うちの娘三歳作「ももたろう」

ある夜のこと。

娘三歳を寝かしつける際、いつも絵本を読んだり昔話をしたりしています。

その晩も、何のお話ししようかー、と迷っていたところ、娘三歳が突然「あたしがももたろうのおはなししてあげるー」と言ってきた。

というわけで皆様もお聞きください。うちの娘三歳で「ももたろう」

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むかしむかし、
おじいさんとおばあさんがすんでいました。
おじいさんとおばあさんのうしろに、
こわいオバケがきました。
おじいさんとおばあさんは
フライパンとおなべでオバケをやっつけました。
おしまい!

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終わり!?

桃でも太郎でもないけど終わり!?

桃から男など生まれない、自分の身は自分で守るしかないという教訓なのか。なんて現代っ子なのだ。

それでも今日も娘三歳は「アンパンマン、あたらしいかおよー!」とアンパンマンのぬいぐるみに別のアンパンマンの人形を投げています。ただの玉突き事故です。

関連リンク
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パパはドラえもんじゃない

娘二歳を寝かしつけている最中、添い寝しながら「おやすみなさい」と声をかけたら、「おやすみ、ドラえもん」と前振りなく突然ボケでかえされた。

パパはドラえもんではない。

しかしせっかく幼い娘がボケているというのに「違います。パパは成人男性です。おやすみなさい」と正論を返すのも大人気ない。

と思って、半分寝ぼけながらツッコミ返したら、相手をしてもらえたと思ったらしく延々ボケられた。仕方なく延々つっこむことになる。

「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。四次元ポケットない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。22世紀からきてない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。押し入れで寝ない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。シッポはスイッチじゃない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。っていうかシッポない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。パパは絵描き歌で描けない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。あそこまでどら焼きに執着はない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。身長・体重・胸囲全部同じじゃない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。妹黄色くない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。パパはコロコロコミックで連載されてない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。パパの声は大山のぶ代じゃない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。独裁スイッチでのび太に消されたりしない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。うそ800を置いて未来に帰ったりしない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。バイバインで増えすぎた栗饅頭を宇宙に飛ばしたりしてない」
「おやすみ、ドラえもん」
「ドラえもんじゃない。映画『ドラえもん のび太の魔界大冒険』でタイムパラドックスを起こしたりしない」

だんだん子供には通じない話になってきたので寝かしつけることができた。ドラえもんで育った大人を甘く見てはいけない。