他の国の「犬に噛まれたと思って」を考える

なにか理不尽なことにあった人に対して、「まあまあ、犬に噛まれたと思って」と慰める言葉がある。

犬に噛まれる。

野良犬も見なくなったこのご時世、犬に噛まれるのは大変なことだ。感染症は無いか?傷害保険は効くのか?飼い主との示談交渉は?そしてなにより痛い。

納得できない。

犬に噛まれたほうがよほど面倒なことが多い。そう思えと言われてもだ。息子一歳に噛まれても痛いくらいなのだ。

他の国にもこの言い回しあるんだろうか。

・「まあまあ、コアラに噛まれたと思って」(オーストラリア)

・「まあまあ、象に踏まれたと思って」(インド)

・「まあまあ、牛に突かれたと思って」(スペイン)

・「まあまあ、ベンツに轢かれたと思って」(ドイツ)

・「まあまあ、オバマに殴られたと思って」(アメリカ)

・「まあまあ、○○○に○○されたと思って」(ロシア)

・「まあまあ、サンタのソリにぶつかったと思って」(フィンランド)

サンタのソリにぶつかるの、すごい吉兆っぽい。あと示談交渉の末に欲しかったものをくれる可能性も高い。

ビックロらしいマネキンの在り方

王様のブランチを観ていたら、博多華丸・大吉がビックロでお買い物してた。

「ビックロ」はビックカメラとユニクロが合体してできた店舗。家電と衣料品というコラボが話題を呼んでいる。

そんなビックロ、まだテレビでしか観てないのだけど、博多華丸・大吉の後ろにユニクロのダウンベストを着てダイソンの掃除機をかけてるマネキンがいた。

いやいやいや。

家なのか外なのかどっちなんだ。迎合しすぎだろう。

でも「これがビックロ!」というインパクトは大きい。これはツッコんだら負けのパターン。ビックロの戦略勝ちなんだと思う。悔しい。

この路線でどんどん進んでほしい。

・ヒートテックを着てハロゲンヒーターにあたるマネキン

・ランニングウェアを着てマッサージチェアに横たわるマネキン

・ステテコ姿でMacBook Proをいじるマネキン

ステテコ姿でMacBook Proは「これがノマドの進化系」とか言い出しそう。ランチパックが外でパン食べてるだけなのに「これが自由形ランチ」って言ってるのと同じ感じで。

「会社ぐるみ」が会社のぬいぐるみだったら家に欲しい

photo:Lines, Squares & Rectangles by VinothChandar

「着ぐるみ」といえば、ゆるキャラなんかをかたどった人が着る衣装である。

「ぬいぐるみ」といえば、布で作って中に綿を入れたフワフワの人形である。

この流れで「会社ぐるみ」という単語を並べてみるとどうだろう。

着ぐるみ

ぬいぐるみ

会社ぐるみ

もう、中に綿が入ったフワフワの会社のぬいぐるみ、にしか見えなくなってしまう。会社ぐるみ。

目や口はつけないほうがいい。そのまんまのビルの形がいい。フジテレビみたいな奇抜な形じゃなくて、霞が関ビルみたいな実直に四角いビルがいい。手のひらサイズのものから、抱きしめて横になれるくらいの大きさまで、サイズも取り揃えたい。クレーンゲームの景品にしてもいい。車のリアウィンドウ越しにビッシリ並べられる会社ぐるみ。

テトラポットをぬいぐるみにしてしまった「テトぐるみ」というものもある(→テトぐるみ公式)コンクリートの質感そのままにフワフワのぬいぐるみ。この延長で「会社ぐるみ」も誰か作ってくれないだろうか。会社ぐるみで。

あと、お父さんお母さん子供たちそっくりのぬいぐるみ「家族ぐるみ」もあったらいいと思う。写真を元にハンドメイドで作られる「家族ぐるみ」。誕生日とか還暦祝いとかにいいんじゃないか。

あれ。「家族ぐるみ」のほうが商売になるような気がしてきた。こっちか。こっちなのか。

「チャゲです!」「飛鳥です!」「「チャゲ&飛鳥です!」」

photo:It Prevails by Garrett Coyte | www.GarrettCoyte.com

お笑い芸人がネタをやる前に自己紹介をすることがある。

「どーもー○○でーす」「名前だけでも覚えて帰ってくださいねー」「○○と△△で××です!」など、まずは名前を覚えてもらって、印象に残ってもらうのが人気商売としては大事なことである。セルフブランディング。違うか。あれ合ってる?(わかっていない)

とはいえ、どんなに売れてテレビに出てる人でも知らない人は知らない。一般的に有名と言われても世界は広い。慢心してはならぬのだ。

ミリオンセラーを連発しているアーティストであってもそれは同じだと思う。彼らが原点に立ち返ったとして、ちょっと自己紹介を考えてみたい。
 

・「チャゲです!」「飛鳥です!」「「チャゲ&飛鳥です、よろしくお願いしまーす!」」

・「Dreams Come Trueと言いまーす」「ドリカム、で、覚えてくださいねー」

・「はいどーもーB’zでーす」「歌ってるイケメンがボク稲葉、そうでない方が松本でーす」「おぉーい!」

・「S!」「M!」「A!」「P!」\SMAPでーす/「チョ待てよオレ何も言ってねーし」

・「HIROです!」「MATSUです!」「USAです!」「MAKIDAIです!」「ATSUSHIです!」「AKIRAです!」「TAKAHIROです!」「KENCHIです!」「TETSUYAです!」「NETHMISです!」「SHOKICHIです!」「NAOTOです!」「NAOKIです!」 \全員合わせてEXILEです!/ 「おい!オレ!オレも!」
 

さぁ、仲間外れにされたEXILEのメンバーは誰!

鉛より重い「体が○○のように重い」を考える

「体が鉛のように重い」という表現がある。

病気になったり疲れたりして思うように体が動かない、そんな時につかわれる表現だ。でも実際、鉛って持ったことがない。どんだけ重いんだろう。

でも鉛って世の中で一番重い金属のわけじゃない。もう、すごい体が重い、鉛どころじゃない、布団もペッタンコだぞ、ぐらいの大変さを表現したいときはどうしよう。

そこで、世の中で一番重い物質を調べてみた。オスミウム(Os)という物質が一番重いらしい。比重が22.57g/cm3で、鉛の2倍は重い。これだ。もうすんごい体が重い時はこっちを使おう。

「体がオスミウムのように重い」

世の中で一番重いはずなのに、カタカナだとなんだかカジュアルな感じで金属っぽくない。巨漢のメジャーリーガーかな?って思われそう。

メジャーなところで重たい金属といえばやっぱり「金」だ。こっちかな。

「体が金のように重い」

重そうだけどなんだかゴージャス感が出てくる。

「体が黄金のように重い」

言い換えてみても古代エジプトな感じになるばかり。

「ボディがゴールドのようにヘビィ」

やっぱりルー語では真剣に受け止めてもらえない。

実際どうかじゃなくて正体が分からないけど重そう、という絶妙のチョイスが「鉛」なのかもしれない。