昭和初期、何度も脱獄を繰り返しては投獄される無口な男。彼の目的はいったいどこに?

板尾創路初監督作品、ということで、あちこちに小ネタが挟まっているのかなと思ったら、思いのほか固い作り。序盤からほぼ笑いなし。刑務所の中は暗く狭く、國村隼が難しい顔をして重い演技を見せ、かの「脱獄王」板尾創路といえば、ほとんどセリフはなく、脱獄を試みては看守に痛め付けられる。

脱獄を繰り返す男の目的、という謎はラストに晴れて、伏線もはってあって、おぉ!と唸るのだけど、もう、その後の展開が、今までのガチの作りを爽快なまでに振り切ってしまう。昭和初期を再現した数々のロケ地も、CGも、特殊効果も、みんなこのラストのためだと考えると、もう腰が砕けて立てない…。恐るべし…。

そして、途中のあの挿入歌の場面…。

この映画でこれをやる、と、どうやって周りの大人達を説得したのだろう。映画館の中で声をこらえて悶えながら笑った…これはぜひ劇場で確かめてください。板尾創路・愛があればあるほど、あの場面が彼に必要だったのではないかと思えます。

板尾創路はどんなメディアでも常に真顔で、そして、真顔の時ほど何をやらかすかわからない。その彼が終始真顔のこの映画が、無事に終わるわけがないのだ。

全編通して固い刑務所ものに、2箇所の腰砕けポイント。はっきり言うと人に勧めにくい、が、観てもらいたいなぁ。

あと印象に残っているのは囚人役の千原せいじ。独房で暴れているその姿は、まるでバイオハザードだった。すごい怖かったです。ゾンビ的な意味で。

板尾日記5

  • 著者/訳者:板尾 創路
  • 出版社:リトル・モア( 2010-02-06 )
  • 単行本:200 ページ
  • ISBN-10 : 4898152848
  • ISBN-13 : 9784898152843
  • 定価:¥ 1,575

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  2 コメント

  1. わたしも「あの歌」に『!』

    だが だれもわらわん
    w(°O°)w

    『ここわらうとこですよー』
    わたしは必死にわらいを噛み殺しましたよ!

    チョコチョコしかけてあるあの作品この作品のパロディー

    まだ気が付いてないとこあんのやろーなっておもお

    さすが板尾師匠
    見事な第一作でございました

  2. @のりちゃん
    あそこは悶絶しますよね…。死にそうでした。
    見逃しているところありそうですな。機会があったらまた見たいです。

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