子供の泣き顔を撮りたいけど撮れなくて

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photo credit: spo0nman via photopin cc

産まれてからからずっと、子供たちの写真を撮っています。

娘六歳が生まれた頃はデジカメで撮っていたけど、最近は機動性の良さでもっぱらiPhoneになりました。子供たちも「見せて見せてー!」とやってきます。息子二歳は写真をスワイプするどころか、動画再生(中央の三角を押す)まで覚えました。写真を見せると「うごくやつー!」と怒る有様です。

そんな子供たちの写真で気になってることがあるんです。今まで、いや、今になってからこそ気になること。それは「泣き顔の写真を残したかった/残したいけど撮れない」なんです。

「泣き顔」は後になってからドラマを思い出す

子供の写真を撮る時って、楽しいとき、面白いとき、可愛いとき…と、やっぱり子供がニコニコな瞬間を撮ろうって思うんですよね。まぁ、当たり前っちゃぁ当たり前なんですけど。

娘六歳の時も、初めての子供ということもあって、ハッピーな瞬間を多く残しているわけです。

で、いま、息子二歳があれなわけです。自我が芽生えてなんでもヤダヤダ言う、通称「魔の二歳児」なわけです。めっちゃ駄々こねて泣くわけです。

娘六歳にも「魔の二歳児」の時期があったはずなんです。むしろ三歳になっても終わらなかったぐらいなんです。

でも、不思議と、あんまり大変だった記憶が無いんですよね。泣いてる写真も無いんです。

なので、今になって、あー、泣き顔も写真に残していたら、いろいろ思い出したかもなぁ、って思うんです。泣き顔って、ドラマ成分が多くって、1枚でもたくさんのことを語ると思うんです。

でも、それどころじゃない

じゃ、まさにいま、泣いてるお年ごろの息子二歳を撮ったらいいんじゃ?となるんですが、これがそうもいかない。

「それどころじゃない」んですよね。

駄々をこねてるから、親としては叱ってるわけです。出先で泣けば、場をとりなそうとするわけです。アワワワです。もう、写真撮ってるどころじゃないんですよね…。

ドラマを残したいけど、ドラマの渦中にいると残すどころじゃない。困った。

息子二歳に情熱大陸が密着してくれないかなぁ。

ま、それはともかくとして、世間のパパさんたちはどうやってるのかなぁ。同じジレンマを感じているのか、心を鬼にしてシャッター切ってるのか、気になるところです。

セルフタイマーが使えないかな

そのジレンマを感じているなか、お、これなら…?と思ったのが「セルフタイマー」。

きっかけは、ほぼ日の「劇団セルフタイマーへようこそ!」。

イトイさんが愛犬ブイヨンとセルフタイマーで写真を撮る、タイマーを仕掛けてポーズを取るその演技っぽさから「劇団セルフタイマー」と名乗り、ついには読者からセルフタイマー写真を募集して…という企画。

今まで気が付かなかったけど、確かにセルフタイマーってちょっと演技っぽい。自分が思う「撮られたい」を自分で仕掛けるわけだし。

そしてこのセルフタイマーだと、泣いてる我が子にシャッターを切るという「それどころじゃない感」を緩和してくれるんじゃないだろうか。セルフタイマーをセットして、離れたところにカメラを置いて、待つ。写真撮れる…。

いけるかなぁ。子供、大きくなってから「なにやってんの」って言わないかなぁ。

いや、むしろ、「なにやってんの」って言われたい。

ちょっと今度やってみることにしよう。

SOSを逃さないために。子供の話を聴く時のポイント。


photo credit: Florian SEROUSSI via photopin cc

娘六歳が通う小学校で、先日ワークショップがありました。

内容は、子供への暴力防止のための基礎知識について。CAPセンター・JAPANさんの主催です(CAPセンター・JAPAN (子どもへの暴力防止プログラム)

