病院でも活動を続けてしまう

地井武男さんが心臓の治療のため活動休止している、というニュースをみた。

地井さんと言えばやはり「ちい散歩」。しかしさすがに心臓がお悪いとなれば散歩もままならないですよね…

と、思ったのですが、ニュースはこう続いてた

経過は良好で、現在は病院内を歩くなどの軽い運動も行っている。

散歩してる…!

紛れもない「ちい散歩」だ。カメラはないけど「今日は内科病棟に出かけましょう!」とか言っている。ナースや清掃のおばさんと触れあってる。見舞い客に「その花はなんですか?」とかきいてる。絶対そうだ。

他の芸能人も、入院してもいつものやつをやってしまったりするのかな。

「たてもの探訪」の渡部篤史は待合室の吹き抜けを「これは背筋が伸びますね〜」とか褒めてしまうかもしれない。

サスペンスの帝王こと船越英一郎は屋上で休んでいる他の入院患者を説得してしまうかもしれない。

あとは「ぶらり途中下車の旅」の阿藤快が搬送中の救急車を止めて和菓子屋に寄ろうとしないか心配だ。

「なんだかなぁー!」はどこかのタイミングで言うだろうなと思う。余命宣告された時とかに。
 

ランニングのBGMに「刑事ドラマ」がすごいハマる

体力作りのため、二日に一回を目標に家の近所を走ってます。

走ってるときにテンションをあげるため、iTunesで「ランニング」というプレイリストを作って、シャッフルで聞いてます。シャッフルなので、もう苦しくて歩こうかな…と弱ってるときに思わぬ曲に変わって「おぉぉこれがくるかぁぉぁ!」と勢いがついて完走できたりすることもしばしば。

「ランニング」プレイリストはJ-POPからテクノハウスからゲームミュージックやらジャンルがめちゃくちゃなんですが、中でも最近確実にテンションがあがると感じるのがこのジャンル。

刑事ドラマのテーマ曲

ほんとオススメです。曲のテンションもさることながら、やっぱり走るイメージが曲についているので、疲れていても足が前に出ちゃう。腕も振っちゃう。なんか追いかけてる感じになる。湧き出るアドレナリン。

ご参考までに自分のプレイリストに入ってる曲をご紹介します。

Rhythm and Police (踊る大捜査線テーマ)
青島ー!っわけで外せない踊る大捜査線。ドラマではあまり走るシーンは少ないと思うんだけど、気持ちがあがるあがる。12月に走った横浜マラソン10kmも、終盤でこれがかかって乗り切った。

西武警察 ⅡⅢメインテーマ
落ち着いたパート1よりも車ドカーン!工場ドーン!のパート2・3のテーマがよりオススメ。

ジーパン刑事のテーマ(太陽にほえろ!)
「太陽にほえろ!」はメインテーマ含めどれもテンションが上がりますが、松田優作演じるジーパン刑事のテーマが一番疾走感あり。

名探偵コナン メイン・テーマ
ドラマじゃなくてアニメかよ、という声も聞こえますが、このテーマ曲、古きよき刑事ドラマのテーマをちゃんも踏まえた作りなんです。出だしのインパクトだったり、1コーラス目がサックスで2コーラス目がオルガンだったりする。好きな一曲です。

キーハンターのテーマ
世代的にはもっと古くて、曲しか知らないぐらい。東京パノラママンボーイズのカバーで聞いています。ブラスのアタックがいい!

あと、失敗例もあげておきます

刑事コロンボ メインテーマ
あのひと走んないだよなぁ。

古畑任三郎のテーマ
このひとも走んないだよなぁ。
 

そんなこんなで、僕のランニングでここぞ!というときに助けてくれる刑事ドラマたち。

皆さんがテンションを上げるときに鳴らす音楽はなんですか?
 

