので、ユニフォームや道具も本格的。しかもお給料も稼げる。初めて行ったけど、これはオトナもやってみたいなぁー。

キッザニアの街の様子

到着しましたキッザニア東京。ららぽーと豊洲内にあります。

入り口が空港のカウンターになってる。まさに子供の国に入国するわけです。いい演出だなぁ。

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入ったら正面がいきなりリクルートキャリアでビビる大人たち(お仕事紹介センターだった)

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キッザニア東京には約90種類の仕事がある。見たことある企業ばかり。飲食業はモスバーガーにピザーラ、車ゾーンにはオートバックスや三菱自動車、J-WAVEでは子供がDJしてるし、テレビ東京では観覧を募集してる。

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写真を見るとわかるんだけど、キッザニア内には小さい車がいっぱい走っている(電動)。消防車だったり、救急車だったり、クロネコヤマトだったり。それぞれの車には、各職業のコスチュームを着た子供たちが乗ってる。「火事でーす。消防車が通りまーす」とアナウンスしてる。

楽しい!楽しい!娘六歳、なにやる?なにやる?と聞いたら、

「ガソリンスタンド!」

……ファッション系とかもっと女子っぽいのあるのに…。でも、家族で車で出かけるときに気になっていたんだろうなぁ。子供が普段何に興味を持っているのか、こういう所でも現れますね。

というわけで、ガソリンスタンド。出光がやってます。オーライオーライ。

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ユニフォームに着替える、といっても、服の上からすっぽりかぶるもの。最初にお姉さんから仕事をレクチャーされて、さっそくお仕事。

ちなみに車でやってくるのも子供。別のところに運転免許証試験場があって、合格するとレンタカーを借りて運転できるのだ(「一般道」じゃなくて、車ゾーンの中のみ)

働いて「キッゾ」を貯める

3台くらい、給油したり窓を拭いたりして、お仕事終了。20分くらい。終わると「キッゾ」というこの街の通貨単位でお給料がもらえる。

このキッゾ、街でちゃんと使える。さっきのレンタカーを借りるのもキッゾが必要だし、他にもスポーツクラブがあったり、携帯電話を借りれたり、三越でお買い物ができたりする。キッザニア内に経済がある。

もちろん銀行もある。

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銀行に行くと口座が作れて、カードと財布がもらえる。使い切れなかったキッゾは預金できる。あーまた来てもらうってことだなー、と親としては思うけど、上手いやり方だよなぁ。

ちなみに、日本のキッザニアだとほとんどの子供が貯金しちゃうんだけど、欧米のキッザニアだと給料入ったら即使っちゃう子が多いとのこと。国民性がでますな。

そうそう、キッザニア内にはATMもあるんだけど、ちゃんと子供サイズになってる。かわいい。

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ちなみに暗証番号はテキトーに4つの番号を押せばいいことになっている。子供は絶対忘れちゃうので。

現実の街を「空気ごと」持ってきている

そんなこんなでガソリンスタンドを終えた娘六歳、その後クロネコヤマト → 獣医 → マジシャンとめぐる。なんだその経歴。

それにしても、クロネコヤマトの事務所なんて、この本格さですよ。お店から集荷して配送までやる。

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壁に無事故記録まで書いてある。6年間無事故!

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集英社もあった。漫画のアシスタントのお仕事ができる。ジャンプやりぼんの漫画が教材。

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中のホワイトボードにちゃんと締め切りが書いてあって笑ってしまった。増刊も出るんだね。頑張れ!

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消防士になると、ちゃんと放水して火事を消すんですよ。この家、ちょくちょく燃える。

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一方、大林組ではスカイツリーを建設中。

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お仕事紹介センター(リクルートキャリア)に行くと、アルバイト情報がもらえたりする。チラシ配りとかある。短時間でできるけど、キッゾは少し安め。

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とにかく演出が行き届いている。子供だまし、なんてことが全然ない。クロネコヤマトの無事故記録なんて、大人にしかわからないのにちゃんと書いてあるし。

たとえ子供が気づかないようなところだとしても、大人が働く現実の街を、その空気ごと持ってきているのだ。いちいち感心してしまう。

お別れの時間

キッザニアは一般のテーマパークにはない、2部入れ替え制。確かにずっとやってると人気の職場は待ち時間がえらいことになるもんね。

僕らは9時~15時の第1部に行ったんだけど、人気の森永お菓子工場(ハイチュウが作れる)は入国した途端に受付終了になってました。ものの数分。

各職場は、受付できる人数が決まっているので、ちゃんと予習しておいた方が絶対いい。公式にもヒントが書いてあるので、これから行く人は読んどきましょう。
効率よく楽しむためのヒント|KidZania [キッザニア東京]

そうそう、終了の時間が近づいてくると、街のアチコチに写真が貼りだされる。

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お仕事をしている様子をカメラマンが撮影して、印刷したものを次々貼りだしていくんです。自分が写っている写真が欲しかったら、棚から写真を取って自分でレジに持っていく仕組み。サッカー選手やファッションモデルをやると、雑誌の表紙みたいな写真を作ってくれたりする。さすがにちょっとお高い(1枚1000円~)。

