ふたりのかずよし

27年たった今、三浦和義容疑者逮捕によりロス疑惑が再び浮上しておりますが、それに伴ってうちのカミさんが思い出した、当時タモリがいいともで話していたネタ。 
 

27年前、まさにロス疑惑真っ只中のころ、テレビのワイドショーはずっとロス疑惑の特集を組んでいた。

そしてそのころ、同じ「かずよし」という名前を持つタモリ(=森田一義)は、テレビで毎日「かずよし」が連呼されることが気が気ではなかった。

ある日、タモリは楽屋で着替えをしていた。楽屋のテレビは相変わらずロス疑惑の話題でもちきり。

テレビを横目に見ながら、タモリがズボンをはこうとしていたその時、テレビの中のコメンテーターが言った。

「かずよしは、はきますかねぇ」

思わず「はくよ!」と、タモリは叫んだらしい。
 

下半身パンツ一枚でキレるタモリ。今回も心中穏やかではないのではないか。中村一義あたりも。

タモリ『タモリのTOKYO坂道美学入門』

「日本坂道学会副会長」を名乗るタモリが、東京の「よい坂」を37坂紹介。「暗闇坂」や「桜坂」などメジャーどころから、抜け道裏道のマイナーどころまで街歩き。1坂あたりにつき、見開きの写真・タモリによる解説・辺りの他の坂・江戸時代の地図・イラストマップ・周辺のタウンガイドまでついている充実振り。坂道がこんなに丁重に扱われてる本は他にないのではないか。

休みの日にパラパラと広げて、この坂行ってみようかとお出かけマップに使うもよし、江戸風俗と照らし合わせて歴史に思いを馳せるもよし。一家に一冊の東京坂道バイブルに仕上がっています。なごむなぁー。

坂道もさることながら、タモリ自身によるまえがきも必見。坂道に目覚めるきっかけになった幼稚園時代を真面目な顔で飄々と描く書きぶりがいい感じです。エッセイとか出さないかなぁ。