脳に直接いろいろ送ってほしい。

よくSFなんかで「脳に直接話しかける」シーンが出てきたりする。

いわゆるテレパシー的なやつだけど、声が聞こえる、ということはやっぱり脳の「聴覚」にあたる部分が関係しているんじゃないかと思う。

ということは他の味覚とか嗅覚とかも脳に直接送ったっていいんじゃないだろうか。五感全部。
 

視覚

千里眼みたいなやつ。これと聴覚を合せて録画したけど見てない番組とか脳に直接送ってほしい。
 

嗅覚

2つの場所の臭いを共有できる。あまり使い道が浮かばない。ダイエット中に夜中に突然ラーメンの嗅覚とか送られて苦しまされたりしそう。
 

味覚

全国のグルメレポーターはぜひこの能力を身につけて、絶品料理の数々の味をテレビの前の視聴者の脳に送っていただきたい。やらせもできないぞ。
 

触覚

全国のリア充たちはぜひこの能力を身につけて(以下略)
 

悪用しか浮かばないけど、正直この「五感の送信」を駆使したら面白い話できそうだなー。送る側が送ったものを受ける側が勘違いしたりする展開とかもありそう。
 

カトちゃん「歯を磨けよ!」の裏にライオンがいた

この前「がっちりマンデー!」を見てたらライオンの社長が出てた。

この時出た話で驚いたのが、「8時だよ!全員集合」の話。ご存知エンディングの♪ババンババンバンバン~の歌で、加藤茶が「歯磨けよ!」とか合いの手で言うじゃないですか。

あの「歯磨けよ!」は、全員集合のスポンサーだったライオンがお願いしたものらしい

カトちゃんの言うことなら子供たちも言うことを聞く。実際、子供たちに歯磨きが習慣づいて、歯ブラシ&歯磨き粉の売上があがったらしい。本当は「(ライオンの歯磨きで)歯磨けよ!」という意味だったのだ。びっくり。

ということは、今までタレントの決め台詞だと思っていたものも、実はスポンサーの意向なのかもしれない。他の番組もそうなんだろうか。

・サザエさん「(東芝のテレビで)来週もまた、観てくださいね~」

・桂歌丸「(カルビーのかっぱえびせんを食べてきました)司会の歌丸です、どうぞよろしく」

・明石家さんま「(トヨタの車で行く)今日の説教部屋行きの発表です!」
 

こうやって知らずに刷り込まれていくのだ。大人ってズルい。

無礼な執事のメガネが光る 東川篤也『謎解きはディナーのあとで』

昨年売れに売れて、本屋大賞を受賞して、嵐の櫻井翔主演でテレビドラマ化までされる本作。デビュー作から東川篤也を読んでる身としては、こんなに大きくなって…という万感の思いと、読み逃した作品がどんどん話題になっていまさら読みづらくなって…という戸惑いの狭間におりました。やっと読みました。どうもすいません。あらすじはこんなんです。

国立署の刑事ながら家に帰れば大富豪のお嬢様の麗子。難事件に疲れて、執事の影山に事件のあらましを話して聞かせると「失礼ですが、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」とまさかの暴言。怒りに震えながら話を聞いてみると、影山は事件の謎を聞いただけで解いていて…。

という、いわゆる「安楽椅子探偵」ものの短編集。実は著者初の短編集じゃないのかな?特有の小ネタ混じりの会話劇を散りばめ、登場人物が少ないのでキャラが立ちやすく、ミステリ的にもツボを押さえていて、短編なのでさっくり読める。なるほど面白い。段々影山が失礼になっていくのもいいですなぁ。

これまでの東川作品は長編で何人もの登場人物がドタバタして、一見ギャグと思われた言動や出来事があとで伏線となって効いてくる、という特徴があった。どんな大仕掛けもギャグでねじ伏せる力業も備えてる。でもさすがに短編ではそこまでできない。なので、面白いんだけど長編からのファンはちょっと物足りなさもある。

その代わり、本作の短編ではキャラを絞って、事件も簡単すぎず難しすぎず、ユーモアの質は相変わらずとなっている。つまり間口が広がった=多くの人に読まれるようになったんじゃないかなぁと思った。

本作で東川篤也が気になった人は是非とも過去の長編を読んでほしいですなぁ。もっと笑えてもっと驚けること請け合いですよ!僕のオススメは『館島』と『交換殺人には向かない夜』ですかねー。

あと、執事が主人より狡猾、という設定がお気に召したなら海外作品ですがP.G. ウッドハウス『比類なきジーヴス』もオススメです。

P.G.ウッドハウス『比類なきジーヴス』 | イノミス