「悪」と戦う

  • 著者/訳者:高橋 源一郎
  • 出版社:河出書房新社( 2010-05-17 )
  • 単行本:288 ページ
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とても、粗筋を書くのが難しい。

少年(三歳児!)が「世界」を救うために「悪」と戦う、というようにアウトラインを書き出すと、とてもステレオタイプに見える。でも、そうじゃない。詳しく書こうと思えば書き出せると思うけど、なんだかそれは、僕の手でこの物語を縮小させてしまう気がしてしまう。

とても、感じたことを書くのが難しい。

読後感は決して、マイナス、ではない。でも、深い感動や、涙や、感嘆や、驚愕や、その他大きく感情の針が動きだすわけでなく、なんかぼんやりと反芻している。これはなんなのだろう。心に場面が浮かんでは、降り始めの雪のようにじんわり消えていく。

僕は高橋源一郎の熱心な読者ではなくて、何年も前に『さようなら、ギャングたち』を一度読んだきり。記憶はおぼろげ。だから他の高橋源一郎作品と比べてどう、という言葉は持ち合わせていない。

ただ、一つ、言えるとしたら、子供を持つ親になっているいま、言えるとしたら、この本はずっと僕の本棚に置いてあることになると思う。

繰り返し取り出しては、ランちゃん、キイちゃんに会うことになるだろうと思う。

長い付き合いになる予感だけ、今はしている。

※参考リンク
高橋源一郎 (inomsk) on Twitter:5/1~13まで、毎日午前0時に高橋源一郎本人が『「悪」と戦う』のメイキングを執筆していました。

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  1. ブログ更新: さようなら、「世界」 高橋源一郎『「悪」と戦う』 – http://bit.ly/bpH9Xb

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