保護者と児童それぞれにお話があったんです。児童には主に「イヤなこと」があったときの対処法について。保護者には子供のSOSの受け止め方について。

子供に何か「イヤなこと」があった時、親に話そうと思ってくれないと、発見が遅れちゃう。大人が聴く姿勢を間違えると、ちゃんと話してくれなくなっちゃう。

この「話を聴く態度」のことが、もう、いちいちその通りだった。特に「そうだなー」と思った3点だけメモ替りにシェア。

1.「困ったら教えてね」じゃなく「なんでも話してね

親は「なんか困ったことがあったら教えてね」と言いがちなんだけど、これだと「困ったこと」が引き出せないことがある。

「子供は困ってないんだけど、大人にとっては困ったこと」が聴けないのだ。大人の「困る」と子供の「困る」は違う。

子供は遊びのつもりでも、大人がちゃんと注意しないといけないことがあるもんね。変なとこに登って飛び降りたりとか。

なので、日頃から「なんでも話してね」と構えておくことが大事。

2.子供が話をやめるまで、子供に話をさせる

子供の話って、なかなか進まなかったり、要領が悪かったりで、ついイライラしがち。

でもここは「なんでも話してね」精神なので、グッと我慢して終わるまで待つ。

途中で突っ込んだり、結論を先取りしたり、最後まで聴かずに怒ったりすると、話してくれなくなっちゃう。大人だってそういう上司と話したくないもんなぁ。

話すだけでも子供のストレスは減るし、高ぶってる気持ちは落ち着いてくる。

そうなってから、大人のターン。ポイントを繰り返して、まずは共感する。そこからやっとコメント。交渉術で言うところの「イエス アンド」ですな。

3.1分でも充分長い

大人になると1年があっという間で…ということは、子供にとっては1年はすごい長いということ。

つまり「1分間」でも、子供にとっては充分長い時間になる。1分でもたくさんのことが話せる。

大人の1分間なんて、もうほんのちょっとのこと。1分あげるのに抵抗なんてないもんね(急いでないときなら…)

その1分で子供が落ち着いてくれるなら、その1分間、全身でちゃんと聴いてあげればいいのだ。

追加:あとは大人の話を聴くときと同じ

片手間に流して聴くとか、相槌を全然打たないとか、言い分も聴かずに怒るとか、これって大人相手だってNGなんだけど、子供相手だとやってしまう親が多い。

大人がイヤなことは子供だってイヤだよね。当たり前だよなぁ。

あと意外だったのが「子供の目を見過ぎない」こと。大人にとっては真剣に聴いてるアピールだけど、子供は怖がっちゃうんだそうな。

「聴」は「耳に十四の心」と書く

「なんかあった時に報告させる」じゃなくて、「日頃からなんでも話してもらうように心がける」のが大事なんだなぁ、と、しみじみ感じました。

「聴」は「耳に十四の心」と書く、というのは講師の方が言っていた言葉。「同じことを14回聴かされる覚悟で」とのことでした。確かに、同じこと何回も言うもんなぁ…。

やっぱり、話を聴いてもらう、って、楽しいもんね。

大人だって楽しい。子供だって楽しい。なら、親がちゃんと楽しい思いをさせてあげよう。

「知ってる」「それ聴いた」という言葉をノドで止めて、ふんふん頷いてあげよう。5分でも。1分でも。

↑これも「聴き方」について書いてある本。大人につかうコーチングの技術を、育児にも活かしてるのだ。オススメ。

“かもしれない生活”のススメ。うちの子爆笑の絵本『りんごかもしれない』

最近1日に2度3度「よんで!よんでー!」とせがまれます。

ヨシタケシンスケさんの絵本『りんごかもしれない』でございます。

あるひ がっこうから かえってくると……
テーブルのうえに りんごが おいてあった。

でも……もしかしたら……
これは、りんごじゃないのかもしれない。

りんごを見つけた男の子が、「りんごじゃないかもしれない」「おおきなサクランボの いちぶかもしれない」「なかはブドウのゼリーかもしれない」と、どんどん妄想を膨らませていきます。

エスカレートする「かもしれない」は予測不能で、もはや「りんご大喜利」。ページをめくる度に子供たち大爆笑。一度読んでわかってるはずなのに、何度でも笑ってます。

娘六歳はオリジナルの「○○かもしれない」を考え出すし、息子二歳もお風呂中に「タオルかもしれない!」と言うだけでゲラゲラ笑う状態です。

「かもしれない」って、楽しいもんなぁ。

「かもしれない生活」は楽しい

自分には隠された超能力があるのかもしれない、生き別れの双子がいるのかもしれない、自分以外の人間がみんなで自分を騙しているのかもしれない…

僕らって、子供のころ、いろんな「かもしれない」を持ってたじゃないですか。「かもしれない」が持つ妄想パワーは凄まじくて、想像するだけで楽しかったり、ちょっと信じちゃったり。UFO呼べるかもしれないとか。

大人になっても「かもしれない」は生きているけど、どちらかと言うと「危険かもしれない」「嘘かもしれない」など、ネガティブな方向に向かいがち。

『りんごかもしれない』が見せてくれる「かもしれない」は、ホント、おバカで楽しい「かもしれない」ばかり。こんな目線を子供たちが持ってくれたら、いろんなことが楽しくてしょうがなくなるだろうなぁ。

常に危険を予測しながら車を運転することを「かもしれない運転」なんて言ったりします。

『りんごかもしれない』を読んで、子供たちがポジティブな「かもしれない生活」をしてくれたら、パパはすごく、嬉しいかもしれない。

切っても切ってもトミカ!お弁当に「かまぼこトミカ」

ゴールデンウィークですよ!