さて、娘六歳はというと、お仕事に夢中になっているうちに、キッゾを使う時間が無くなってた。夏休みに遊ぶためにバイトに精を出したら夏休み終わったみたいになってた。

慌てて三越に行ってみるも…

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買い物できるのは50キッゾから。

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1回の仕事でもらえるの8キッゾぐらいなのに!さすが百貨店!…かと思いきや、消しゴムでも100キッゾだったりするので、どうだ働くって大変だろう…って大人がドヤ顔できるシステムになっているのだった。

キッゾは持ち帰りも可能。娘六歳は銀行でもらったお財布ごとそのままお持ち帰り。今度は息子二歳がもう少し大きくなったらかなー。

っていかキッザニア楽しい!大人もこういうのやりたい!

SCRAP「世紀のイントロクイズ王決定戦!」に行ってきた

テレビや映画でした観たことがない、非日常の経験をさせてくれる「リアル脱出ゲーム」

そのリアル脱出ゲームを主催している株式会社SCRAPが、創立5周年のイベントとして開催したのが、なんと「イントロクイズ」!

その名も世紀のイントロクイズ王決定戦!

イントロクイズだって、テレビを観ててやりたいと思っていた。早押しボタン押してみたい!答えてみたい!

そんな軽い気持ちで行ってみたら、クイズ王たちもやってきて、とんでもないことになっていた!当日の様子をレポートします。

本物の早押し機だ!

ってわけでやってきました、原宿のヒミツキチオブスクラップ

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今回のイベントは、このヒミツキチオブスクラップのリニューアルお披露目も兼ねているのです。

受付でチームナンバーが書かれたプレートを受け取ります。そこで「イントロクイズ経験者ですか?」との問い。いやいや、ただのテレビっ子です、と言うと、白いプレートをもらいました。経験者の方はリーダーとして、黄色のプレートを下げることになっているとのこと。

会場に入ると、前方にはモニターと早押し機!

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本物の早押し機と、ウルトラクイズのハットっぽい帽子!

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今回のイントロクイズは、イントロクイズ王の後藤裕之さんが監修しているとのこと。この早押し機も、後藤さんの持ち物なんだそうです。いま、このタイプの早押し機を作れる人が減っているとか。職人が減ってるなんて、もう完全に日本の伝統工芸だ。

これ押したい。押したいなぁ。

「誰でも参加できる」ルール作りがスゴい

17:30にスタート。司会の加藤さん(SCRAP代表)と吉村さん。

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優勝商品は、「潜水艦ポセイドン号からの脱出関係者特別講演&盛大なパーティご招待!」

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そして後ろに控えるは監修の後藤さん。音出し、正誤判定、早押し機の調節まで、全部お一人でやられてました。

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会場には、だいたい100人ぐらいの参加者が、1チーム6~7人に振り分けられている。まずはチーム対抗で予選を行なって、上位4チームで決勝を行うとのこと。

各チームには、ルール説明の紙と、予選ピリオドのジャンルが書いた紙が配られている。

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この予選のルールがよくできていたんですよ。

受付で「経験者ですか?」と聞かれたように、この100人の参加者たちには、イントロクイズの猛者たちが混じっている。

一般の人とクイズ猛者を一緒に戦わせちゃうと、差がつくのは明らか。全員が早押しクイズを楽しめるようになるにはどうするか。

こうなっていました。

「ピリオド」で参加者を区切る

・ピリオド(全24ピリオド)ごとに、各チームから1人ずつ早押しボタン席につく
・各ピリオドは、3つのジャンルから出題される。全ピリオド、ジャンルが異なる
・6ピリオドを1つの区切りとして、全員に順番が回るようにする

ジャンルが書かれた紙を見ながら、自分が得意なジャンルを相談しあって、ピリオドごとの代表を決めるんです。

6ピリオドで全員が一巡するようにするので、クイズ猛者をどこで投入するかとか、作戦を立てる必要がある。

ジャンルは事前に告知されていたので、当たりをつけて予習することもできた。これなら素人でも「演歌なら」とか「80年代洋楽なら」と立候補できる。

早押しは強い人から抜ける

そして早押しクイズの形式も、また巧かった。

・1問正解したら勝ち抜け
・3人抜けたらピリオド終了。抜けた順に100点・80点・60点がチームに加算される
・誤答したら退場。そのピリオドは答えられない。チームに-10点
・間違えた問題はその場で正解発表(「次に早かった人が答える」は無し)
・9問ぐらいでピリオド終了

最短で3問でピリオドが終わってしまうけど、実はすごい考えぬかれたルール。

クイズ猛者たちは当然答えるのが早い。だから1抜けとかしちゃう。すると残った素人だけで戦うことができる。間違えた人は退場するので、残った人にチャンスが増える。

「強い人が答え続ける」ことも無く、「変な人が間違い続ける」ことも無い。

さすが、リアル脱出ゲームで難易度調整などの「仕組み」を作り続けていたSCRAPだなぁ、と、始まる前からスゴく感心してしまった。

さて、いよいよ始まります。

速すぎる人たち

みんな速い。

クイズ猛者たちが速いのは当然として、普通の人達もガンガン答えていく。予習の差が出てるのか、普通のイントロクイズなのにウルトライントロドンぐらいのスピードで答えていく。

