【漫才】はいどうもー、衆議院でーす

「はいどーもー、衆議院でーす」
「…」
「僕らね、まだまだ若手ですけども、今日は名前だけでも覚え…」
「あのな」
「あ?なに」
「今日、みんなに言わなあかんことがあんねん」
「おいどうした急に」
「僕たち衆議院…解散します!」
「えっ!」
「今週いっぱい、16日をもって…」
「ちょ、ちょっ待てって。待てって」
「なによ」
「聞いてないよ。解散?」
「そうや」
「勝手に決めんといて」
「しゃあないやん」
「しゃあないて、なんでよ」
「解散権、俺しか持ってないもん」
「なにを持ってんねん!」
「とにかく解散やから」
「待て待て、落ち着け!ちょっと整理しよ。整理しよ」
「選挙区を?」
「まだや!解散を急ぐなて!なぁ、なんか俺、あかんことした?俺が原因?」
「そらまぁ、いろいろあるわ」
「じゃぁ言うてくれよ。治すとこ治すから」
「ほなら言うけど、お前、最近、先輩との飲み会来ないやん」
「それはおまえ、たまたま予定入ってたん」
「お前な…外交をないがしろにするなよ!」
「外交!?」
「この世界な、大国の協力なしでは生きていかれへんぞ!」
「そらまぁ、先輩との付き合いが大事なのはそうやけど…」
「それにお前、こないだ、家に後輩泊めたやろ」
「あぁ、終電なくなったいうから泊めたわ」
「領海侵犯やぞ!」
「なんでや!」
「俺の部屋に勝手に入ってきて」
「お前の部屋ちゃうわ!」
「部屋にいれたんやろ!?」
「いや、あいつ、玄関で寝てたわ」
「接続水域で!?」
「玄関!」
「あんな、あいつ、部屋にある資源を狙ってるんやぞ」
「資源?資源てなんやねん」
「シェールガス」
「ないわ!」
「出るかもしれへんやろ!」
「俺のアパートから次世代エネルギーは出ぇへんわ!」
「まぁええわ、外交だけやないねん不満なのは」
「他になにがあるのよ」
「おまえ、今年の芸人男前ランキング、何位だった?」
「…言わせんの?」
「何位だった?」
「…圏外」
「国民の支持率さがってるやん!」
「うるさいわ!じゃぁお前は何位やねん」
「…圏外」
「あかんやん!」
「お前と二人でいるから下がってんねや!」
「ブサイクは解散してもブサイク!」
「…!」
「解散しても顔は変わりません!」
「…」
「お、どうした」
「今の失言Twitterに流してやるからな」
「失言ちゃうわ」
「拡散希望、と」
「やめとけやめとけ」
「おおっ!めっちゃリプライ返ってきた!」
「なに書いてあんの」
「このダブリューダブリューダブリューってなに?」
「wwwや!笑われてんの!」
「なんやと!」
「ブサイクの顔アイコンでブサイクのこと呟くからや!」
「くそぉ…国民め…」
「思い直したか」
「これは言わずにおこうと思ったんやが…」
「まだあんの」
「実は…他のとこから誘われてんねん…」
「うそ!お前を引き抜こうとしてんの!?」
「そうや…」
「誰やねん、それ」
「石原…」
「慎太郎!?」
「良純」
「石原良純とお前でなにやんねん!」
「…天気予報ちゃうん?」
「スーパーニュースにブサイク2人もいらんやろ!安藤さんも困るわ!」
「…!いまのブサイク発言Twitterに…」
「やめろやめろ」
「このダブリューダブリューダブリューってなに?」
「笑われてんねん!」
「わからんからタウンページで調べよ」
「良純!」
「もうだから、お前とは組めへんねん!」
「じゃぁ好きにせぇや!」
「え」
「お前がそんなに言うならな、解散や!解散!」
「ええんやな!」
「衆議院は解散や!」
「約束ですか?約束ですよ!」
「あぁ!もうお笑い辞めるたるわ!」
「わかった。じゃぁ定数削減やから、俺だけピン芸人で頑張るわ」
「ええかげんにせい」
「「ありがとうございましたー」」

「Uターン」だと元の場所に戻らない

8-20 – IMGP0169 by chez_sugi

都会に出てきた後、地元とは違う土地で新たに働くことを「Iターン」と呼んだりする。

ずっと思っているんだけど、「Iターン」は全然ターンじゃない。元いた場所に戻るどころか移動しただけだ。ムーブだ。
 

●A地点




●B地点
 

もっと言うと、「Uターン」だって元の場所に戻ってくるとは限らない。
 

●A地点 ●B地点
│    ↑
│    │
│    │
└――――┘
 

なので、元の場所に確実に戻るためには「Oターン」にする必要があると思う。
 

●A地点←┐
│    │
│    │
│    │
└――――┘  
 

各業界団体の方は頭の隅にいれておいていただきたい。

あのビデオ見ちゃった

官僚A「これで終わり?」
官僚B「これで終わりみたいですね」
官僚A「見ちゃったね」
官僚B「見ちゃいましたね」
官僚A「映ってたねぇ」
官僚B「映ってましたねぇ」
官僚A「決定的瞬間が」
官僚B「映ってましたねぇ」
官僚A「でも、ねぇ」
官僚B「見せられないですよねぇ」
官僚A「どうする?みんな見たいよね」
官僚B「見たいですよね」
官僚A「決定的瞬間の前で止める?」
官僚B「すごい気になるじゃないですか」
官僚A「逆に?」
官僚B「逆にすごい気になるじゃないですか」
官僚A「じゃぁ、『続きはWEBで』っていれる?」
官僚B「検索しまくっちゃうじゃないですか」
官僚A「逆に?」
官僚B「むしろストレートに」
官僚A「まずいよー。あれが急上昇ワードになっちゃうのはまずいよー」
官僚B「軽部アナに紹介されちゃいますよ」
官僚A「そんな軽い言葉じゃないんだよー」
官僚B「WEBはやめましょうよ」
官僚A「じゃぁ、決定的瞬間の前で止めて、『無料です』っていれる?」
官僚B「モバゲーじゃないですか」
官僚A「まずいよー市原隼人がエキサイトするのはまずいよー」
官僚B「国が動いちゃいますよ」
官僚A「動いてるんだけどね」
官僚B「えっ、国は市原隼人をマークしてるんですか?」
官僚A「してないんじゃないかな」
官僚B「してないんですか」
官僚A「じゃマークしとく」
官僚B「わかりました」
官僚A「さてと。じゃぁ、どうしよう。もう見せちゃう?」
官僚B「見せちゃうんですか?」
官僚A「見せちゃおうよ」
官僚B「見せちゃうかぁ」
官僚A「でもあれかな。見せていいって言った奴誰だ!ってなるかな」
官僚B「なりますよ」
官僚A「うっかり見ちゃった感じにする?」
官僚B「たとえば?」
官僚A「うーん、サザエさんの予告と差し替える?」
官僚B「それなら国民はうっかり見ちゃいますね」
官僚A「そうしよっか」
官僚B「そうしましょうか」
官僚A「音声だけ予告のまま『フネです』にしておこうか」
官僚B「まさに日曜夜の領海侵犯ですね」
官僚A「ジャンケンで勝敗が決まれば楽なのにね」
官僚B「そうしたらノーベル平和賞ものですよね」
官僚A「いけそう?」
官僚B「わかりません、各所(かくしょ)、統制(とうせい)してみます」
官僚A「とりあえずその方向でいっちゃいな」