マヨネーズやドレッシングでお馴染みの企業「キューピー」、実は正しい表記は「キユーピー」だったことを知った。へー。
なんかこんな表記他にもあった気がする、と思っていろいろ見てみたらいろいろあった。
キャノン ⇒ キヤノン
シャチハタ ⇒ シヤチハタ
富士フィルム ⇒ 富士フイルム
なんでこんなんなってるんだろうなぁと思ったら、その答えはキヤノンのサイトにあった。キヤノンの「ヤ」の字は何故大きいのでしょうか?
「ヤ」の字が大きく表記された「キヤノン」が生まれたのは、1947年に、社名を「精機光学工業株式会社」から「キヤノンカメラ株式会社」と変更したときでした。当時の登記簿や株主総会後に発表される営業報告書、朝日新聞に掲載した広告など、すべて「ヤ」が大きくなっています。では、なぜ「キャノン」ではなく「キヤノン」にしたかというと、全体の見た目の文字のバランスを考え、きれいに見えるようにしたからなのです。
「キャノン」では、「ャ」の上に空白が出来てしまい、穴が空いたように感じてしまうので、それを避けたのです。
結局バランスなのか。人は見た目が9割なのか。
と、ここまできて思い出すのが、あのなんて読むんやねんと誰しもが突っ込んだことのある「バャリース」。読めないわバランス悪いわ最悪じゃないかと思ったら、いつのまにか「バヤリース」になっていた。
⇒「バヤリースの歴史 1987年~」
「バヤリース」になってもう20年以上経っているじゃないか!全然気づかなかった…。
特にオチはないのだった。
バランスをとるというだけのせいで、その会社の取引先が「ヤ」を小さく書くと大問題になってしまうことを知っていますか?まあ間違う方も間違う方だけど、社員の意識もかなり独りよがり。大きな迷惑という感じです。
取引先のものです!
ヤとャを間違えて会社システムに登録してしまい、取引完了後にミス発覚。
監査法人様から「これはダメだ!法令違反になる!全部やりなおせーーー」とお叱りを受けました。
納品物修正、請求処理赤黒処理、入庫処理やりなおし、受注処理やりなおし、見積書出し直し等々、全部やりなおし!これが数十件!
システム上、やり直し効かないもんだから、一回マイナスの伝票をぶち当てた後に、また1から登録し直すという苦行!
しかもシステムは1つだけじゃなく、営業管理システム、社内申請システム、業務管理システム、経理システム等々多岐に渡る大修正!
さらに自社だけじゃなく、仕入れ先にまで納品物再発行や発注書のやりなおしも!
ついでに、[ヤ]の正式名称登録していた会社は別に存在し、複数の取引先が重複して登録されている状態。
それぞれバラバラで取引をしていたので、これらのマージと整合性チェックにも多大な労力と時間が!
しかもしかも、決算月をまたいでいたので、なんとなんと決算発表後の修正となり、株主様や役員様もお怒りになる大問題に!
経理担当者は連日徹夜で修正作業。しかも錆残。うち1人倒れ救急車で運ばれる事態に!
入力ミスした営業担当者は怒られまくり、役員会議で土下座する事態に!その後、鬱病診断→長期休暇→そのまま退職!
ヤとャ、きっと軽い気持ちで付けたんでしょうが、その変な拘りのせいで、多くの経済的損失を社会に与えている事に気づきましょう!