震災から100日。『PRAY FOR JAPAN』を読み返して

 
東日本大震災から100日が経った。

やっと100日、もう100日、まだ100日。時の流れは早くって、でも現実は遅くって。

瓦礫の処理・仮説住宅の建築・雇用の確保・産業の回復など、被災地はまだまだ問題が山積みで、原子力発電所の動向は毎日刻々と変化しているし、政治家たちは内輪もめで信用を落としている。

あれから何か変わっているのだろうか。

100日前を振り返ろうと思って、『PRAY FOR JAPAN』を読み返した。

あの巨大地震と津波のあと、ぼろぼろになった姿を見て、日本中、世界中から様々な言葉が生まれた。この本は地震直後に現地やTwitterから寄せられたメッセージを集めた本だ。

救出されながら「大丈夫、また復興しましょう」と笑顔で話すおじいさん。

「地震を逮捕しに行く!」と家を飛び出した男子。

停電で真っ暗な仙台で「みんな星がきれいだよ。上を向くんだ」と鼓舞する声。

歩いて帰宅する人々にコーヒーやトイレを提供する人。

救出した赤ん坊を愛おしそうに抱く自衛隊、ろうそくを前に祈りを捧げる異国の子供たち、たくさんの花束など、たくさんの写真も掲載されている。

悲劇的なものはなく、困難を前にしてもあたたかい人々を照らしたものばかりだ。
 

あの日、被災地外の僕達は、テレビにネットに釘付けだった。

被災地の状況を少しでも知ろうと思った。やっと届いた映像にショックを受け、親や知人の安否を確かめようと必死になり、デマにも翻弄されながら、自分にできることはないかと胸を痛めていた。

胸を痛めた人たちがつながって、なにか大きな流れが産まれるのを感じた。

そして必ず復興すると信じた。必死で自分に言い聞かせていた。

『PRAY FOR JAPAN』のページをめくりながら、あの時の、モヤモヤした、ザワザワした、そんな気持ちがよみがえってきた。
 

あれから100日。

もう一度、考えようと思う。

自分になにができるかを。

もう一度、思い出そうと思う。

あの時感じた、みんながつながる瞬間を。
 

1件のコメント

コメントは停止中です。