ちょっと湿っぽい話なんですけど。
むかし、半年だけ直属の部長だった人が、心筋梗塞で亡くなったと知った。50歳。
最近では、ゲームクリエイターの飯野賢治さんが心不全で亡くなられた。42歳。
生と死について、ぼんやりと考えてしまう。
スティーブ・ジョブズは毎朝鏡の前で「今日が人生最後の日だとしても、今日、する予定のことをしたいと思うか」と自問自答していたそうだ。そのジョブズも56歳の若さでこの世を去る。
今日が人生最後の日だとして…と考えたとき、実際、なにもしたくないと思う。会社でイノベーションを起こすなんて無理だ。愛する家族と家で過ごしたい。じっとしていたい。
保育園に子供を迎えに行きながら、そんなことをぼんやり考えていたら、「死にたくないなぁ」ってポツリと漏れた。
死にたくない。
ツラいとき軽く「死ぬー」ってボヤいたり、大震災のニュースに自分も明日死ぬかもな…と胸を痛めたり、あぁ自分死ぬなぁ、ってことはなんとなく思ってたんだけど、「死にたくない」ってハッキリ思ったのには自分で驚いた。そうか、僕、死にたくない。
もう、すんごい長生きしたい。
親よりも妻よりも子供よりも友人よりも、誰よりも長生きしたい。変な話だけど、みんな看取りたい。ギュッてしたい。愛すべきものすべてより長生きしたい。
でも、生きてると愛すべきものが次から次へと出てくる。
死んでる場合じゃない。忙しくなるぞ。と、ひとり張り切って、ランニングシューズの紐を結んだりしている。