Twitterから「投げ銭」できたらいいのにな

きっかけは「好きなテレビ番組に投げ銭できたらいいのにな」と思ったこと。

地上波のテレビはご覧のスポンサーの提供でお送りされているわけだけど、視聴者からも提供できたらいいのにな、と思った。好きなコンテンツを応援する気持ちを具体的に「投げ銭」って形で送ることができれば、少額でも作り手の励みになったり、たくさん集まったらなんか企画できたりするかな、とか。

あくまで「投げ銭」なので、スポンサーや株主みたいな影響力はないんだけど、その、気持ちとして。
 

と、ここまできて、これって「自分のTwitterアカウントから好きなTwitterアカウントに投げ銭する」ってシステムがあったら実現できるなぁと思いついた。
 

Twitterには番組が公式アカウントを持ってたりする。出演者や製作者も個人でアカウントを持ったりする。例えばTwitterアカウントへ荷物を送れる佐川急便の「メルアド宅配便」や、paypalのメールアドレス宛支払いみたいな仕組みで、「Twitter投げ銭」って実現できないだろうか。

これが実現すると、別にテレビ関連に限らなくても、フリーのジャーナリストやクリエイターの支援、募金やカンパ、いつもつぶやきを楽しみにしてる人への応援、昨日飲み会で払えなかった分の精算や孫へのお小遣いまで、「ちょっとしたお金をあげたいけど振込むほどの額でも…」という壁を超えられるんじゃないか。ポイントは「あくまで少額(5000円未満くらい?)の送金に限ること」

受け取り側が拒否できるようにしたりとか(政治家とか困るだろうしね)、なりすましの問題にどう対処するかとか、いろいろ決めないといけないだろうけど、少額でももらえたら嬉しい場面って結構あると思うし、それでいろんなことが前へ進むようになったら嬉しいよなぁ。ブログで食べていく人みたいに、Twitterで食べていく人が生まれるかもしれない。

あとは、その「投げ銭システム」をどうやって維持する=収益を得るかだよなぁ…。「少額」前提なので送金側・受け取り側も手数料取られたくないよねぇ。マネタイズですよ。マネタイズ。うーん。
 

なんて、つらつらと考えてみたりしました。あ、僕のTwitterアカウントは@inomskなので、送金できるようになったらお願いします。拒みません(笑)

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オフ・レコード

「いまのはオフレコだぞ。いいな」

そう言い残して応接室を去った。ちょっと厳しいことを言ったが、まぁ当然のことだ。相手にもやることをやってもらわねば困る。そもそもあいつは接客マナーすらなっていないからな。

「オフレコなんですか」

突然、男が目の前に立ちふさがった。さっき応接間にいたヤツの部下か?全然覚えがない。

「失礼、君は…」
「オフレコなんですか」

こちらの目をみて、同じ言葉を繰り返す。なんだこいつは?

「オフレコだよ。オフレコ。記録に残すなってことだよ」
「記録に残さないんですね」
「そうだよ。今言っただろう」
「あなたのことを、記録に残さないんですね」
「うるさいな!そうだよ!記録に残すんじゃないよ!忘れろ!」

肩を突き飛ばして先を急ぐ。後ろで小さく「わかりました」とという声が聞こえる。なんだあいつは。あとでクレームをいれてやろう。客人に対する態度が全然なってない。

それからしばらく経った。

おかしいな、と思い始めたきっかけは、銀行だった。
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震災から100日。『PRAY FOR JAPAN』を読み返して

 
東日本大震災から100日が経った。

やっと100日、もう100日、まだ100日。時の流れは早くって、でも現実は遅くって。

瓦礫の処理・仮説住宅の建築・雇用の確保・産業の回復など、被災地はまだまだ問題が山積みで、原子力発電所の動向は毎日刻々と変化しているし、政治家たちは内輪もめで信用を落としている。

あれから何か変わっているのだろうか。

100日前を振り返ろうと思って、『PRAY FOR JAPAN』を読み返した。

あの巨大地震と津波のあと、ぼろぼろになった姿を見て、日本中、世界中から様々な言葉が生まれた。この本は地震直後に現地やTwitterから寄せられたメッセージを集めた本だ。

救出されながら「大丈夫、また復興しましょう」と笑顔で話すおじいさん。

「地震を逮捕しに行く!」と家を飛び出した男子。

停電で真っ暗な仙台で「みんな星がきれいだよ。上を向くんだ」と鼓舞する声。

歩いて帰宅する人々にコーヒーやトイレを提供する人。

救出した赤ん坊を愛おしそうに抱く自衛隊、ろうそくを前に祈りを捧げる異国の子供たち、たくさんの花束など、たくさんの写真も掲載されている。

悲劇的なものはなく、困難を前にしてもあたたかい人々を照らしたものばかりだ。
 

あの日、被災地外の僕達は、テレビにネットに釘付けだった。

被災地の状況を少しでも知ろうと思った。やっと届いた映像にショックを受け、親や知人の安否を確かめようと必死になり、デマにも翻弄されながら、自分にできることはないかと胸を痛めていた。

胸を痛めた人たちがつながって、なにか大きな流れが産まれるのを感じた。

そして必ず復興すると信じた。必死で自分に言い聞かせていた。

『PRAY FOR JAPAN』のページをめくりながら、あの時の、モヤモヤした、ザワザワした、そんな気持ちがよみがえってきた。
 

あれから100日。

もう一度、考えようと思う。

自分になにができるかを。

もう一度、思い出そうと思う。

あの時感じた、みんながつながる瞬間を。
 

Facebook「いいね!」の地方版を考える

このサイトにもついているFacebookの「いいね!」ボタン。

いいね!と思ったら押すこのボタン。元々は「Like!」だったのを日本語訳して「いいね!」にしている。

でも日本全国にはそれぞれ方言がある。「Like!」をどう言うか地域によって違う。地域振興のためにも各地方の「いいね!」ボタンを作ったら面白そう。「DA・YO・NE」と「SO・YA・NA」みたいに。

というわけで、Twitterでフォロワーさんに各地で「いいね!」ってどう言うのか聞いてみました(回答いただいた方ありがとうございます!)

集計の結果こうなりました。 続きを読む →

言の葉を届けにきました

 
以前、「二冊の本とたくさんの祈り」という記事で、自分のTwitterのつぶやきが本に掲載されたことをご報告しました。このうち『PRAY FOR JAPAN』についてはテレビで紹介された時に僕のつぶやきも読まれたとのこと。びっくり。

そしてこの度、さらに二冊の書籍に同じつぶやきを載せていただきました。

特に『この言葉を忘れない』については、徳間書店さんから献本もいただきました。ありがとうございます。普通の人々のTwitterのつぶやきや有名人が新聞・テレビなどに寄せたコメントも集めているこの本、これは被災地に届けるべきだと思って、先日石巻に帰省した時(→「被災地・宮城県石巻市に帰省してきました。」)、実家に持って行きました。

本を手にとった母は、一つ一つのエピソードに、あの時こんなことがあったんだね…と見入っていました。

新聞やテレビが報じない、それはとても小さな、でもとても温まる出来事。

残念ながらそれは多くの人には届きません。

でも、こうしてまとめ、書籍として形に残すことに大きな意味があるんだなぁ。と、改めて感じました。

母は祖母に「これ、読み終わったらお母さんにも貸すからね」と言ってました。

一人でも多くの人に言の葉が届きますように。