テレビや映画でした観たことがない、非日常の経験をさせてくれる「リアル脱出ゲーム」
そのリアル脱出ゲームを主催している株式会社SCRAPが、創立5周年のイベントとして開催したのが、なんと「イントロクイズ」!
その名も世紀のイントロクイズ王決定戦!
イントロクイズだって、テレビを観ててやりたいと思っていた。早押しボタン押してみたい!答えてみたい!
そんな軽い気持ちで行ってみたら、クイズ王たちもやってきて、とんでもないことになっていた!当日の様子をレポートします。
本物の早押し機だ!
ってわけでやってきました、原宿のヒミツキチオブスクラップ。
今回のイベントは、このヒミツキチオブスクラップのリニューアルお披露目も兼ねているのです。
受付でチームナンバーが書かれたプレートを受け取ります。そこで「イントロクイズ経験者ですか?」との問い。いやいや、ただのテレビっ子です、と言うと、白いプレートをもらいました。経験者の方はリーダーとして、黄色のプレートを下げることになっているとのこと。
会場に入ると、前方にはモニターと早押し機!
本物の早押し機と、ウルトラクイズのハットっぽい帽子!
今回のイントロクイズは、イントロクイズ王の後藤裕之さんが監修しているとのこと。この早押し機も、後藤さんの持ち物なんだそうです。いま、このタイプの早押し機を作れる人が減っているとか。職人が減ってるなんて、もう完全に日本の伝統工芸だ。
これ押したい。押したいなぁ。
「誰でも参加できる」ルール作りがスゴい
17:30にスタート。司会の加藤さん(SCRAP代表)と吉村さん。
優勝商品は、「潜水艦ポセイドン号からの脱出関係者特別講演&盛大なパーティご招待!」
そして後ろに控えるは監修の後藤さん。音出し、正誤判定、早押し機の調節まで、全部お一人でやられてました。
会場には、だいたい100人ぐらいの参加者が、1チーム6~7人に振り分けられている。まずはチーム対抗で予選を行なって、上位4チームで決勝を行うとのこと。
各チームには、ルール説明の紙と、予選ピリオドのジャンルが書いた紙が配られている。
この予選のルールがよくできていたんですよ。
受付で「経験者ですか?」と聞かれたように、この100人の参加者たちには、イントロクイズの猛者たちが混じっている。
一般の人とクイズ猛者を一緒に戦わせちゃうと、差がつくのは明らか。全員が早押しクイズを楽しめるようになるにはどうするか。
こうなっていました。
「ピリオド」で参加者を区切る
・ピリオド(全24ピリオド)ごとに、各チームから1人ずつ早押しボタン席につく
・各ピリオドは、3つのジャンルから出題される。全ピリオド、ジャンルが異なる
・6ピリオドを1つの区切りとして、全員に順番が回るようにする
ジャンルが書かれた紙を見ながら、自分が得意なジャンルを相談しあって、ピリオドごとの代表を決めるんです。
6ピリオドで全員が一巡するようにするので、クイズ猛者をどこで投入するかとか、作戦を立てる必要がある。
ジャンルは事前に告知されていたので、当たりをつけて予習することもできた。これなら素人でも「演歌なら」とか「80年代洋楽なら」と立候補できる。
早押しは強い人から抜ける
そして早押しクイズの形式も、また巧かった。
・1問正解したら勝ち抜け
・3人抜けたらピリオド終了。抜けた順に100点・80点・60点がチームに加算される
・誤答したら退場。そのピリオドは答えられない。チームに-10点
・間違えた問題はその場で正解発表(「次に早かった人が答える」は無し)
・9問ぐらいでピリオド終了
最短で3問でピリオドが終わってしまうけど、実はすごい考えぬかれたルール。
クイズ猛者たちは当然答えるのが早い。だから1抜けとかしちゃう。すると残った素人だけで戦うことができる。間違えた人は退場するので、残った人にチャンスが増える。
「強い人が答え続ける」ことも無く、「変な人が間違い続ける」ことも無い。
さすが、リアル脱出ゲームで難易度調整などの「仕組み」を作り続けていたSCRAPだなぁ、と、始まる前からスゴく感心してしまった。
さて、いよいよ始まります。
速すぎる人たち
みんな速い。
クイズ猛者たちが速いのは当然として、普通の人達もガンガン答えていく。予習の差が出てるのか、普通のイントロクイズなのにウルトライントロドンぐらいのスピードで答えていく。
でも、客席で見てるとそれでもわかる曲もあるし、正解発表されても「これか~」と納得できる選曲になっていた。さすがイントロクイズ王の監修である。
そうそう、我チームのリーダーの紹介をしておかなければ。
黄色い札を下げたOさん。ご挨拶をして、経験者なんですか?と尋ねたら、カバンをゴソゴソして、ネームプレートを取り出した。
…NHK「連続クイズホールドオン!」のネームプレート!
「ネタで持って来ました。第○○代チャンピオンです」とのこと!すごい!クイズ王や!生で初めてクイズ王に会った!
