明日の空

日本で新たに高校生活を始めた帰国子女の栄美(エイミー)。淡いときめきも別れの痛みも、いつかは青春の思い出になるはずだった。だが後に知ったのは・・・貫井徳郎が青春小説に仕掛けた「驚き」とは!?

物語は3つのパートに別れている。Part I が上記あらすじにもある帰国子女エイミーの淡い青春「In the high school」、Part II は英語の勉強と称して六本木で外国人の道案内をする(そしてチップをせびる)大学生ユージの友情「At Roppongi」、そしてPart III の「In the university」につながって…という構成。

Part I も Part II も直接は繋がらないんだけど、それぞれ何か変なことが起こっている。エイミーはクラスの一番人気の男子とのデートを何者かにことごとく邪魔されたあげく、突然ふられてしまう。ユージは六本木で黒人のアンディと出会いお互いの友情を深めていくが、アンディの行動が時々なんか変で、突然ラブホテル街を疾走したりする。

細かい違和感を重ねながら、Part I と Part II に解決をもたらすのがPart III 。実はとあるサプライズが仕掛けてあるのだけど…この手のサプライズが久しぶりだったせいか、素直に驚いてしまいました。そんな可能性、ぜんっぜん考えてなかった…。

帰国子女の淡い恋愛と、黒人との友情、どちらも底にあるのは「外国人と日本人」のギャップ。Part III では今度はこのギャップに光があたる。176ページという薄さながら物語の要素をギュッと詰め込まれてます。それゆえちょっと物足りなさも感じますが、それも贅沢というものでしょうか。

【この記事と似たような感じの記事】


 返信する

以下のHTML タグと属性が利用できます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

   
© 2012 イノミス Suffusion theme by Sayontan Sinha