村上春樹『1Q84』の発行部数が1・2巻合わせて200万部を超えたらしい。

これにあやかっていろんなタイトルがQにならないか心配です。

・「1Q73年のピンボール」
・「1Q86年のマリリン」
・「夏の日の1Q93」
・「1Q42」
・「1Q43」
・「1Q43改」

最後三つは『1Q84』と似た字面だけど中身はカプコンの名作シューティングだ。宙返りして敵の弾をよけるやつだ。やれやれ。

1Q84 BOOK 1

  • 著者/訳者:村上 春樹
  • 出版社:新潮社( 2009-05-29 )
  • 単行本:554 ページ
  • ISBN-10 : 4103534222
  • ISBN-13 : 9784103534228
  • 定価:¥ 1,890

 

祝・北村薫直木賞受賞な昨今ですが、その北村薫が参加しているリレー短編集『9の扉』(2009/7/23発売)のメンバーがなんか無駄にすごい。

9の扉 リレー短編集

  • 著者/訳者:北村 薫 法月 綸太郎 殊能 将之 鳥飼 否宇 麻耶 雄嵩 竹本 健治 貫井 徳郎 歌野 昌午 辻村 深月
  • 出版社:マガジンハウス( 2009-07-23 )
  • 単行本:260 ページ
  • ISBN-10 : 4838720041
  • ISBN-13 : 9784838720040
  • 定価:¥ 1,575

北村薫 ⇒ 法月綸太郎 ⇒ 殊能将之 ⇒ 鳥飼否宇 ⇒ 麻耶雄嵩 ⇒ 竹本健治 ⇒ 貫井徳郎 ⇒ 歌野昌午 ⇒ 辻村深月 ですってよ。こんだけベテランが揃っておいて最後が若手の女子とはなんだ。

「殊能将之 ⇒ 鳥飼否宇 ⇒ 麻耶雄嵩」のコースでどんだけ最初から外れてしまうのかも見ものですが、歌野昌午の短編のタイトルが「母ちゃん、おれだよ、おれおれ」なのが気がかりでしょうがない。なにが起こってるんだ。

 

この前メジャーリーグのオールスターゲームのニュースを見た。オバマ大統領が始球式をしていた。

見ていて気がついたのだけど、アメリカの始球式はバッターが立っていない。マウンドからボールを投げて、キャッチャーが取って終わりなのだ。

それに比べて、日本の始球式は「どんな球を投げられてもバッター空振り」である。ワンバウンドでも暴投でもなんでもストライクだ。あの茶番はどこから来たんだろう。

答えはWikipediaにあっけなくあった。始球式-Wikipediaより。

記録に残っている最古の始球式は1908年11月22日にアメリカの大リーグ選抜チームと早稲田大学野球部の試合における大隈重信の始球式とされる。大隈重信の投球はストライクゾーンから大きく逸れてしまったが、早稲田大学の創設者、総長、政治家である大先生の投球をボール球にしてはいけないと考えた早稲田大学の1番打者がわざと空振りをしてストライクにした。これ以降、1番打者は投手役に敬意を表すために、始球式の投球をボール球でも絶好球でも空振りをすることが慣例となった

結局偉い人の接待だったのだ。今ではグラビアアイドルの球も空振りである。もう打ってしまえばいいのに。

となるとアメリカの始球式はシンプルでいいね、と思ったら、wikipediaには続きがあった。

アメリカにおける始球式は、アメリカ合衆国第27代大統領だったウィリアム・ハワード・タフトが、1910年にMLBのワシントンDCにある地元球団『ワシントン・セネタース』の開幕式で、始球式を行ったことが最初である。これは、当時太りすぎのタフトを見かねた側近が、タフトに運動をさせようとして野球での始球式を思いついたことがきっかけと言われている。これ以降歴代の大統領が、同球団の開幕式で始球式を行うことが恒例行事となった。

そもそもの始まりが偉い人向けのイベントだった!なんだよ!

そしてそんな運動じゃ痩せないよ!
 

 

きつねのはなし (新潮文庫)

  • 著者/訳者:森見 登美彦
  • 出版社:新潮社( 2009-06-27 )
  • 文庫:323 ページ
  • ISBN-10 : 4101290520
  • ISBN-13 : 9784101290522
  • 定価:¥ 500

京の骨董店を舞台に現代の「百物語」の幕が開く。注目の俊英が放つ驚愕の新作。細長く薄気味悪い座敷に棲む狐面の男。闇と夜の狭間のような仄暗い空間で囁かれた奇妙な取引。私が差し出したものは、そして失ったものは、あれは何だったのか。さらに次々起こる怪異の結末は―。端整な筆致で紡がれ、妖しくも美しい幻燈に彩られた奇譚集。全4篇。

森見・イン・ザ・ダークネス。『夜は短し歩けよ乙女』などで見せる、真面目な顔でおどける仕草はなりを潜め、真顔でひたひたと綴られる怪異の連続。あの想像力が怖い方向に向かうとこんな形になるのか、とゾーっとしつつ読んでいました。

気配というか、直接見えないけど何かある…という描写が特に印象的で、それは狐の面をかぶって立っている男であったり、先の見えない取引であったり、遠くで聞こえる水音であったり、現れては消える”胴の長いケモノ”であったりする。特に”胴の長いケモノ”は全篇通して裏にいる存在で、これがタイトルの『きつねのはなし』にも返ってくるのだけど、とにかくケモノを見た者をおかしな方向に導いていくのだ。すべて理詰めで解決しないのも余韻が残り、不思議な読後感につながる。

他の作品ではあんなに明るかった京都が、何を考えてるかわからない暗い街となって読者を待ち受ける。梅雨明けの夏空と対照的な一冊。

 

 
 
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