言の葉を届けにきました

 
以前、「二冊の本とたくさんの祈り」という記事で、自分のTwitterのつぶやきが本に掲載されたことをご報告しました。このうち『PRAY FOR JAPAN』についてはテレビで紹介された時に僕のつぶやきも読まれたとのこと。びっくり。

そしてこの度、さらに二冊の書籍に同じつぶやきを載せていただきました。

特に『この言葉を忘れない』については、徳間書店さんから献本もいただきました。ありがとうございます。普通の人々のTwitterのつぶやきや有名人が新聞・テレビなどに寄せたコメントも集めているこの本、これは被災地に届けるべきだと思って、先日石巻に帰省した時(→「被災地・宮城県石巻市に帰省してきました。」)、実家に持って行きました。

本を手にとった母は、一つ一つのエピソードに、あの時こんなことがあったんだね…と見入っていました。

新聞やテレビが報じない、それはとても小さな、でもとても温まる出来事。

残念ながらそれは多くの人には届きません。

でも、こうしてまとめ、書籍として形に残すことに大きな意味があるんだなぁ。と、改めて感じました。

母は祖母に「これ、読み終わったらお母さんにも貸すからね」と言ってました。

一人でも多くの人に言の葉が届きますように。 
 

被災地・宮城県石巻市に帰省してきました。

 
5/3~5/5まで、地元、宮城県石巻市に帰省してきました。

とはいえ、石巻市にあった実家は1階部分が水没し、もう人が住める状態ではありません。実家に住んでいた両親は東松島市の祖母の家に同居しています。

実家があった付近を見て来ました。

実家は海から2,3km離れた住宅地にありました。こんなところまで津波がくるなんて、というのが正直な思いです。父の車で近くまで送ってもらい、ここから先は救援車両の邪魔になるから歩いていこう、と車を降りました。

普段するはずのない、潮の匂いがしました。まるで車を停めるように、あちこちに船がうちあげられています。
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二冊の本とたくさんの祈り

東日本大震災の被災地に向けて、様々な支援が行われています。義援金、物資、ボランティア…自分にできることを、と行っている人々がいます。

そんな中、出版業界から、どんな支援ができるだろうと考えられ急遽企画された2冊の本が出版されます。縁あって、僕も参加させてもらいましたので、こちらでご紹介させていただきます。

震災発生後、ネット上、特にTwitterやFacebookなどのソーシャル・ネットワークには全世界からたくさんのメッセージが寄せられました。被災地へ向けた祈りの言葉、そして、被災地から発せられた魂の言葉。それらをまとめ、書籍化したものです。

僕のTwitter上のとあるつぶやきも、この2冊に掲載される予定です。ネット上の言葉はやがて過去ログへと流れていってしまいます。被災地のことを忘れないためにも、書籍として手元における形でまとめるのは意味がある、と思い、オファーを受けさせていただきました。

売上は義援金として被災地へ送付されるとのこと。これも一つの支援の形となれば幸いです。

興味のある方はぜひ購入いただければと思います。

よろしくお願いいたします。
 

※上記書籍へのリンクにはAmazonのアフェリエイトリンクを貼らせていただいています。これはAmazonが得る売上から3~4%が僕に入る仕組みです。このアフェリエイトにて僕が得た収益については、石巻で被災した僕の実家に直接送らせていただきたいと思っています。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 

ご報告

ご無沙汰しております。

生まれも育ちも実家も石巻、INOです。

311の大震災。未曾有の地震と津波で大ダメージを受けた石巻市ですが、うちの両親および親類縁者はみんな奇跡的に無事でした。床上浸水はあったものの、家屋倒壊は免れました。

いま親族は避難所暮らしはしておらず、ダメージが少なかった家屋にそれぞれ身を寄せて暮らしているようです。ライフラインも買い物も少しずつ復旧しているとのこと。

地震が起きた夜、僕は会社から家まで4時間かけて歩いて帰ってきました。家についてテレビを見て、呆然としました。翌日、朝日が照らし出した三陸は目を覆う惨状で、自分が暮らしていた地域、行ったことがある場所、知っている地名、ことごとく、津波が飲み込んでいました。ずっとテレビとTwitterにかじりついていました。

地震直後は両親とは連絡が取れたのですが、津波で実家の一階部分が水没して二階に母親が取り残されている、という情報を最後に連絡が途絶えました。ご丁寧に母親は二階ベランダから写メまで送ってきてました。お向かいの一階建てが屋根まで水没している写真。焦っているせいか、ひらがなだらけで句読点もない文面をつけて。

電話もメールも通じないまま日は過ぎ、妹から「全員無事」のメールをもらったのは震災から五日後。生きた心地がしませんでした。ラジオから流れる歌に泣いたりしてました。次の日会社休みました。

石巻は湾岸に製紙工場などの工業地帯があり、湾内や川沿いに漁船が停泊する港町。北上川に直結する市の中心部が受けたダメージも相当なものです。(こちらのブログで様子を知ることができました → 石巻・女川の震災被害)多くの奪われた人命にお悔やみ申し上げるのはもちろんのこと、サルコヤの猿が…とか、岡田劇場が…とか、現地を知るだけにローカルで小さなショックもたくさんです。

僕はと言えば、すぐにも現地に飛んで行きたいけど行けない現状に、故郷を思い出してはグスングスンと涙目の毎日です。家族や友人に支えられてなんとか過ごしています。子供の笑顔・無邪気さに助けられています。もちろん、カミさんにも。

最近ではTwitter(@inomsk)に細々と小さな日常ネタを書いてます。娘のおもしろ発言とかに、和む~と反応いただいたりしています。

いまは不安や不信、節電に自粛ムードでギスギス・イライラしがちなご時世で、お笑いなんて不謹慎!と言われがちですが、クスクス笑いや和む笑いなど、小さな笑いなら一瞬でもフッと楽になる事もあるのかも…と思っています。

こちら、読書と小ネタのブログです。小さな笑いなら、お届けできるかなと。またそのうちこちらでも小ネタを更新すると思います。
 
ここまで、プライベートの僕を知る人のためのご報告と、一度自分の中で整理するために書いてみました。真顔です。たまには真顔で書くのもいいですね(ほら、ギャップでモテるとかなんとか!)
 
 
両手を思い切り振って、大声あげて、ジャンプして、オーイ!オーイ!オーイ!
 
 
東北に、宮城に、石巻に、力いっぱいのエールを。
 
 
 
【追伸】
読書方面ですが、人が死ぬ話(やれ密室でどうとか)はしばらく読めないと思います…。なにとぞご理解の程を。