4連休の始まりということで、家族で公園へピクニックに出かけました。

気持ちのいいお天気。まさに行楽日和です。

木陰でお弁当を広げて食べました。

ん?

これは…!

数日前にうちに届いていた「かまぼこトミカ」!

そうなんです、このパトカー、実はかまぼこなんです。

いったいどういうことなのか、ちゃんと説明しましょう。

これが「かまぼこトミカ」のパッケージ。

本当にトミカが入ってそう。でもよく見ると「自然の素材でつくられています」「DHA&カルシウム」など、普通のトミカではあり得ない表記が書いてある。

さっそく中を…と言いたいところなんですが、写真を撮り逃してしまい…

そんなわけで、お弁当を作ったあとの、残りのかまぼこがこちらです。

本当はもっと長かったんです。金太郎飴状態なんですよ。

横に切ると、次々にパトカーが量産されていく仕組みになっています。車幅(厚み)も思いのままです。

息子2歳はパトカーとバスをたくさんいれてもらっていました。

息子、普段は食わず嫌いが多いんですが、バス!とかテンションあがって勢いで食べてました。ヨシヨシ。

行楽にひとネタ仕込みたい方にオススメです。

ちなみに味は普通のかまぼこです。美味しくいただきました。ごちそうさまでした。

【運動会対策】速く走りたかったら「ハンター」になりきる!

早いもので、来月にはもう小学校の運動会なんですよ。6月だもんね。で、運動会でちょっと思い出したこと。

去年、娘に「速く走るのにはどうしたらいいの?」って聞かれたんです。

保育園にも運動会がありまして、年長さんは運動会の大トリのリレーをやるんです。2チームにわかれてのデッドヒートです。そこで速く走って、勝ちたい、というわけです。

一方、パパの子供時代はというと……徒競走はずっとビリだったんです(笑)

とにかく走るのが大嫌い。運動会も気が重く、マラソン大会なんてもってのほか、という子供でした。それが今や、ハーフマラソンまで走ってるんだから年月というのは不思議なものです。

そんなパパが「速く走るのにはどうしたらいいの?」って聞かれたわけです。

どうもこうも、なわけですよ。

でも子供の願いは叶えたい。うーんと考えて、閃いた。

「ハンターの真似をするといいよ!」

『逃走中』のハンターは速く走るお手本!

娘はフジ『逃走中』が大好きなんです。

『逃走中』はエリア内に放たれた芸能人が「ハンター」から逃げ回る鬼ごっこ。サングラスにスーツ姿の「ハンター」はめちゃくちゃ足が速い。一度見つかったらほぼ逃げ切れない。

そんな『逃走中』が大好きだから「速く走る人 = ハンター」のイメージがすぐに沸く娘。これが「世界一走るのが早いウサイン・ボルトの真似をしよう!」と言ってもたぶんピンとこない。

それに、鬼ごっこの鬼だけあって、ハンターの走りはとても理にかなってる。

  • 手を大きく振る
  • 膝を高く上げる(ストライド(歩幅)が大きくなる)
  • 体の軸がブレない
  • まっすぐ前を見て走る

これを口で説明してもすぐにわかってくれない。でも「ハンターの真似をする」と、この全部を自然にやることになるんです。

そんなわけで「わかった!」とハンター走りをしてみる娘。速い速い(笑)

本番のリレーでも抜かされずにバトンを守りきりました。

子供が好きなモノを真似させよう

『逃走中』を見てないお子さんだったら、アニメのキャラクターだったり、好きなモノのなかで足が速いものを探す、という手があります。

口でとにかく説明するよりも、すでに子供の頭のなかにあるものを使ったほうが、話が早いし、子供も楽しい。

運動会が近づいてきてユーウツなお子さん、そしてパパママ、「ハンター」の真似をしてみてはいかがでしょうか。

ちなみに

DSの『逃走中』は累計出荷本数50万本の大ヒットとのこと!すごいなぁ。