止まない雪はない。

首都圏は珍しく雪でしたね。

そうそう、雪といえば、年末年始に帰省した時、地元のローカルTV局で流れた天気予報がすごい新鮮でした。番組と番組の間の5分の枠。環境映像とBGMが流れる中、ナレーションもなく淡々とテロップで予報が映し出されるだけの天気予報。その中で、ある地域の天気が…

「雪 時々 止む」

「止む」て!

止んだら曇りじゃないのか。なんなんだこの自由度。気持ちはわかるけどそこを動詞で締めるのはどうなのか。

もう「雨 時々 止む」でもいいし、「晴れ 時々 晴れてない」でもよくなってくる。日本語の乱れが指摘される現代、報道のあり方が問われているのではないか。

誓x40

いや、たまたまなんですが、amazonで変なページ見つけてしまいました。

永遠の人生―阿弥陀経の真実 (1981年)
山田 重誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓誓
北国出版社 (1981/04)

 
なんだ、このやけっぱちな作者名は?しかも3作もある!

「誓」が40文字連続ですよ。ああああああああああああ、みたいにキーボード押しっぱなしで入力できるものじゃないしなぁ。なんだろう。サプリ文字なのだろうか。

山田 重誓フォーティ
山田 重ちかよんじゅう
山田 重せんよんじゅう
山田 重1040

増えちゃったなぁ。

夕やけTV編集局

2007年M-1王者となったサンドウィッチマンのインタビュー記事。
サンドウィッチマン:「ぞうきんだからネタしかない」大逆転のM-1優勝を語る – 毎日jp(毎日新聞)

富澤 学校を出て、僕はずっとアルバイトをしてました。21歳の時に、吉本興業が仙台に事務所を作り、素人を募集して毎週1回ライブをやることになったんです。その時に相方誘って入りたかったんですけど、相方はもう就職してたんで、違う人と入りました。

あれ、じゃぁそのころなら仙台放送の「夕やけTV編集局」に出てたんじゃなかろうか。(→夕やけTV編集局 – Wikipedia)幻の仙台吉本である。仙台放送にはお宝映像が眠っているのではないか。

そうだ、夕やけTV編集局といえば朋友(パンヤオ)の伊藤君も出ていたはずだが彼は今なにをしてるんだろう、と思ったら、ブログを書いていた。更新頻度が月3、4回しかないのに、ものすごいアップのプチシューの写真をアップしていたりする。

「あの人は今」もネットでできる時代である。

モザイク女将

最近ポスターやチラシなんかですごい画素の粗い写真を見たりする。

たぶんWebから元ネタを拾ってきて、おおサイズが合わないなぁと拡大して…とかやってるうちにボコボコになって、まぁいいかぁーわかるかーというテンションで作られてるんではないかと思うけど、今日見たJRの駅貼りポスターはこれまたすごかった。

モザイク女将

女将の写真がことごとく粗いのだった。

完全にモザイクである。たぶん音声も変わっている。下の料理の写真もモザイク状で、おもてなしの内容もシークレットだ。

今まで対応したお客のいけない話とか聞けそうで、それはそれで商品価値があるのかもしれない。女将の内緒話ツアー。すりガラス越しのおもてなし。

岸本佐知子『気になる部分』

本業は翻訳家の人なんですが、これが笑気と寒気を併せ持つ妄想エッセイ。

屋根の上でまといを振るっている江戸っ子は火事にはしゃいでいるんじゃないか、用途がない「男性の乳首」が未だ存在しているのは自分のせいではないか、ロボコップには髭が生えるのか、満員電車で会うキテレツな人たちは自分にしか見えないのか…。

どうでもいいことでもいったん気になると止まらない。これが半ばマジメな口調で語られていくからたまらない。眠れぬ夜に一人でしりとりを始めるが、ルールの策定に明け暮れて終わったりする。可笑しくてしょうがない。

この「気になる」が爆発してるのが3章の「軽い妄想壁」で、ショートショートの形式で妄想が綴られているのだけど、これが飛びすぎていて逆に怖い。サーカスから追われたり口の中で蛙を飼っていたりである。もはやホラーに近く、これまで笑っていたのに段々と悪寒を覚えるほど。

最後の4章「翻訳家の生活と意見」で普通に戻り、翻訳家の苦労話などが語られていても、3章の衝撃が覚めやらず、この人はホントは翻訳家じゃなくて、そう思い込んでいるだけなんではないか、といらぬ心配をしてしまうぐらいでした。

くすくす笑っているうちに現実と虚実がぐちゃぐちゃになる本作。これが作者の初エッセイで、近刊の『ねにもつタイプ』はテレビでも話題になってました(表紙見て思い出した)。恐る恐る読んでみようと思います。