「ハーバード白熱教室」にスパイダーマン登場

NHK教育で「ハーバード白熱教室」という番組をやっている。

ハーバード大学の大教室にカメラをいれて、教授の講義や学生とのディベートをそのまま収録してる番組。ハーバード大学の講義を公にするのは初のことらしい。このたび公開されるのは学生一番人気のサンデル教授という人の「JUSTICE(正義)」という授業。「ザ・教育テレビ」って感じの質実剛健さである。

大学の講義の様子をそのまま流してるので、学生ももちろん映る。1000人以上入る教室で、二階席もある。

この、たまに映る学生たちが気になってしょうがない。

真面目に質問する学生もいるんだけど、両手をあげて思いっきりあくびしていたり、隣の女子とイチャイチャしてたりするやつもいる。ハーバードとはいえ、この辺は日本と変わらないんだねぇ、と思ってたら、先日すごいものを見た。

スパイダーマンがいた。

前列3~4列目の中央、いやでも教授の目線に入るところにスパイダーマンのマスクをかぶった学生が座っていた。

教授としては、笑ったりツッコんだりしたら負けなんだろうと思う。淡々と授業は進むが、たまにスパイダーマンがチラチラ映る。僕が教授だったらもう耐えきれない。

仮に一回乗り切ったとして、次の授業のときスパイダーマンが二人並んでたらどうしよう。それも頑張って乗り切ったとして、さらに次の授業の時に1000人の生徒がみんなスパイダーマンだったらどうしよう。教室中にちりばめられた赤と青。それはまるで星条旗を散りばめたかのよう。教室に入った途端、スパイダーマン1000人が一斉にこちらを見て…。

僕にはハーバード大学で講義を受け持つ自信がない。

オファーが来ても断ろうと思う。

透かしがはいってるぞ

子供の頃、お札の透かしが不思議で、そしておもしろかった。

一見、ただの白い部分に見えるのに、光に透かしてみるとオッサンの顔が現れた。しかもすごい精巧に。不思議で不思議で、かざしたり戻したりを繰り返してた。

しかし、お金で遊んではいけません、ということで、じっくりと透かし遊びはできなかった。いま大人になってみて思えば、子供に紙幣を渡すなどリスキーこのうえない。破る、紛失する、落書きする、紙飛行機になって飛んでいく…資産価値を貶める様々な危険に、母親は恐れおののいていたに違いない。

そんなある日。うちに親戚のおじさん(と思われるおじさん)が来た。

うちにあがったおじさん。挨拶を一通り終えたあと、おじさんはお小遣いをくれた。1000円だった。

久しぶりの紙幣。上がるテンション。さっそく光にかかげる。透かし!

「ちゃんと透かしがはいってるー!ありがとうー!」

あとで母親から怒られた。そんなこと言うもんじゃありません。お礼はちゃんと言ったのになんでだろう。理由はよくわからなかった。

でも、今はわかる。

おじさんは子供に紙幣の真贋を確かめられてしまっているのだ。せっかくお小遣いをあげたのに「ちゃんと本物だ!」と言われているのである。なんということでしょう。

大人になってわかることもある。
 
ビジネスの場で、名刺に透かしが入ってなくて本当によかったと胸をなでおろしている。
 

あなたの知らないニーチェの言葉

『超訳 ニーチェの言葉』がなんか売れてるらしい。

「自分を常に切り開いていく姿勢を持つことが、この人生を最高に旅することになるのだ」とか「喜ぼう。この人生、もっと喜ぼう。喜び、嬉しがって生きよう」とか言っているらしい。かっこいいことばかりである。

せっかくなのでもっとかっこいいこと言ってないか想像してみよう。

「さよならは悲しい言葉じゃない。それぞれの夢へと僕らをつなぐYELL」
ニーチェ 1844~1990

「盗んだバイクで走り出す。行き先もわからぬまま。暗い夜の帳のなかへ」
ニーチェ 1844~1990

「ちょうど一年前にあの道を通った夜。昨日のことのように今ハッキリと思い出す。」
ニーチェ 1844~1990

「生まれた街のあの白さを、あなたにも見せたい」
ニーチェ 1844~1990

「KISSに撃たれて眠りたいぜOh yeah」
ニーチェ 1844~1990

 
あと「いま、UNOって言った!?」とか普通のことも言ってると思う。

タイトルがわからない映画

タイトルがわからない映画がある。

子供のころテレビで見た映画なのである。昔は割とホラーというかパニックものというか、その辺の怖いの基準が今よりもゆるかった。

未だに怖い映画はダメな僕なのだけど、父親が金曜ロードショーかゴールデン洋画劇場か日曜洋画劇場のどれかは必ず見る人だったので、怖い映画のときはちらちらと横目に見ながらお風呂に入ったり寝たりした。指の隙間からグレムリンを観るような子供だった。

そんな中、パニックものの映画で、僕の頭に未だに強いインパクトを残しているものがある。

海岸沿いにリゾートホテル?マンション?的な建物が建っている。

その建物は欠陥がある、らしい。欠陥があるから逃げようぜ(イケメンなど)という人々と、嫌だよオレここで遊んで暮らすもん(デブなど)が対立してる。

そこの海岸にハリケーンが来る。

逃げようぜチームは既に建物を離れている。遊ぶもんチームは大部屋でパーティー。そこに津波が来て、大部屋に波がドバーンときて、デブたちがアバババと溺れて、最後は引きの映像で建物が崩れる。

これだけ。

「えっ、これだけ?」である。ドリフなら20分でやってしまうクオリティ。建物が崩れて、舞台が回って、石川秀美が歌ったりするだろう。

なんなんだろう、途中に建物の欠陥を表すシーンとか色々あったのかなぁ。しかしこれ、もうあらすじの序盤で、あぁデブ死ぬな、とすぐわかっちゃうなぁ。これを映画館で2時間もかけて観るのはつらいよなぁ。

こんなアリとキリギリスRemixみたいなこの映画。覚えのあるかた、情報をお待ちしております。
 
※2010/5/17追記
情報頂きました!「大津波/コンドミニアムの恐怖」ではないかとのこと。あらすじを見てみたら確かにそのまんま!そして、これまたそのまんまのタイトル!@diphdaさんありがとう!

ショッピングカート書店

Amazonでよく買い物をする。

他のネットショッピングもそうなんだけど、買った品物は「ショッピングカート」に入れられる。そんであとでまとめて精算する。

でもAmazonで本を買ってて思うのだけど、本屋でスーパーにあるようなショッピングカートって見たことない。あるのかな。少なくても僕はそんな本屋の話を聞いたことがない(あったら教えてください)

本屋にショッピングカートがあったら楽しいだろうな、と思う。

子供が乗れるショッピングカートがいい。入り口でショッピングカートを出して、手前に子供を乗せる。通路はカートがすれ違えるくらい広い。

スーパーが野菜→肉→魚→惣菜みたいに順路ができてるみたいに、ショッピングカート書店にも順路があればいい。まずベストセラーから入って、外周がビジネス書、新書、小説、児童書。真ん中に文庫とコミックの棚が何列も並び、最後のほうに雑誌。ちょっとわかりづらいところにグラビア写真集とかがある。

子供を乗せたショッピングカートをガラガラ押して、気になった本をホイホイとカゴに入れていく。子供が退屈したら、最後のほうに絵本があるからとなぐさめる。

賞味期限が近いお肉みたいに、明らかに商機を逃した本に「10%オフ」のシールが貼られていたりする(2000年問題とか

楽しいだろうなぁ。