イノミス
人間はどうですか?
- 2008-05-13 (火)
- コラム
駅で「アルミは生まれ変われます。人間はどうですか?」というポスターを見た。
日本アルミニウム協会のPRらしい。銀座線のラッピング車両も走ったとのこと(FujiSankei Business i. 産業/地下「アルミ」銀座線登場 日本アルミニウム協会がPR)。
とはいえ、「どうですか?」といわれてもすごい困る。
「アルミは生まれ変われます。人間はどうですか?」もうかなり問い詰められている感じだ。俺たちは生まれ変われるのに、人間ときたらどうだ。「アルミは生まれ変われる」。どんどん迫ってくる。「どうですか?」すでに後ろは壁だ。なんて返せばこの場が収まるんだろう。
「へぇ~」しか浮かばない。
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こいのぼりをしまうのが遅れると
- 2008-05-11 (日)
- コラム
こいのぼりをしまい忘れたのか、まだベランダでこいのぼりがはためいている家を見た。
「雛人形をしまうのが遅れると、婚期が遅れる」とか言うのに、こいのぼりはそんな言い伝えがない。これは不公平なんじゃないか。様々な場面で男女平等の機会が問われる昨今、男子にも大人になってから何らかのペナルティが課されるべきではないか。いろいろ遅れるんじゃないか。
こいのぼりをしまうのが遅れると、婚期が遅れる。
→ 昇進が遅れる。
→ 締め切りに遅れる。
→ 怪我の回復が遅れる。
→ 今期の復帰が絶望的になる。
→ プロを引退する。
→ スナックを開く。
→ 安普請のため雨漏りがする。
→ 桶を置く。
これが「こいのぼりをしまうのが遅れると、桶屋が儲かる」ということわざの由来です。
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乾くるみ『クラリネット症候群』
過去に徳間デュエル文庫で出版された「マリオネット症候群」と書き下ろし中篇「クラリネット症候群」の2本セットであります。どちらもミステリの色を匂わせつつもなんともヘンテコなお話。
夜中に突然、憧れの先輩に自分の体を乗っとられてしまう主人公の女子高生。乗っ取られたとはいえ意識はある。しかし乗っ取った先輩と意思の疎通はできないので、なんだか乗り物に乗っている気分。しかしそのうち、先輩が誰かに殺されていたことがわかり…というのが「マリオネット症候群」。
巨乳で童顔の憧れの先輩にいいところを見せようと、同居人のクラリネットを勝手に持ち出して吹いたのはいいけども、やってきた不良にボコボコに壊されてしまった男子。クラリネットが壊れた時から耳に異変が。「ド」と「レ」と「ミ」と「ファ」と「ソ」と「ラ」と「シ」の音が聞こえなくなっている!というのが「クラリネット症候群」
どちらのあらすじもまだまだ序の口。犯人当てに向かいそうになる「マリオネット症候群」、暗号ミステリに向かいそうになる「クラリネット症候群」だけども、急ハンドルを何度も切って展開はあらぬ方向へ。論理や暗号などの技巧も散りばめつつ、ドタバタギャグからSFまでイメージが飛んでいく。やりすぎでお腹いっぱい。この人しかこんな話書けないなぁ。
あんなに次々と変な展開がやってくるのに、長さは2本あわせて文庫一冊333ページと濃縮還元スリム設計なのも良ですなぁ。早く長編も出ないかな。
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T-POINTつかえます
- 2008-05-10 (土)
- コラム
ファミマやガストやブックオフとか、あちこちのお店でTUTAYAのT-POINTが使えるようになってきたじゃないですか。
で、先日TUTAYAに行ってきたんですけど、店の前に「T-POINTつかえます!」ってノボリが立ってたんですよ。
いやいやいや。
そりゃそうだけども。
知っているけども。
何を当たり前のことを言ってるのかと。
君が始めたんじゃないかと。
一周回ってわけがわからなくなってるじゃないかと。
そもそもT-POINTのTは何のTなのかと。
JR東日本が「suicaつかえます!」ってノボリを立てるようなものじゃないかと。
銀行の前に「日本円つかえます!」ってノボリを立てるようなものじゃないかと。
などと心の中で幾多もつっこみながら、平静な態度を保ち、perfumeの「GAME」を借りて帰ってきました。真ん中の人がTBSの久保田アナに似ている。
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せきしろ『去年ルノアールで』
今日も今日とて、「喫茶室ルノアール」で暇を潰す筆者。カフェほどお洒落でなく、喫茶店ほど小さくまとまってなく、混沌とした人種が集まるルノアール。客や店員を観察しているうちに始まる、妄想力いっぱいのエッセイ。こんな無気力妄想エッセイが、『relax』で4年も連載されていたということにまず驚かされる。
まずルノアールに来る人がおかしすぎてすごい。アニマル柄の奇抜なセーターの中年女性、「車をかじりません」と泣いて父親にわびる子供、洗面所で髪をあらって出てくる客、談笑の末にセカンドバックから500万円を取り出して受け渡す二人組み、ココアを頼み「ミルクを抜いてください」と店員に何度も注文をつけ(その度「かしまりました」と答える店員)あげく厨房にまで乗り込んでミルクを抜いてくれと頼んだのに一口も飲まずに帰る女性客などなど、とにかく変すぎる。
こんなおかしな場所設定を描き出した時点で、もう何を乗っけても面白くなること必死。ここで筆者は妄想力を駆使しておかしな客の背景を想像したりする。おかしな客の行動を「表」とするならば、妄想をもって「裏」を取るのだった。もはや毒をもって毒を制すという泥仕合。たまに全く関係なく、笑っていいともが終わった後のタモリはどうなるんだろう?誰もいないアルタでたそがれるのか?とか想像しだすけど、これもたまらん。
ルノアール、行ったことあるけど、こんな場所だっけ?と、実地で確認せずにはおれなくなってくる。無益で無気力な無茶エッセイ。映像化もされてる(→去年ルノアールで DVD-BOX~深煎り妄想セット~)のがものすごい気になる。
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やってる人 : INO