昭和初期、何度も脱獄を繰り返しては投獄される無口な男。彼の目的はいったいどこに?
板尾創路初監督作品、ということで、あちこちに小ネタが挟まっているのかなと思ったら、思いのほか固い作り。序盤からほぼ笑いなし。刑務所の中は暗く狭く、國村隼が難しい顔をして重い演技を見せ、かの「脱獄王」板尾創路といえば、ほとんどセリフはなく、脱獄を試みては看守に痛め付けられる。
脱獄を繰り返す男の目的、という謎はラストに晴れて、伏線もはってあって、おぉ!と唸るのだけど、もう、その後の展開が、今までのガチの作りを爽快なまでに振り切ってしまう。昭和初期を再現した数々のロケ地も、CGも、特殊効果も、みんなこのラストのためだと考えると、もう腰が砕けて立てない…。恐るべし…。
そして、途中のあの挿入歌の場面…。
この映画でこれをやる、と、どうやって周りの大人達を説得したのだろう。映画館の中で声をこらえて悶えながら笑った…これはぜひ劇場で確かめてください。板尾創路・愛があればあるほど、あの場面が彼に必要だったのではないかと思えます。
板尾創路はどんなメディアでも常に真顔で、そして、真顔の時ほど何をやらかすかわからない。その彼が終始真顔のこの映画が、無事に終わるわけがないのだ。
全編通して固い刑務所ものに、2箇所の腰砕けポイント。はっきり言うと人に勧めにくい、が、観てもらいたいなぁ。
あと印象に残っているのは囚人役の千原せいじ。独房で暴れているその姿は、まるでバイオハザードだった。すごい怖かったです。ゾンビ的な意味で。
わたしも「あの歌」に『!』
だが だれもわらわん
w(°O°)w
『ここわらうとこですよー』
わたしは必死にわらいを噛み殺しましたよ!
チョコチョコしかけてあるあの作品この作品のパロディー
まだ気が付いてないとこあんのやろーなっておもお
さすが板尾師匠
見事な第一作でございました
@のりちゃん
あそこは悶絶しますよね…。死にそうでした。
見逃しているところありそうですな。機会があったらまた見たいです。