8月 192006
- 著者/訳者:大倉 崇裕 有栖川 有栖 歌野 晶午 佳多山 大地 黒田 研二 綾辻 行人
- 出版社:東京創元社( 2010-03-24 )
- 文庫:384 ページ
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「自由に川を設定し、死体があるところか始める」という縛りでミステリ作家が短編を競作した短編集。e-NOVELSと東京創元社「ミステリーズ!」との連動企画であり、通称「川ミス」。
水面に浮かんでいた”死体”が起き上がり、自分を流した張本人に危険が迫っていると言う「玉川上死」(歌野晶午)/同じ場所に車が3台も沈んでいた長良川下流。偶然か?殺人か?「水底の連鎖」(黒田研二)/遭難者を探す山岳救助隊。小屋に残ったはずのリーダーがなぜか沢を滑落死。誰もいなかったのになぜ?「捜索者」(大倉崇裕)/舞台はコロンビア。蜂の巣にされた水死体と刑務所の脱走騒動の顛末「この世でいちばん珍しい水死人」(佳多山大地)/近所で見つかった水死体。見覚えのある顔は”あれ”に取り憑かれていた…「悪霊憑き」(綾辻 行人)/桜川に浮かぶ美しすぎる少女の水死体。それを撮った写真は何のために?「桜川のオフィーリア」(有栖川有栖)
執筆陣が豪華なだけあって、全体的にレベル高し。「川に死体」という設定が読み手のビジュアルを喚起しやすいためか、物語の中に没頭しやすい。最初聞いたときはそんなに惹かれる設定じゃなかったのだけど、読んでみて納得。作家の演出によっては幾つもバリエーションが生まれ、事実このシリーズでは似たシチュエーションは全くなし。まだまだ出来るんじゃないかな。
ずばりマイベストは「捜索者」(大倉崇裕)。ハウダニットの興味と犯人指摘の決め手のシャープさ、そして山岳ミステリ特有の男気が絶妙なバランス。もう川、というより山、なのだけれど、そんなことはお気になさらず。多種多様な川の流れに向けたミステリ作家の腕試し。e-NOVELSには特集ページもあります
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