電車に乗っていたら、メキシコ観光局の中吊り広告があった。チワワの愛くるしい姿や、クジラが波を立てている様子、遺跡の写真がならべられていて、こんなコピーがついていた。

「チワワのふるさと」
「クジラの楽園」
「年に二度だけ生き返る蛇」
…それはメキシコです。

その流れで蛇を出すのは台無しじゃないのか。身を乗り出していたのに「蛇かぁ…」と座り込む感じ。
 
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中吊りといえば、女性誌のGISELe1月号もすごい。

「絶対乾かさない!決死の保湿ケア」

決死である。乾いたら死んでしまう。河童か。

 

震度0

  • 著者/訳者:横山 秀夫
  • 出版社:朝日新聞社( 2005-07-15 )
  • 単行本:410 ページ
  • ISBN-10 : 4022500417
  • ISBN-13 : 9784022500410
  • 定価:¥ 1,890

閉ざされた空間での心理戦。たどる結末は、震度ゼロの衝撃。

阪神大震災のさなか、700km離れたN県警本部の警務課長の不破義人が失踪した。県警の事情に精通し、人望も厚い不破がなぜ姿を消したのか? 本部長の椎野勝巳をはじめ、椎野と敵対するキャリア組の冬木警務部長、準キャリアの堀川警備部長、叩き上げの藤巻刑事部長など、県警幹部の利害と思惑が錯綜する。ホステス殺し、交通違反のもみ消し、四年前の選挙違反事件なども絡まり、解決の糸口がなかなか掴めない……。

6人の警察幹部の視点をザッピングしながら、警務課長をめぐる心理戦が展開される。有力情報を秘密にしたり、命令にこっそりそむいたり、実は全然違うこと考えてたりと、視点をグルグル変えることで6人の権力争いが立体的に見えてくる。

舞台は警察署内部と官舎しかなく、演劇っぽい感じでもある。読者は外部から箱庭の中の大騒ぎを眺めてる状況で、かつ次々と新しい情報が来るものだからずっと目が離せない。うまいなぁ。官舎ではそれぞれの幹部の奥さんも登場して、奥さん同士の心理戦もあるのだ(警察幹部よりドロドロしてる!)

もう一つのポイントとして、この事件は阪神大震災の日に起こったという設定になっている。テレビで震災の激しさを見ながらも、目の前の権力争いにやっきになる幹部達。その対比に、箱庭の戯れの感が増す。

あんなにいろいろグルグルやったのに、十分衝撃な結末も用意されて、大満足の一冊。WOWOWで映像化もされていて、原作よりよかったという声も。これも観たいなぁ。

 

ディズニーの新作映画『WALL・E』。人類が地球を去ってから、700年の間ゴミを処理し続けているロボットの話らしい。

しかし英語表記ならまだしも、カタカナで「ウォーリー」と書かれてしまうと、どうしてもあの赤と白のストライプのシャツを着た、みんなに探される男が浮かんでしまう。

ひょっとしたら相乗効果でまたブームになるかも。試しにウォーリーにWALL・Eのキャッチコピーをつけてみた。

4577020823 名前は、ウォーリー。
700年間、ひとりぼっち…。

何歳なんだ、というツッコミはあれど、あんまり違和感ないなぁ。一人旅だし…。
 
 
(追記)
ウォーリーとWALL・Eを調べてたら、こんな本が出てた。

4062656620
ウォーリーとなかまたちをさがせ! ウォーリー (Look&FindBook)

最新映画「ウォーリー」の絵探しブック。 ゴミ処理ロボットのウォーリーといっしょに未来の世界をのぞいてみよう! 今まで見たことのないふしぎなものがいっぱいあるよ! ぜんぶ、さがしだせるかな?

完全に意識してるじゃないか!

 

レヴォリューション No.3 (角川文庫)

  • 著者/訳者:金城 一紀
  • 出版社:角川グループパブリッシング( 2008-09-25 )
  • 文庫:281 ページ
  • ISBN-10 : 4043852029
  • ISBN-13 : 9784043852024
  • 定価:¥ 540

『GO』『SP』の金城一紀がもつシリーズ「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」の第1弾。眩しい。眩しすぎる。

君たち、世界を変えてみたくないか?
オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ強面のヤツらまでもががっちりガードするお嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。

「レヴォリューションNo.3」「ラン、ボーイズ、ラン」「異教徒たちの踊り」短編3本を収録。文庫の装丁だとアホバカ高校生みたいだけど、本編はもっと不良で暴力的でハードボイルド。喧嘩もすれば悪巧みもする。テンションMAXで暴れまくる。

一方、メンバーそれぞれの個性を生かしたトラブルシューティングがとても気持ちいい。女子高への突入、カツアゲされた金の奪還、ストーカー退治といった難題に、これぞといった気の利いた解決をもってくる。

暴力と知力のバランスが絶妙で、かつキャラ立ちも十分(”史上最高の引きの弱さ”山下の爆笑エピソードは一読の価値あり!)十代の衝動とブレーキとを鮮やかに描ききっております。オススメ!

 

不便は慣れると習慣になり、何が不便がわからなくなる。

自動改札に分厚い財布をギューッと体重かけて押し当てて通過しているおじさんがいたのである。

もう、自動改札機に乗らんばかりの勢いだった。ひらりと飛び越えるのかと思った。でもそうではなくて、おそらく財布にSuicaを入れたんだけど、普通に自動改札に当てても通れなくて、なんだこりゃとあれこれ試行錯誤した結果があのギューッなんだと思う。通れた!これだ!

いやいやいや!もっとSuicaを外側に入れれば済むのに!と思うのだけど、もうあのギューッで通れることがわかったので、あのおじさんはずっとそのままなんだと思う。人間、習慣になってしまうと何が不便かわからなくなってしまう。何の疑いもなく通っていた道を、他の人に「あっちの方が近いのに!」と言われて初めて遠まわりだったことに気がつく、みたいな。

そういえば最近ちょっと薄手のコートを買ったのだけど、これがまぁ便利。以前は厚手のコートしかなくて、ちょっと寒くなっても厚いのを着るまでがなく、かといってスーツだけでは寒く、我慢して我慢して厚手のコートの出番を待っていたのだけど、薄手のコートを着ればいいのね。なんとまぁ。

この世にはまだまだ僕の知らない便利があるのだと思う。

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