むかしむかしあるところに、
おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山へしばかりに出かけました。
ところが、しばかりに行く途中、おじいさんは足をすべらせて、大きなほら穴に落ちてしまいました。

おじいさんは、
おーい、おーい、
と、助けをよびました。

山のほうから、
おーい、おーい
と、声がするので、
村人が山に集まってきました。

ほら穴のまわりは、村人たちが、おすな、おすな、の大さわぎ。
おーい、おーい。
おじいさんが助けをよぶと、村人が足をすべらせて、ほら穴に落ちてきました。
あとから、あとから、村人がほら穴に落ちてきました。

おーい、オーイ、おーい、オーイ。
オーイ、おーい、オーイ、おーい。

ほら穴の中はギュウギュウ。
そこに。村一番のノッポの男が落ちてきて、村人たちのあいだにスポンとはまりました。

するとどうでしょう。

村人たちは一人残らず消えてしまい、
1000点が入りましたとさ。

テトリス、テトリス。

 

「社長、これを受け取ってください」
「なんだねこれは」
「辞表です」
「…ふむ」
「…」
「これは受け取れないな」
「どうしてですか」
「確かに、君は先期のプロジェクトでは大きなマイナスを出したかもしれない。しかし君は我社にとって必要な人材だ。一度のミスで辞めてもらっては…」
「ではこれを」
「なんだねこれは」
「辞表です」
「話しを聞いていたかね」
「ではこれを見ててください」
「…!…辞表が消えた!?」
「胸ポケットを見てみてください」
「…なにか入ってる…!?」
「辞表です」
「結局辞表じゃないか」
「受け取ってもらえましたね」
「違う違う!だめだよ。マジックはノーカンだよ」
「だめですか」
「受け取れないね」
「社長お電話です」
「もしもし」
「辞表です」
「ケータイを切りなさい」
「だめですか」
「電話口で言ってもだめだよ。受け取れないといっているだろう」
「ではこれを」
「なんだねこの小箱は」
「開けてみてください」
「…指輪?」
「辞表です」
「そんなエンゲージ重いよ」
「ではこれを」
「なんだねこの箱は」
「開けてみてください」
「バースデーケーキ…チョコレートに書いてあるのは…」
「辞表です」
「サプライズもほどほどにしたまえ」
「ではこれを」
「なんだねこれは」
「ジヒョウデス」
「オウムに覚えさせてもダメだよ」
「では窓の外を」
「なんだねあのオーロラビジョンは」
「辞表です」
「ドラマチックにしてもダメだよ」
「では上空を」
「なんだねあの飛行船は」
「辞表です」
「企業がやることだよ」
「では…これを…」
「なぜ服を…!やめなさい!…!…耳以外にびっしりと文字が…!?」
「辞表です」
「芳一でもだめだよ」
「じゃあ…僕を受け取ってください…」
「えっ…」
「だめですか」
「…しかし…君を受け取ると…同時に辞表を受け取ってしまう…」
「そんなこと言わずに…裸のままの僕を…」
「やっぱりだめだよ」
「だめですか」
「ここから腐女子向けにするのは無理だ」
「だめですか」
「だめ!」
「チェッ」
 

 

「いまのはオフレコだぞ。いいな」

そう言い残して応接室を去った。ちょっと厳しいことを言ったが、まぁ当然のことだ。相手にもやることをやってもらわねば困る。そもそもあいつは接客マナーすらなっていないからな。

「オフレコなんですか」

突然、男が目の前に立ちふさがった。さっき応接間にいたヤツの部下か?全然覚えがない。

「失礼、君は…」
「オフレコなんですか」

こちらの目をみて、同じ言葉を繰り返す。なんだこいつは?

「オフレコだよ。オフレコ。記録に残すなってことだよ」
「記録に残さないんですね」
「そうだよ。今言っただろう」
「あなたのことを、記録に残さないんですね」
「うるさいな!そうだよ!記録に残すんじゃないよ!忘れろ!」

肩を突き飛ばして先を急ぐ。後ろで小さく「わかりました」とという声が聞こえる。なんだあいつは。あとでクレームをいれてやろう。客人に対する態度が全然なってない。

それからしばらく経った。

おかしいな、と思い始めたきっかけは、銀行だった。
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【誘拐犯】
「お前の子供は預かった。
今から言う番号に電話しろ。
090-xxxx-xxxxだ。
盗聴とか変な真似するなよ。
いい電話を期待しているぞ。」
 

