形式的な質問です。お気になさらないで下さい。

「事件のあった日の夜21時頃、失礼ですが、どちらにいらっしゃいましたか?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは形式的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「あなたのスリーサイズを教えていただいても?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは個人的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「GNPは国民総生産の略ですが、ではGDPは何の略?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは常識的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「草の上は気持ちいいですね。そよ風が頬を撫でていますよ。あそこの虹が見えますか?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは開放的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「ところで今、何問目?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のはタイムショック的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「彼の逞しい○○が貴女の潤んだ○○を貫いたんですね?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは官能的な質問です。皆さんに聞いてますので、お気になさらないで下さい。」

「あの津波の日に、サーフィンをしていましたか?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは形式的な質問です。皆さんに聞いてますので、沖に流されないでください。」

「いい加減吐いたらどうだ。お前がやったんだろう?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは高圧的な態度です。皆さんにやっているので、お気になさらないで下さい。」

「これから朝4時までぶっ通しで撮影。そしてコメント撮りと衣装合わせの後、7時から雑誌の取材、8時からライブのリハーサルですね?」
「刑事さん、私を疑っているんですか!?」
「いえ、今のは殺人的なスケジュールです。皆さんに強いてますので、お気になさらないで下さい。」

痩せるだけダイエットの秘密

「〜だけダイエット」という本をよく見かける。

「巻くだけダイエット」とか「計るだけダイエット」とか、なにかするだけでダイエット。「〜だけでいい」というハードルの低さが受けているのだと思う。

いっそ『痩せるだけダイエット』とか出してみたらどうだろう。

・一日250g痩せるだけで一週間で約2kgのダイエットに成功!
・ただ痩せるだけでもよし、効果を高めるエクササイズを行うもよし
・脇腹、二の腕、太もも、みんな痩せるだけ!
・体がグーンと軽くなり、病気にもなりにくい痩せるだけ効果
・無理せず楽しく、毎日健康的に痩せるだけ
・今なら特性バインダーも付いて320円!

うっかり売れそうな気がしてきた。ご覧の出版社様は今すぐご連絡を。

売れないお笑い芸人・キムタク

木村拓哉が次の月9で社長の役をやるらしい。

しかし今まで、美容師、検事、F1レーサー、アイスホッケー選手、果ては総理大臣までやっている彼である。今さら社長?という感が否めない。もう登りつめてしまった感じ。

いっそカッコいい方面からベクトルを変えてみたらいいと思う。

売れないお笑い芸人とかどうだろう。

・初回、相方(ゆってぃ)にコンビ解消を告げられ「ちょ、待てよ」と言うキムタク
・ピン芸人としてスタートを切るもネタの方向が定まらぬ中、下ネタが劇場受けすることに気づき、キワモノ芸に進み始めるキムタク
・R-1一回戦で敗退するキムタク
・あらびき団で「こんなんテレビ出したらあかんて」とコメントされるキムタク
・売れている同期のコンビ(ゲスト出演:稲垣・草なぎ)のネタを家のテレビで見て悶々とするキムタク
・コンビ時代のファンからの手紙で目を覚ますキムタク
・爆笑レッドカーペットで「しずかー!」と叫びながら右に流され消えていくキムタク
・オールスター感謝祭に人数合わせで出るも、大師匠に挨拶を忘れ、生放送中に胸ぐらを捕まれて涙目のキムタク
・表舞台から消えて30年後、漫談で中高年の心をつかむキムタクの姿を見つける吉本の社員(深津絵里)
 

見たいなぁ。見たいけど、こっそり番宣とか入れてくるんだろうなぁ。

野比家はどこに支出がかさんでいるのか

先日のドラえもんネタに関連してなんですが。

のび太のママが家計簿を前に「今月も赤字だわ…」と嘆く姿が印象に残っている。

とにかく見るたび赤字。子供心に印象に残りすぎて、母が家計簿をつけている横から「今月も赤字?」と無邪気に聞いてしまったことがあるくらいだ。明確なリアクションが返ってこなかった記憶がある。申し訳ないことをしたなと反省している。

ところで、野比一家はどこに支出がかさんでいるんだろう。

車もないし、外食もしない。レジャーも習い事も特になさそう。ドラえもんの食費が家計を圧迫するほどとはあまり思えない。

というわけで識者に聞いてみたり調べてみたところ、こんな感じらしい。

・家は持ち家ではなく借家
・パパは30代後半でそんなに高給取りではない
・パパのタバコと宝くじ購入にお金がかかっている

出てくる原因はパパばっかりじゃないか。

家計を圧迫するほどの宝くじ購入、元々親子三人暮らしだったのに都内に庭付き一戸建ての借家を借りてしまう大胆さ。あの柔和で優しげなパパが一転、ずんぐりむっくりな無計画の塊に見えてきてしまう。なにやってるんだ。

しかし、だからこそドラえもんの同居も「いいんじゃないの」ぐらいの感じだったのかもしれない。いきなり青い猫型ロボットが未来から来たと言ってきたら普通はそんな大きな怪異を受け止められない。世の中何がいい方向に転ぶかわからない。

とりあえずママは家賃と保険を見直すところから始めればいいと思う。節約の基本は固定費の見直しだ。

あとはドラえもんにいろいろ道具を出してもらえばいい。万病薬(医療費削減)とか、どこでもドア(交通費削減)とか、取り寄せバック(万引き)とか。

がばいばあちゃんを宮城に持ち込む

ちょっと前にまたテレビで「佐賀のがばいばあちゃん」をやっていた。お馴染み島田洋七の祖母の逸話である。

「がばい」は佐賀の方言で「とても」「非常に」という意味らしい。元々は「すごい」という意味はないそうだ。なので標準語に直すと、

「佐賀の非常におばあさん」

一気にすごくお年を召した感じになってしまう。非情なおばあさんじゃなくてよかった。まさに消されたライセンス(年金手帳)だ。洒落にならない。

ところで我が郷土、宮城県の仙台弁だと「がばい」と同じ意味を持つ方言は「いきなり」になる。例えばとても美味しい、は「いきなりうまい」なのだ。突然美味しくなったわけではない。

なので、「佐賀のがばいばあちゃん」を宮城に持ってくると、

「宮城のいきなりばあちゃん」

になってしまう。なんか交差点に急に飛び出してきたみたいだ。

襖の陰からいきなりばあちゃん。授業中にいきなりばあちゃん。デート中にいきなりばあちゃん。早朝いきなりばあちゃん。笑ってはいけないいきなりばあちゃん。

もう、ただのショートどっきりの画しか浮かばない。やっぱり佐賀に返そうと思う。