でも、客席で見てるとそれでもわかる曲もあるし、正解発表されても「これか~」と納得できる選曲になっていた。さすがイントロクイズ王の監修である。

そうそう、我チームのリーダーの紹介をしておかなければ。

黄色い札を下げたOさん。ご挨拶をして、経験者なんですか?と尋ねたら、カバンをゴソゴソして、ネームプレートを取り出した。

…NHK「連続クイズホールドオン!」のネームプレート!

holdon

「ネタで持って来ました。第○○代チャンピオンです」とのこと!すごい!クイズ王や!生で初めてクイズ王に会った!

そしてこのOさん、この後も1抜けを連発。我がチーム3の得点の8割はOさんが叩きだし、司会陣からもしきりにイジられていた。

いよいよ自分の出番

そしていよいよ自分の出番ですよ。

最初は第4ピリオド、ジャンルは「果物の名前」「90年代/女性アイドル」「子ども番組の曲」。チームで唯一子持ちだったので、このピリオドになった。

結果、答えられず。

「果物の名前」から「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」が来ると予想して、ずばり当たるも押し負ける。「子ども番組の曲」は「コンピューターおばあちゃん」だった。懐かしいけど、今の子ども向けじゃなかった!

続く出番は第12ピリオド。ジャンルは「女性の名前」「2000年~/邦楽ポップス」「CMソング」。テレビっ子なのでCMソングなら、と意気込む。

1問目で、あれ聞き覚えが?と思って、初めて早押しボタンを押して回答。「クリスマス・イブ?」。不正解。-10点。退場。あぁ…。

正解はこれだった。

ちょっと後藤さん!

1問答えた!

Oさんが快調に点数を稼ぐものの、上位4チームに残るにはチーム全員の力が必要になる。Oさん以外のメンバーも2抜け80点を取ったものの、折り返しの時点で4位。

続く自分の出番、第14ピリオドは0点で終了。

こりゃあかんぞ…と、休憩時間にYouTubeで予習をする。最後の出番はラストの第24ピリオド「レコード大賞受賞曲」「紅白の大トリ」「ラストシングル」。ベタなところを考えるとコレかな…。

そして最後の出番がやってきた。チームは健闘むなしく5位タイになっていた。1抜けしないと無理な状態。で、1抜けはできず…。

2問目。

小さな太鼓の音…

あっ…!

思わず押した早押しボタン。さっき予習したとき聞いたやつ!

北島三郎「まつり」!

「正解ー!」

ワーッと盛り上がる会場!うわー!超気持ちいいー!

チームに戻ってハイタッチ。5位になっちゃったけど、1問答えたからいいやー。

これにて予選が終了。決勝に残った4チームが発表されて…とここで、あれが来た!

「敗者復活戦!」

ヒーロー交代

敗者復活戦は「歌詞穴埋め」と「早押しクイズ」。1問20点。お手つきは2問お休み。今までの点数に加算されて、上位1チームが決勝へ。

現状5位のうちのチームが有利だ!

大チャンスに沸く我チーム。一体感ができちゃう。

しかしOさんのテンションがそんなに上がらない。曰く「あそこのチームに、まだ強いやつが残ってるんですよ…」

クイズ猛者たちは横のつながりが既にできていて、黄色の札の人はほとんど顔馴染みらしい。ガチの人たちが集まりすぎである。

結果、Oさんが恐れていた、チーム10のNさんが超ウルトライントロドン状態で答えまくり、大逆転で決勝へ。我チームは敗退。

これまで司会にいじられていたOさんから、注目の的はNさんに。司会陣も「龍が出た」と大盛り上がり。沸く会場。

しかしまだまだドラマは続く。

「スポーツ観戦」状態の決勝戦

上位5チームが全員前に出て、1チーム3つの早押し機を割り当てられる。最後は全員で戦うのだ。

問題は「イントロクイズ:10点」「ウルトライントロクイズ:20点」「超ウルトライントロクイズ:40点」。お手つきは2問休み。

この戦いが、もう、凄まじかった。

黄色のクイズ猛者たちが、スゴいスピードで答えていく。もう完全にアスリートなのだ。

♪デデデ~ンってイントロがあったら、

d

ぐらいで答えちゃう。鳴った?ってぐらい。10点のイントロクイズでも、すでに超ウルトライントロ状態。

そして、総合力で勝ったチーム2が逆転優勝して幕。会場の盛り上がりは最高潮でした。

テレビの中へ

初めてリアル脱出ゲームに参加したときも、テレビでしか観たことがない経験ができて嬉しかった!という感想を書いていた(『東京リアル脱出ゲーム 廃倉庫からの脱出』に参加してきた | イノミス

今回もまた、クイズ番組に入ったような体験ができて、ホント楽しかったです。クイズ王たちのスピードを生で体験したし、なにより、1問正解できたし!

改めて、SCRAP5周年おめでとうございます。素敵なイベントをありがとうございました。