あなたの知らないフィギュアの世界

2010 年 2 月 9 日

電車の中吊りでみた『Number』の見出しが「あなたの知らないフィギュアの世界」だった。

なんか「あなたの知らない世界」を彷彿とさせる。子供のころ、夏休みにお昼のワイドショー枠でやってた心霊特集だ。心霊写真とかすごい怖かった。

「あなたの知らないフィギュアの世界」も心霊特集だろうか。

・キム・ヨナのスピンの最中に浮かび上がった叫ぶ男の顔
・織田信成が背負う明智光秀の陰
・松岡修造が目覚めさせてしまったスケートリンクの亡霊
・浅田真央についている、なんか魔女っぽい外見のコーチが持つ特殊能力

リンクには魔物が住んでいる。っていうかあのコーチほんとに魔女っぽい。浅田真央は魔法が解けたらカエルに戻ったりしないだろうか。

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携帯の王様が統治する国家

2010 年 2 月 8 日

「お客様は王様です。しかし王様の中には、首をはねられる者もいる」。三谷幸喜脚本『王様のレストラン』の中の台詞である。

ところで「携帯の王様」という名前の携帯ショップがある。

もしその名のとおり、携帯の王様が統治する国家があったら、どんなんだろう。

時は201X年--

「王様、ご報告が」
「なんだ。申してみよ」
「隣国より、同盟を結びたいとの申し出を受けたのですが…」
「どうした、歯切れが悪いな」
「その条件の中に、光ファイバー網の設置があるのです…」
「ならん!固定電話網をひくことは、断じてならんぞ!」
「いえ、電話網ではなく、インターネットや地上デジタル放送の用途が主とのことで…」
「携帯でネットは見れるし、ワンセグもあるではないか!何を今更申しておるか!」
「しかしこのままでは…民衆の持つFOMAにも限界が…」
「えぇぃ面倒だ!馬だ!馬をこれへ!」

ちなみに馬と呼ばれているのは王様お気に入りのiPhone3GS。

「UstreamとTwitterで隣国に文句を言ってやる」

携帯の王様は決して外に出ないのだと思う。

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チェッカーズが消防点検にくる

2010 年 2 月 7 日

マンションの消防点検のお知らせが来た。

消防設備を点検するんで非常ベルが鳴ったりするよ、というお知らせなのだけど、点検を行う会社の名前がすごい。

「株式会社チェッカーズ」と書いてある。

点検=チェックとはいえ、なんというネーミング。チェッカーズと聞けば30代として興奮せざるをえない。再結成だろうか。管理会社の涙のリクエストによってONE NIGHT GIGOLOがRoomを点検にくるのだ。その瞬間うちのマンションは星屑のステージと化すだろう。まさに神様ヘルプ!である。

ただお知らせの中に「担当:田中」とあるのが気になる。チェッカーズのメンバーに田中はいない。

せっかくの再結成だが、やはり亡くなったクロベエ(ドラム)の穴を埋めるために新メンバーをいれざるをえないのであろう。

はしゃぎすぎて申し訳ない。ここは素直にI’m Sorryとしたい。

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鳴くよ 何かが 平安京

2010 年 2 月 6 日

「鳴くよウグイス平安京(794年)」とか、「いい国作ろう鎌倉幕府(1192年)」とか、年号を覚える語呂合わせがある。

ふと気がついたのだけど、例えば「鳴くよウグイス平安京」で重要な部分は794年を表す「鳴くよ」と「平安京」になる。逆に言うと、「ウグイス」の部分はなんでもいい。ウグイスだとちょっと牧歌的なイメージだけど、いろいろ鳴いてもいいと思う。

「鳴くよ ネコが 平安京」

 かわいいけどちょっと語呂が悪い。

「鳴くよ ムササビ 平安京」

 語呂はいいけど鳴き声の見当がつかない。
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真矢みきごっこ

2010 年 2 月 5 日

最近のCMで一番気を吐いているのは真矢みきだと思う。

どんなオファーでも断ってないんじゃないかという、あの思い切りの良さ。「あきらめないで~!あなたの肌!」「迷ってないで~!キシリクリスタ~ル!」この勢いでもっといろいろオファーが来たらいいと思う。

・ためらわないで~!高須クリニッ~ク!
・溜めこまないで~!コーラッ~ク!
・飲み過ぎないで~!ソルマッ~ク!
・見くびらないで~!のどぬーるスプレ~!
・駆け込まないで~!東京メトロ~!
・逃げちゃだめよ~!パチンコエヴァンゲリオ~ン!

