オリンピックになると必ず登場するのが「選手村」だ。
なんか「選手村」という響きには楽しげなイメージがある。各国の美味しいものがちょっとづつ食べられたりしそう。夜には枕を並べて「ぶっちゃけお前誰好き?」とかやってそう。
とはいえ、「村」であるので、一つの地方自治体として機能してしまう可能性も捨てきれない。
オリンピック終了後、選手村から去ろうとしない選手たち。あまりの居心地の良さに永住を決意する人々。不法占拠だ、と反発する地元住民を持ち前のスポーツマンシップで粘り強く説得し、ついに自治体としての「選手村」が誕生する。
村長選挙では金メダルの数がものをいったり、各国の文化の違いから争いが生まれたり(ゴミの出し方とか)するが、やはり持ち前のスポーツマンシップで一つ一つ問題を解決していく。体力だって有り余っている。田畑を開墾し、子孫を残し、徐々に地域に根付いていく選手村。
しかし4年後、別の選手村が他国に誕生する。
選手村は世界に二つもいらない。
再び、戦いの日々が始まる。持ち前のスポーツマンシップが残っているのかは、定かではない。