鉛より重い「体が○○のように重い」を考える

「体が鉛のように重い」という表現がある。

病気になったり疲れたりして思うように体が動かない、そんな時につかわれる表現だ。でも実際、鉛って持ったことがない。どんだけ重いんだろう。

でも鉛って世の中で一番重い金属のわけじゃない。もう、すごい体が重い、鉛どころじゃない、布団もペッタンコだぞ、ぐらいの大変さを表現したいときはどうしよう。

そこで、世の中で一番重い物質を調べてみた。オスミウム(Os)という物質が一番重いらしい。比重が22.57g/cm3で、鉛の2倍は重い。これだ。もうすんごい体が重い時はこっちを使おう。

「体がオスミウムのように重い」

世の中で一番重いはずなのに、カタカナだとなんだかカジュアルな感じで金属っぽくない。巨漢のメジャーリーガーかな?って思われそう。

メジャーなところで重たい金属といえばやっぱり「金」だ。こっちかな。

「体が金のように重い」

重そうだけどなんだかゴージャス感が出てくる。

「体が黄金のように重い」

言い換えてみても古代エジプトな感じになるばかり。

「ボディがゴールドのようにヘビィ」

やっぱりルー語では真剣に受け止めてもらえない。

実際どうかじゃなくて正体が分からないけど重そう、という絶妙のチョイスが「鉛」なのかもしれない。