問い合わせたい王

仕事でメールを打ってたら、「問い合わせ対応」が「問い合わせたい王」に変換された。

問い合わせたい王。

王様はとにかく問い合わせたい。買ったパソコンをインターネットにつなげたい、それだけだったのに、王様はいつしか問い合わせることが目標になってしまった。

パソコンはとっくにネットにつながっている。家臣が国中からIT技術者を集め待機させている。それでも王様は今日もサポートセンターに電話する。皆、首をひねるばかり。

保留音を聞きながら、王様は玉座でうたた寝をする。あの声の主にまたつながるかのぉ…。受話器からは「星に願いを」が流れている。

When you wish upon a star
Make no difference who you are
Anything your heart desires
Will come to you

星に願いを懸けるとき
誰だって
心を込めて望むなら
きっと願いは叶うでしょう

開け放した窓から春の風がそよぐ。桜の花びらが一枚、ヒラヒラと受話器に舞い降りる。その瞬間に音楽が止まり、「大変お待たせいたしました」と女性の声に変わる。

僕は文字を3つ消して「対応」と打ち直す。

「私は学会に復讐してやるのだ」学会


異端な研究のために学会を追われ「私は学会に復讐してやるのだ!」と叫ぶマッドサイエンティスト、というタイプの悪役がいたりする。

でも学会って普通は研究内容で退会とかないらしい。会費未納のため強制退会ならあるとのこと。お金払ってなかっただけじゃないか。あといま矯正大会って変換されたんだけどなんだその恐ろしい大会。

マッドサイエンティストとしては、どんな研究をしても学会を追われないのは味気ない。何をやっても発表の場を設けてくれる学会。機関紙にも載せてくれるし、懇親会では締めの一言を任される。その懐の広さが一番怖い。

そんなマッドサイエンティストの受け皿(セーフティネット)として、ここは一つ、「「私は学会に復讐してやるのだ!」と言いたい学会」を作ればいいと思う。

どんな研究をしても暖かく迎えてくれる学会に嫌気がさしたマッドサイエンティストが集まる「「私は学会に復讐してやるのだ!」と言いたい学会」。自分の研究がどんなにひどく、学会を追われるべき内容かを発表し、懇親会で傷を舐め合う学会。

そのうち意気投合したマッドサイエンティストが自分たちの研究を組み合わせてさらに酷い研究へと発展するかもしれない。

そしてその輪に入れず、仲間はずれにされたマッドサイエンティストがこう叫ぶのだ。

「私は「「私は学会に復讐してやるのだ!」と言いたい学会」に復讐してやるのだ!」

めんどくさいことになってきた。

日本のことわざ(ベストエフォート型)

通信回線なんかでよく聞く「ベストエフォート型」のサービス。ベスト、って付いてると「ベストを尽くしております!」って感じでなんかいいイメージがある。

でも元々は「best effort(最大限の努力)」という意味で、「やるだけやるので結果が出なくても文句いいっこなしよ」という形のサービス。通信速度100M!とか言ってても10Mしか出なかったりする。でも、がんばってるって言うからから許してやらないといけない。なんだかなぁである。

でも「ベストエフォート型」ってつけておけば、言う通りにならなくてもなんとかなるわけだ。これは有効に使いたい。ことわざなんかにつけておくべきだと思う。
 

石の上にも三年(ベストエフォート型)
五年くらいはみてほしい。
 

一日一善(ベストエフォート型)
丸一日努力して努力してやっと一善。
 

すべての道はローマに通ず(ベストエフォート型)
2,3本通じない道も。
 

悪事千里を走る(ベストエフォート型)
200mくらいで終わることも。
 

人の噂も七十五日(ベストエフォート型)
三日くらいで終わることも。
 

肉を斬らせて骨を断つ(ベストエフォート型)
肉を斬られて終わる場合も。
 

便利だなぁベストエフォート型。今年の目標はフルマラソン完走(ベストエフォート型)にしよう。
 

4/2はエイプリルフール+1の日

昨日は4/1、エイプリルフールだった。今日は4/2。エイプリルフール+1の日とも言える。

エイプリルフールは「1年に1度ウソをついていい日」なわけだけど、ウソをついていいと言われててウソをつくのはなんかハードルが高い。「これから面白いことしますよ」と言って面白いことをしなければならないような感じ。グレードの高いウソじゃないと許されないんじゃないか的な。

そこで4/2、エイプリルフール+1の日は「ウソに1個本当のことを乗せる日」にしよう。あれ?本当のことかな?という心理的な隙を作ることで、ウソに対するハードルをさげる狙いだ。
 

・パッケージに果物を輪切りにした絵を描いていいのは「果汁100%」のジュースだけ。同様に虫が死んでいる絵を描いていいのは100%殺虫できる殺虫剤だけ。

・ジャイアント馬場はジャイアンツに在籍していたことがあるし、藤波辰巳はドラゴンズに在籍していたことがあるし、別所哲也は日ハムに在籍していたことがある。

・東京スカイツリーは計画当初は今より数m低い予定だったが、「武蔵の国」の語呂合わせで634mの高さに決まった。突然の仕様変更に現場では不満の声が起こり、先端に抗議の旗を立てることで634mにしたという。

・嵐は桜井章一、大野智、松本大洋、十返舎一九、始皇帝からなる5人組
 

とりあえず十返舎一九と大野智がなにを話すのか気になる。

なぞなぞにはったりをかまそう

なぞなぞで一番基本のものといえば 「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」だと思う。答えはフライパンなど。

もうあまりに基本形過ぎて、あっさり答えられてしまう。これでは不憫だ。なぞなぞの内容は変えずに、相手を揺さぶるようにはったりをかけてみよう。
 

「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」(一般正解率:8%)
みんな間違ってる!僕の知ってる答えじゃないのか…?
 

「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」(先週の答え:バスチーユ監獄の襲撃)
先週の問題とギャップがありすぎる。実はアントワネットの発言なんじゃないか。民衆の財産では食べられないパンがあるのか。
 

「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」(平成18年 開成中学)
中学入試とはいえ、あの名門・開成がわざわざ問うということはなにか裏が…?
 

「パンはパンでも食べられないパンはなーんだ?」(出題:ロザン宇治原)
あの芸能界最強クイズ王がいったいなんの意図で!?インテリ問題なのか?意地悪クイズなのか?
 



A. A Bread.
B. He eats a bread.
C. A frying pan
D. For the beautiful human life.

 
まさかのヒアリング問題。C…だと思うのだが…。
 

嗚呼、人の心の、なんともろいことか。