"かもしれない生活"のススメ。うちの子爆笑の絵本『りんごかもしれない』
最近1日に2度3度「よんで!よんでー!」とせがまれます。
ヨシタケシンスケさんの絵本『りんごかもしれない』でございます。
あるひ がっこうから かえってくると……
テーブルのうえに りんごが おいてあった。
でも……もしかしたら……
これは、りんごじゃないのかもしれない。
りんごを見つけた男の子が、「りんごじゃないかもしれない」「おおきなサクランボの いちぶかもしれない」「なかはブドウのゼリーかもしれない」と、どんどん妄想を膨らませていきます。
エスカレートする「かもしれない」は予測不能で、もはや「りんご大喜利」。ページをめくる度に子供たち大爆笑。一度読んでわかってるはずなのに、何度でも笑ってます。
娘六歳はオリジナルの「○○かもしれない」を考え出すし、息子二歳もお風呂中に「タオルかもしれない!」と言うだけでゲラゲラ笑う状態です。
「かもしれない」って、楽しいもんなぁ。
「かもしれない生活」は楽しい
自分には隠された超能力があるのかもしれない、生き別れの双子がいるのかもしれない、自分以外の人間がみんなで自分を騙しているのかもしれない…
僕らって、子供のころ、いろんな「かもしれない」を持ってたじゃないですか。「かもしれない」が持つ妄想パワーは凄まじくて、想像するだけで楽しかったり、ちょっと信じちゃったり。UFO呼べるかもしれないとか。
大人になっても「かもしれない」は生きているけど、どちらかと言うと「危険かもしれない」「嘘かもしれない」など、ネガティブな方向に向かいがち。
『りんごかもしれない』が見せてくれる「かもしれない」は、ホント、おバカで楽しい「かもしれない」ばかり。こんな目線を子供たちが持ってくれたら、いろんなことが楽しくてしょうがなくなるだろうなぁ。
常に危険を予測しながら車を運転することを「かもしれない運転」なんて言ったりします。
『りんごかもしれない』を読んで、子供たちがポジティブな「かもしれない生活」をしてくれたら、パパはすごく、嬉しいかもしれない。