amazon探偵登場

「さて、皆さんに集まってもらったのは他でもありません。社長の死は自殺ではなく、人の手によるものでした。そう、あれは巧妙な、密室殺人だったのです。」
 
『こんにちは探偵さん。おすすめ商品があります。』
 
「申し遅れました、私は生前の社長からこの事件の解決を任された探偵です。」
 
『本人でない場合はこちら』
 
「いやいや、ほら、これが社長の遺言。ね、私の名前書いてあるでしょ。免許証?はいこれ」
 
『表示履歴からのおすすめ』
 
「私がこれまでに関わった事件の中に、今回の事件とかなり似たケースがありました。それでピン!ときたのです。」
 
『この商品を日曜日までに受け取りたい場合は、1時間 48分以内にご注文ください。』
 
「時間がありません。単刀直入に申し上げましょう。」
 
『ショッピングカートに入れる』
 
「犯人は…あなた、高倉さんです!」
 
『カートの商品を変更する』
 
「じゃなかった、小泉さんです!」
 
『この商品を買った人はこんな商品も買っています』
 
「そして田中さんも!」
 
『あわせて買いたい』
 
「片岡さんも!」
 
『商品の説明』
 
「社長は彼ら三人が企画した新プロジェクトに猛反対していました。その社長を彼らは何やかんやで殺したのです!」
 
『51 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。 』
 
「なにその目」
 
 

「ノックスの十戒」をことごとく破ってみよう

探偵1「屋敷に呼ばれた我々探偵たちは、鍵のかかった書斎で死んでいる大富豪を発見する。死因は後頭部の打撲。恐らく即死だ。」

探偵2「密室殺人かのように思われた事件であったが、あっさり秘密の抜け穴を発見した我々探偵たち。犯人はここから外へ出たに違いない」

探偵3「タイムマシンを用いて犯行前の書斎に飛べば、犯行を未然に防げるはずと提案し、我々探偵たちは過去へと飛んだアル」

探偵4「天井に空いたワームホールから、犯行前の書斎に落ちた我々探偵たち。尻をさすりながら立ち上がると、たった今落ちた地点に大富豪が後頭部を打って倒れているのを発見する。」

探偵1「俺じゃないよ」

探偵2「俺じゃないよ」

探偵3「俺じゃないアル」

探偵4と見せかけて実は探偵1「俺じゃないよ」

探偵5「ていうか俺犯人かも。めざましの占いで言ってた。」

助手 「僕は最初から知ってたけどね。」

ネタ元:【アンチノックス賞】ノックスの十戒にことごとく抵触するミステリ短編を書いてください。 条件は「アンチノックス」です。ノックスの十戒が破られていれば、それ以外の点.. – 人力検索はてな

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【ご参考:ノックスの十戒(wikipedia)】
1. 犯人は物語の当初に登場していなければならない
2. 探偵方法に超自然能力を用いてはならない
3. 犯行現場に秘密の抜け穴・通路があってはならない
4. 未発見の毒薬、難解な科学的説明を要する機械を犯行に用いてはならない
5. 中国人を登場させてはならない(当時、黄禍論を背景として中国人が悪事を行なう低俗なスリラーが横行していたためとされる)
6. 探偵は、偶然や第六感によって事件を解決してはならない
7. 変装して登場人物を騙す場合を除き、探偵自身が犯人であってはならない
8. 探偵は読者に提示していない手がかりによって解決してはならない
9. “ワトスン役”は自分の判断を全て読者に知らせねばならない
10. 双子・一人二役は予め読者に知らされなければならない

容疑者・児玉清

児玉清 「アタック25、司会の児玉清です」
刑事  「あ、申し遅れました。六本木署の高橋です。」
児玉清 「どうぞよろしく」
刑事  「先日のプロデューサー殺人事件について、ちょっとお話を」
児玉清 「けっこう」
刑事  「正直この事件について、児玉さん自身、どう思われますか?」
児玉清 「まだまだ予断を許さない状況です。さぁこれからどうなるのか。」
刑事  「それはそうですね…すいません、ちょっと失礼。もしもし」
児玉清 「ここで赤の方お立ち」
刑事  「…はい…はい…一致しましたか…わかりました。あぁ、すいません」
児玉清 「赤の方おもどり」
刑事  「いまのは鑑識からの報告でした。」
児玉清 「ん?なるほど。そういう作戦できたか。」
刑事  「灰皿から採取した指紋がある人物のものと一致したそうです。」
児玉清 「その人物の名は?」
刑事  「児玉清さん、あなたです。」
児玉清 「んー、徳川家康とお答えいただきたかった」
刑事  「煙草を吸わないあなたが、なぜあの部屋で灰皿を手にとったのか…。」
児玉清 「赤の方、もっかのところ好調ですが、このまま行くのか。大事な場面です。」
刑事  「あの場面で回答者が角を取らないなんて、いつもの番組じゃありえませんよね?」
児玉清 「よくご存じでいらっしゃいます。」
刑事  「あれはプロデューサーによる過剰な演出だったんです」
児玉清 「その通り。」
刑事  「歴史ある番組でヤラセを行うなんてことを、あなたは許せなかった。」
児玉清 「その通り。」
刑事  「そこであなたが下した決断は…プロデューサーに鉄槌を食らわすことだった」
児玉清 「その通り!けっこう!」
刑事  「あなたに手錠をかけることになるなんて、大変残念です。」
児玉清 「では赤の方、ラストコール」
刑事  「署までご同行願います」

えんぴつでモルグ街の殺人事件

えんぴつで奥の細道』や『えんぴつで書いて読む日本の名作』など、薄く印刷された文字をえんぴつでなぞり書きながら、物語に思いを馳せる本が売れています。丁寧に文字を書きながら、心を静めて、ゆっくりと物語の世界を味わう。まさに読書のスローライフであります。

しかし、ミステリファンとしては奥の細道やごんぎつねで満足しているわけにはいくまい。ここは一つ、古典の名作をえんぴつで書けるようになるのも、教養の一つではないだろうか。

と、いうわけで、世界初のミステリーと言われるエドガー・アラン・ポー 『モルグ街の殺人事件』をえんぴつで書くべく、『えんぴつでモルグ街の殺人事件』の作り方をご紹介します。
 

1.青空文庫で『モルグ街の殺人事件』をダウンロードする。

著作権の消滅した作家の作品が収められている青空文庫から、『モルグ街の殺人事件』をダウンロードします。「ファイルのダウンロード」には3種類のファイルがありますが、「XHTMLファイル」を選んでください。
 

2.ダウンロードしたファイルをwordで開く
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さきほどダウンロードしたファイルをwordで開きます。用紙:横、縦書き、フォント:HGP教科書体28pt、余白は全て15mmにしたのが上のスクリーンショットです。(word以外のワープロソフトでももちろんOKです)
 

3.文字の色を極力薄いグレーにする
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えんぴつでなぞり書きするため、文字の色を薄いグレーにします。スクリーンショットではほとんど見えてませんが本当に書いてあります。
 
以上でできあがりです。プリントアウトして、実際に書いてみました。

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想像以上に疲れます。ちなみにA4で100枚近くになるので、全部やる気はちょっとおきません…

ちなみに手順1の段階で別の作品を選べば、それを「えんぴつで××」にすることが可能です。さぁ、お好きな作品でレッツえんぴつ。