【ドコモのガイダンス】
「こちらはNTTドコモです。
お客様がおかけになった電話番号は、
電波の届かないところにおられるか、
電源がはいっていないためかかりません。」
 

【誘拐犯 featuring ドコモのガイダンス】
「こちらはNTTドコモです。
お前の子供はお客様が預かった。
おかけになった今から言う番号に電話しろ。
電話番号は090-xxxx-xxxxだ。
盗聴電波の届かないところにおられるとか変な真似するなよ。
いいか、電源がはいっていない電話を期待しているためかかりませんぞ。」
 

【変なおじさん】
「なんだチミはってか。
そうです、私が変なオジサンです。
変なオジサンだから変なオジサン。
変なオジサンだから変なオジサン」
 

【誘拐犯 a.k.a 変なオジサン featuring ドコモのガイダンス】
「なんだチミはってか。こちらはNTTドコモです。
そうです、お前の子供はお客様が預かった。私が変なオジサンです。
おかけになった今から言う番号に電話しろ。
変なオジサンだから電話番号は090-xxxx-xxxxだ。
盗聴電波の届かないところにおられるとか変な真似するなよ、変なオジサン。
いいか、変なオジサンだ。電源がはいっていないから変な電話を期待しているためオジサンかかりませんぞ」
 

 

♪ルールル、ルルルルールル、ルルルルールールールールルー

「今日はとってもお悪い方をお招きしておりますどんな極悪非道なことをなさったのかたっぷり語っていただきます非常に楽しみです容疑者さんです」
「…どうも」
「まー悪い顔いったいどんなことなさったのかしら?」
「いきなり悪い顔ってちょっと失礼じゃな」
「そうですか今日は一部始終をお聞きしたいと思います容疑者さんです」

(客席拍手)

「あなた子供の頃はとてもかわいいお子さんだったんですってね写真ございますこちらですまーかわいいポンポンがついたお帽子がとってもお似合い」
「それは兄貴で俺はとなりに」
「あら失礼しました通りで似てないわけだわあなたこの頃はどんなお子さんだったのかしら?やっぱりイタズラとか好きだったのかしら」
「イタズラは…まぁ、普通にピンポンダッシュとか。子供の遊びで」
「ピンポンダッシュ…あたしわからないわちょっとやってみていただけるかしら」
「ここで!?」
「容疑者さんでピンポンダッシュですどうぞ」
「………ピンポーン(スタタタタ)」
「今のはなんなのかしらピンポーンって何か正解されたの」
「いや、ドアチャイムを押して、それから、逃げたんですけど」
「なんでそんなことなさるのかしら」
「いや…おもしろいから。その、ピンポンを押された人がドアを開けて、誰もいなくて困っ」
「そうですかそして今回のこちら映像でますかしら日本中を騒がせた誘拐事件!まーテレビをご覧のみなさんもビックリなさってあたしもビックリしましたので思わず小沢昭一さんに電話しちゃいました」
「はぁ…」
「そしたらあのひとテレビ観てないって言うのテレビつけなさいって言ったらいま部屋にテレビないって言うのよまーあたくしビックリしてそうしたら今すぐうちにいらっしゃいって言ったの」
「あー、本物の徹子の部屋に」
「徹子の部屋はこの番組ですねなんの話だったかしらそうそう誘拐事件あなたが起こしたの」
「まぁ…。金がなくて、困っちまって。誘拐を思いついたんだけど子供をさらうのは性に合わないから、金持ちのペットを誘拐することにし」
「ペットの動物っていうとパンダかしらまーあなたパンダはあぁ見えて結構爪が鋭いのよ」
「パンダ飼ってる家なんてないでしょ。上野動物園じゃないんですから」
「そうですね上野動物園にこの前2頭きましたねとってもカワイイのフワフワしてそれであなたパンダを誘拐なさってそれからどうなさったの」
「パンダじゃなくて犬なんだけど…。飼い主に電話して、身代金を要求した」
「身代金ってなんだか映画みたいでワクワクするわね20億くらいかしら」
「いやそんな…200万…を」
「まぁ200万。働いたらいかが?」
「…」

♪ルールル、ルルルルールル、ルルルルールールールールルー

「そろそろお時間が来てしまいました今日はとっても楽しいお話をありがとうございましたこの後調書を取りまして検察に引渡しいたしますありがとうございましたあなたジャイアントパンダとレッサーパンダどちらが好きかしら」
「えっ。や、うーん、じゃぁレッサーパ」
「それではまた明日さようならごきげんよう」

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