なんでもできそう。タカラジェンヌに死角なしだ。

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「アメリカ人って日本人だ」 ニコルソン・ベーカー『中二階』

2010 年 2 月 4 日

 中二階のオフィスへエスカレーターで戻る途中のサラリーマンがめぐらす超ミクロ的考察。靴紐が左右同時期に切れるのはなぜか。牛乳の容器が瓶からカートンに変わったときの素敵な衝撃。ミシン目を発明した人間への熱狂的賛辞等々、これまで誰も書こうとしなかった愉快ですごーく細かい小説。

昼休みを終えた男が、中二階のオフィスにつながっているエスカレーターに向かう場面から始まるのですが、読めども読めどもいつまで経ってもエスカレーターに乗りません。エスカレーターの前でトラブルに巻き込まれているわけではなく、ずっと回想シーン。海外ドラマ『24』はドラマ内の24時間がリアルタイム進行するけれど、この小説は何十秒かの時間を200ページにわたる時空間に引き伸ばしてしまっているのだ。

昼休みが始まるのはチャイムがなった瞬間なのか終わった瞬間か、昼休み前にオフィスで交わす30秒ぐらいの会話をスマートに終わらせるには?、オフィスのドアノブを見て父親がネクタイをノブにかけていたのを思い出す、子供の頃ハイウェイを走る車からリンゴの芯を投げたっけ、このエスカレーターに乗って降りるまでに誰か乗ってきたら電流が流れて僕は死んでしまうことにしよう、そうそうオフィスを出る前にトイレに寄ったのだけど…と、延々と脱線、脱線、また脱線の思考に巻き込まれる。

で、それでイライラするかと思うと全然そんなことはなく、もう面白くて面白くてしかたない。オフィスあるあるネタから、「トイレで隣に他人がいるときに用をたせない」というようなエッセイ、ホチキス・シャンプー・牛乳パックなどの日用品への細かな観察による賛辞まで、作者の脳内がここぞと御開帳される。それは止まらぬジェットコースター。しかしとても小さなコースター。速度はぶっちぎり。

タイトルにつけた「アメリカ人って日本人だ」は、先日行われた「プロフェッショナル・エッセイスト(!?)の作り方」にて、訳者の岸本佐知子さんがこの本を振り返って発した言葉。アメリカ人でもこんなくだらない事やあるあるネタを考えるんだ、こんな話アリなんだと思ったそうです。訳すのに3年かかったとのこと。無理もないなぁ。すごいおもしろかったです。

家宅を捜索する

2010 年 2 月 4 日

昔、所ジョージが「海水浴は全身に海水を浴びる。日光浴は全身に日光を浴びる。ということは森林浴は全身に森林を浴びる。それは痛い」と言っていた。確かにそうだと思う。

これと似た話になってしまうのだけど。

遭難者捜索は遭難者を探す。家出人捜索は家出人を探す。ということは、家宅捜索は家宅を探すことになってしまうんじゃないか。いなくなった家を探す。それが本当の家宅捜索。

仕事から帰ってみると、家がない。今朝までは確かにあった。玄関に鍵もかけた。しかしいま、目の前からは家が消えている。

家宅捜索の令状が出るのを待って、地元消防団の協力による大規模な捜索が始まる。最寄り駅を中心に徐々に範囲を広げていく。空からはヘリも家宅の捜索にあたっているが、マスコミのヘリも入り乱れどれが捜索用のヘリか地上からはよく見えない。やがて日が暮れ、今日の捜索が打ち切られる。冬の日は短い。

五日後、存在は絶望的との判断が捜索本部でくだされる。数日でも捜索の延長を、と食い下がろうとするが、疲弊した顔の捜索隊を見て現実を受け止める。

家宅の思い出を振り切るため、実家に帰ることに決める。新幹線からの車窓を眺めながら、あの家宅の面影を探す。自分の中で、家宅の面影がぼんやりしていることに気づき、もっと家宅の姿を焼き付けておくんだったと後悔する。なんだか車窓までぼやけて見えると思ったら、いつのまにか涙が流れていた。

そんな家宅捜索。

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