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伊坂幸太郎『モダンタイムス』

2009 年 1 月 13 日 コメントをどうぞ コメント

『ゴールデンスランバー』(→感想)と対をなす、540ページの冒険。『魔王』(→感想)から50年後の世界で起こる「監視」とは。

主人公の渡辺拓海はシステムエンジニア。浮気を疑う妻が差し向けた刺客に、拷問を受けるところから物語は始まる。仕事でかかわることになった「ゴッシュ」なる会社の検索システムに異常なコードを見つけた渡辺たち。その後、ある言葉で検索した人々に次々に不幸が襲い掛かる。

モーニングに1年間連載されたものを元に加筆修正した本作。上のあらすじでいきなり拷問だ検索だときてますが、まだまだこんなもんじゃなく、展開は予想もつかないループコースター。

独特の言い回しや強烈なキャラクターなど、伊坂幸太郎の世界を楽しめるのはもちろんなのですが、同時期に書き下ろされた『ゴールデンスランバー』とどうしても比べてしまう。緻密な伏線が効いた『ゴールデン~』に比べ、連載という形態もあってか本作はどうも一本槍で、予想のつかない展開も悪く言うと「行き当たりばったり」に感じてしまったり。

とはいえ、『魔王』を楽しめた人は絶対読むべきで、『魔王』を読んでない人は読んでから読むべき。モーニングに掲載されたときの挿絵を一緒にのせた特別版もあります。

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