ハーゲンダッツでガスを抜く

仕事がなんだか忙しくて、もろもろ終わったら自分にご褒美でもほしい。褒美をとらせたい。自分に。

自分へのご褒美といえばハーゲンダッツのイメージがある。柴咲コウがCMで事あるごとに自分へのご褒美にハーゲンダッツをあげて食べているあれだ。最近違う人になったみたいだけど、ちょくちょく自分に褒美を取らせている柴咲コウが羨ましいかった。最後に見た柴咲コウのハーゲンダッツのCMの記憶は、なんだか仮面舞踏会にみたいなところに柴咲コウがいて、その中の一人の外国人男性を連れだしてパーティーから抜けだして、なんかでっかい屋敷の屋根の上に2人でのぼって、夜空を見上げながらあははうふふってハーゲンダッツを食べているやつだった。なんだそのシチュエーション。夢か、ってベッドから起き上がりそう。変な夢見ちゃった、っていいながら冷蔵庫をあけるとびっしりハーゲンダッツが入っていて、柴咲コウは「ん~」って悩むふりするけど実際そんなに悩んでなくて最初からそんな気分だったクッキー&クリームを手にとってもういっかベットに戻ってボフン!って座ってハーゲンダッツを食べたりするんだと思う。なんだそのシチュエーション(2回目)

で、僕なんだけど、なんだかハーゲンダッツでは自分への褒美が済まないような気がしている。ハーゲンダッツではおさまらぬ。おさまらぬのだ!もっと褒美を!もっと光を!仰せの通り褒美を持ってまいりました。お、気が効くじゃないか。ハーゲンダッツ10個でございます。そうじゃないんだよー、ハーゲンダッツだけ単純に掛け算すればいいんじゃなくてー、別に褒美の単位は1ハーゲンダッツじゃないからー。

しかしハーゲンダッツ以上の自分へのご褒美を模索するともう青天井だ。あれも欲しい、これも欲しい。もっと欲しいもっともっと欲しい。息子5歳がジュウオウジャーを観てるときにCMに突入するとなんでも欲しい欲しいって言ってしまうあの状態だ。君、つい最近までニンニンジャーのなにがしが欲しいって言ってたじゃないか。覇王シュリケンジン欲しいって言ってたじゃないか。気分はすっかりジュウオウジャーじゃじゃないか。頭は動物で体が人間じゃないか。見た目は子供、頭脳は大人じゃないか。違うか。

そもそも自分へのご褒美がハーゲンダッツでは済まなくなっているのが問題な気がする。ちょっと大変なときに、ハーゲンダッツで済ませればこうはならなかったのではないか。ちょくちょくハーゲンダッツでガス抜きすれば自分への褒美熱が気球のように膨らむこともなかったんじゃないか。柴咲コウがちょくちょくハーゲンダッツを食べているのは長期的に見て戦略として正しかったのではないか。あれはあれでよかったのか。

どうでもいい話だけど、昔会社で同僚と話しているときに柴咲コウの名前があやふやになって、その場の3人くらいでしばらく「シブサワ・コウがさぁ~」って会話して通じていたことがある。それKOEIの人だよ。三国志とか信長の野望作った人だよ。シブサワ・コウもハーゲンダッツ食べるかな。合戦から武将と抜けだして山の裾野で2人であははうふふってハーゲンダッツ食べたりするかな。なんだそのシチュエーション(3回目)