もしサザエさんの世界にtwitterがあったら

 
「磯野く~ん、フォローありがとう~」
「なんのこと?」
「さっきフォローしてくれたじゃな~い。あれアタシよ、アタシ」
「えぇっ!なんで花沢さんのアカウントがkaoriなのさ!」
「なによ!何か文句でもあるの!」
「いや、別に…」
「リムーブしたらただじゃおかないからね!」
「まいったなぁ…」

~~~

「アッハッハ、そりゃカツオくん、それはいっぱい食わされたねぇ」
「笑い事じゃないよマスオ兄さん!花沢さん、僕の発言を全部RTするんだ。毎日DMも来るし、もう、たまったもんじゃないよ」
「だいたいお前がフォロワー増やしに躍起になっとるからそういうことになるんだ。そんな暇があったらブログを更新したらどうだ」
「父さん…」

~~~

「あらー花沢さん」
「あ、磯野くんのお姉さん。」
「この前のあれ、どうなったかしら」
「もう効果抜群。磯野くん、すっかりpostしなくなって」
「うふふ、これで少しは懲りたかしら。私の昼寝姿をtwitpicに上げた罰よぉ」
「あっはっは、『昼寝なう』ですよねぇ」
「やだ!花沢さんも見たの!」
「だってバズってたんですもの~」
「もう~カツオめ~」

~~~

「おい磯野、僕のiPhoneで何するんだよ」
「シーッ!静かに。僕のガラケーじゃustreamできないんだよ」
「何を流すのさ」
「姉さんが財布を忘れて買い物に出かけたんだ。これはダダ漏れのチャンスだぞぉ」
「そんなことしたら怒られるじゃないか」
「だって、姉さんと花沢さんは裏で繋がってたんだぞ。リプ返ししまくってるんだ。あの二人の仕業でこっちはいい迷惑だよ。これは男のプライドの問題なんだ」
「ならいいけどさ…」
「カツオにいちゃん、サブ垢でなにやってるですかー」
「タ、タラちゃん!」

~~~

「バカモーン!」
「ヒイッ」
「姉の醜態をustで全世界に流そうとは言語道断!」
「そうよそうよ!」
「サザエもサザエだ。イマココ!なんて打つから居場所を特定されるんだ」
「…ごめんなさい」
「お、もうこんな時間か…『よるほー。だう』、と」
「「お父さん!!」」

~~~

さぁーて、来週のサザエさんは?
「フネです。先日おかるさんをフォローしたのですが、フォローを返してくれないんです。お洗濯のたびに塀越しに話はするんですが、なかなか言い出せなくて。ブロックしたほうがお互いいいのかしら。
さて次回は、
 ・我が家の修造
 ・フォローする人される人
 ・ワカメ、素直になれなくて
の3本です。」

来週もまた、見てくださいね~。ジャンケンポン!うふふ…。
 

『東京リアル脱出ゲーム マジックショーからの脱出』に参加してきた

東京リアル脱出ゲーム『マジックショーからの脱出』に参加してきました。

前回の『廃倉庫からの脱出』(→参加レポート)に続いての参加です。場所はお台場・東京カルチャーカルチャー。ゴールデンウィークをぶち抜いて8日間34公演、動員3000人以上の大イベント!仕掛けられた数々の謎を解いて、脱出することはできたのか?

続きを読む →

森の仲間たち

子供向けのアニメとか絵本とかで、森の仲間たちを描いたものがよくある。

だいたいウサギ・カメ・タヌキ・キツネ・クマ・リスといったあたりが集まって、あーでもない、こーでもないと物語を繰り広げる。オオカミが来た!と逃げたりする。

しかし、ちょっと待って欲しい。

クマも肉食じゃないのか。

もっとちゃんと書くと、熊も肉食なんじゃないか。

ウサギがなくしたドングリを探す優男てきな役割を演じたり、時にはボケ役としてキツネに騙されたりするけども、バリバリの肉食系男子である。本気で怒らせたら森から誰もいなくなる。

本当の熊はボンヤリした口調でハチミツに夢中だったりしない。
 

押し入れから神様が出てきた! 天久聖一『味写入門』

ほぼ日刊イトイ新聞に連載されていた「天久聖一の味写入門」の書籍化。

まず「味写」とは何か。Amazonから書籍紹介を引用してみましょう。

明らかにシャッターチャンスを逃し、構図はデタラメ、ときには赤の他人が堂々と真ん中に写っていたり…。そんな“失敗写真”を押し入れの奥から発掘し、改めて眺めてみると、撮った当時は気づかなかった意外な味わいが生まれていることがある。失敗と偶然が絶妙の効果を発揮した「味のある写真」=「味写」。神のイタズラとしか思えない名作の数々が、あなたの脳をとろけさせます。

で、もう一度この本の表紙を御覧下さい ↑ 左の幼子の、頭をつかまれた首の角度といったら!素人たちの失敗写真が天久聖一のコメントと共に爆笑の渦を巻き起こす。

おじいさんと後ろの掛け軸の柄が重なったり卒業式にくのいちが現れたりスフィンクスをバックにアラブ人が遠くを指さしていて手前におばさんがアップになっていて全員目線が違っていたり、犬が浮いてたり、知らないオッサンが無重力だったり…。

狙っても撮れない、かといって報道のような大げさはない。まさに「油断」意外のなにものでもない写真たち。いかにも昭和!な写真も多く、ノスタルジーの味わいと油断の味わいを同時に味わえるおまけつき。

ハプニングにしてはボンヤリしてて、奇跡にしては滑稽で、神様のイタズラにしては度が過ぎている、誰も見たことがない写真集。百聞は一見にしかず、ですよ。
 

受け取れません

先日、家族で買い物に行った。

お昼ごはんを食べて、満腹感から娘三才が寝てしまって、仕方ないのでおんぶして帰った。買い物もしたので後ろ手に荷物も持って、10kg超えの娘をおんぶして駅構内を歩いていた。

そんなシチュエーションで、不動産屋のチラシ配りの人がチラシを手渡そうとした。

絶対無理である。

ちょっと面白すぎたので「いやいや、受け取れません」と返したら、「ですよねぇ~」と言われた。わかってるんじゃないか。なんなんだ。

同じ日。

家に着いて、ちょっと昼寝をした娘。昼下がりには元気いっぱいになり、近所の公園に散歩に連れていった。かなり大きな公園で、大きな原っぱに池、あちこちに木も生えている。ちょっと前には桜が満開だった。

原っぱでひとしきり走り回ったあと、木に登りたいと言い出した娘。しかし自力では登れないので、抱っこして木にしがみつかせて、お尻をおさえてグッと持ち上げていた。

その時、ひとりの女性がそっと寄ってきた。

チラシを片手に「そこで写真館をやってるものですが…」と言う。

絶対無理である。

娘のお尻を両手でおさえながら「受け取れません」と言う僕。あぁ、という愛想笑いで去る女性。

みんななんなんだ。見りゃわかるじゃないか。無理だって。

それとも、あんな状況でも受け取れそうに見えるのか。

僕に、神の見えざる手が?

その神にチラシを?

みんななんなんだ。