そしてこのOさん、この後も1抜けを連発。我がチーム3の得点の8割はOさんが叩きだし、司会陣からもしきりにイジられていた。
いよいよ自分の出番
そしていよいよ自分の出番ですよ。
最初は第4ピリオド、ジャンルは「果物の名前」「90年代/女性アイドル」「子ども番組の曲」。チームで唯一子持ちだったので、このピリオドになった。
結果、答えられず。
「果物の名前」から「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」が来ると予想して、ずばり当たるも押し負ける。「子ども番組の曲」は「コンピューターおばあちゃん」だった。懐かしいけど、今の子ども向けじゃなかった!
続く出番は第12ピリオド。ジャンルは「女性の名前」「2000年~/邦楽ポップス」「CMソング」。テレビっ子なのでCMソングなら、と意気込む。
1問目で、あれ聞き覚えが?と思って、初めて早押しボタンを押して回答。「クリスマス・イブ?」。不正解。-10点。退場。あぁ…。
正解はこれだった。
ちょっと後藤さん!
1問答えた!
Oさんが快調に点数を稼ぐものの、上位4チームに残るにはチーム全員の力が必要になる。Oさん以外のメンバーも2抜け80点を取ったものの、折り返しの時点で4位。
続く自分の出番、第14ピリオドは0点で終了。
こりゃあかんぞ…と、休憩時間にYouTubeで予習をする。最後の出番はラストの第24ピリオド「レコード大賞受賞曲」「紅白の大トリ」「ラストシングル」。ベタなところを考えるとコレかな…。
そして最後の出番がやってきた。チームは健闘むなしく5位タイになっていた。1抜けしないと無理な状態。で、1抜けはできず…。
2問目。
小さな太鼓の音…
あっ…!
思わず押した早押しボタン。さっき予習したとき聞いたやつ!
北島三郎「まつり」!
「正解ー!」
ワーッと盛り上がる会場!うわー!超気持ちいいー!
チームに戻ってハイタッチ。5位になっちゃったけど、1問答えたからいいやー。
これにて予選が終了。決勝に残った4チームが発表されて…とここで、あれが来た!
「敗者復活戦!」
ヒーロー交代
敗者復活戦は「歌詞穴埋め」と「早押しクイズ」。1問20点。お手つきは2問お休み。今までの点数に加算されて、上位1チームが決勝へ。
現状5位のうちのチームが有利だ!
大チャンスに沸く我チーム。一体感ができちゃう。
しかしOさんのテンションがそんなに上がらない。曰く「あそこのチームに、まだ強いやつが残ってるんですよ…」
クイズ猛者たちは横のつながりが既にできていて、黄色の札の人はほとんど顔馴染みらしい。ガチの人たちが集まりすぎである。
結果、Oさんが恐れていた、チーム10のNさんが超ウルトライントロドン状態で答えまくり、大逆転で決勝へ。我チームは敗退。
これまで司会にいじられていたOさんから、注目の的はNさんに。司会陣も「龍が出た」と大盛り上がり。沸く会場。
しかしまだまだドラマは続く。
「スポーツ観戦」状態の決勝戦
上位5チームが全員前に出て、1チーム3つの早押し機を割り当てられる。最後は全員で戦うのだ。
問題は「イントロクイズ:10点」「ウルトライントロクイズ:20点」「超ウルトライントロクイズ:40点」。お手つきは2問休み。
この戦いが、もう、凄まじかった。
黄色のクイズ猛者たちが、スゴいスピードで答えていく。もう完全にアスリートなのだ。
♪デデデ~ンってイントロがあったら、
d
ぐらいで答えちゃう。鳴った?ってぐらい。10点のイントロクイズでも、すでに超ウルトライントロ状態。
そして、総合力で勝ったチーム2が逆転優勝して幕。会場の盛り上がりは最高潮でした。
テレビの中へ
初めてリアル脱出ゲームに参加したときも、テレビでしか観たことがない経験ができて嬉しかった!という感想を書いていた(『東京リアル脱出ゲーム 廃倉庫からの脱出』に参加してきた | イノミス)
今回もまた、クイズ番組に入ったような体験ができて、ホント楽しかったです。クイズ王たちのスピードを生で体験したし、なにより、1問正解できたし!
改めて、SCRAP5周年おめでとうございます。素敵なイベントをありがとうございました。
TEAM3の黄色いネームプレートの者です・先日は大変お世話になりました。SCRAPのイベント自体初めてだったもので、実は場違いなんじゃないかという不安で一杯でした。でもチームメイトの方々温かく迎えていただき大変感謝しております。予選では最低限の仕事をしたつもりでしたが、敗者復活の歌詞穴埋めで折角2問下駄を履かせてもらったのに、それを活かせなかったのは個人的にとても申し訳ない思いでした。元々脱出ゲーム自体に興味があるので、機会があれば参加してみたいと思っていますので、その際はまた宜しくお願い致します。
おぐのりさん>
その節は大変お世話になりました!最低限の仕事なんてとんでもない、最高の仕事でしたよ!敗者復活戦は相手が強すぎでしたよ…と言っても素人からすると皆さん強すぎですが…。
リアル脱出ゲームはホントに楽しいですよ!おぐのりさんの閃きでチームが救われると思います。機会あれば是非ご一緒したいです!