2月13日(土)「路線図ナイト」に出演します

路線図大好きって言って、オフ会を開いたら憧れのデイリーポータルZで記事になったのが去年の4月。

今度はお台場の東京カルチャーカルチャーで「路線図ナイト」をやることになりました……!

ニフティ株式会社運営のイベントハウス「TOKYO CULTURE CULTURE」で行われる「路線図ナイト〜路線図をながめて「いいねぇ〜」って言うだけの飲み会」のご案内です。

デイリーポータルの西村まさゆきさんと、鉄道フォトライターの栗原景さんとご一緒させていただきます。日時は2月13日(土)18時から。チケット絶賛発売中!わーわー。

あんな路線図とかこんな路線図とか、パワポにまとめてしゃべったり眺めたりします。路線図を「図」として愛でているので、鉄道詳しくなくて……という人でも大丈夫です(僕もそう)。デザイン、インフォグラフィック方面に興味がある方でも楽しいかと。あくまでゆる~く、という意図で「いいねぇ~って言うだけの飲み会」というタイトルになってます。

とはいえ、ホントに面白いの?届くの?っては不安。路線図でイベントってなにせ初めて。

ということで自分を鼓舞すべく、先日行われた米光一成さん主催「ライタートーキング・バトル」で路線図の話をぶわーっとしてきました。

ついに『ライタートーキング・バトル』が開催されるるる!続々と登場するライターが、30分の話を5分に圧縮して放つライター・トーキングバトル。原稿用紙ではなく魂を直接その場のみんなに向けて放つ新しいライターの戦場です。観客が採点(読者アンケート

これはなにかといいますと……

続々と登場するライターが、30分の話を5分に圧縮して放つライター・トーキングバトル。
原稿用紙ではなく魂を直接その場のみんなに向けて放つ新しいライターの戦場です。
観客が採点(読者アンケート)して、キングを決定します!

という会でして、パワポ30枚以上を用意して5分でぶわーっとプレゼンするんですよ。時間は短く内容が濃い。

青柳美帆子さんが「少女革命ウテナ」、ミノシマタカコさんが「狛犬のしっぽ」をテーマにするなか、僕は「カラーユニバーサルデザインの路線図」でトークをしまして……結果1位になりました!わー!会社員時代のプレゼンスキルがうなった!

ライタートーキング・バトルは4月に本戦イベントを予定とのこと。いろんなライターさんのお話がライトニングトークみたいに聞けるとしたらホント楽しみ。そして出たい。

というわけで、「路線図ナイト」でも自信を持ってお届けいたします。どうぞよろしくお願いします。もう一回リンク貼っておこう。

ニフティ株式会社運営のイベントハウス「TOKYO CULTURE CULTURE」で行われる「路線図ナイト〜路線図をながめて「いいねぇ〜」って言うだけの飲み会」のご案内です。

ところで「チケット絶賛発売中!」ってなにを絶賛しているんだろう。チケットかな。「もぎりやすい!」とかかな。

【路線図】ゆりかもめ交通案内図に降る流星

先日、デイリーポータルZ西村さんの「真昼の国語辞典ナイト2~国語辞典ファン新年会!」に行ってきました。濃密で楽しかったなぁ。りぼんやチャンピオンからの用例採取に、流れ行く日本語はこうして後世に残されるのか……!とちょっと興奮しました。

さて、イベントが行われたのは東京カルチャーカルチャー。最寄り駅はゆりかもめ青海駅と、りんかい線東京テレポート駅。りんかい線にグッと来る路線図があったので、ひょっとしたらゆりかもめにも現地にしかない路線図があるのでは?と思って寄ってみた。あった。ありましたよ。

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券売機の横に貼ってある交通案内図。ゆりかもめを降りて改札を出ちゃうとたぶん気がつかない死角にそっと貼ってあります。

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ちょっと加工したやつ。東京湾はカクカクに描いてあるんだけど、左の湾岸沿いが曲線で描かれている。2つの座標のハイブリッド!これはいい……。よく見ると水上バスの路線も描いてある。

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新橋付近を拡大。右上から左下に流れる地下鉄がまるで流星のよう。乗換駅の密集地帯も絶妙に描き分けてあって、乗換駅じゃない銀座一丁目や内幸町がギリギリのところに配置されてる。

りんかい線といい、ゆりかもめといい、お台場には美しい路線図があって楽しい。

【路線図】石巻周辺&仙台市地下鉄

実家に帰省したついでに、路線図も収集してきましたよ。こちら、JR石巻駅の運賃表(クリックで拡大)

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仙石線あおば通駅や、東北本線利府支線といった盲腸線がチョロっと出てるのがカワイイ。仙石東北ラインで塩釜駅と高城町が接続されたので、本来は海よりを走る仙石線がギューン!と内陸に寄せられているのがポイント。さらに仙石線をよく見ると、石巻に近い蛇田と陸前赤井の間が不自然に開いている。実はここ、現在新駅が建設中。駅ができたら上から貼るのかな。

他には、小牛田と石巻はSuica利用エリアだけど、石巻沿線は利用エリア外なので、エリアの境界線がグネグネしているのがグッと来る。右端の一ノ関-気仙沼間の路線が「~」で省略されているのもなかなかレア。シンプルだけど見どころが多くて楽しい。

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石巻の実家には仙石東北ラインで帰りました。昨年5月の開通以来初めて。東北本線は全然馴染みがないので、仙台ー塩釜間を通るのは新鮮でした。仙石線に入ってからはもっと内陸を通るのかと思ったら、陸前富山・陸前大塚は以前と変わらず海際を走るのね。堤防は高くなってたけど、海の照り返しが相変わらず美しい。

仙台駅の運賃表も撮ったんだけど、ぶれてしまって残念……。

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石巻のものと比べると、こちらは山形や福島まで描いてある。左上にうねうね伸びていくSuica利用エリア。そのSuicaの説明を書くために、丸森でカットされている阿武隈急行線。

昨年12月に開通した仙台市地下鉄東西線の路線図も見てきました。ホントは乗りたかったけど時間がなかった……。

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路線2本とも中間地点が仙台なので、路線図は十字の形になる。でも上下のスペースの都合でちょっと卍っぽくなっちゃう。

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実際の地図で見ると、路線図では縦に縮められてた南北線のほうがスゴい長い。南北線のトータルデザインは赤瀬達三さんなんですよね(詳細は『駅をデザインする』 (ちくま新書)にあります。めっちゃ面白いよ!)

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券売機横にあったインディーズ路線図。仙台駅を中心に上下左右3駅が綺麗に十字に並ぶ。

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最後におまけ。仙台市地下鉄は小児運賃の説明がかわいい。児童・幼児・乳児がイラストになっているし、大人はパパとママを使い分けている地味なこだわりも好き。

駅に行かないと見られない、りんかい線のグッと来る路線図

大崎からお台場を通って新木場を結ぶ、りんかい線(東京臨海高速鉄道)という路線があるんですよ。そこの路線図の話をしますね。

オフシャルの路線図はこんな感じなんです(駅情報・時刻表・運賃|お台場電車 りんかい線より)。まるで山手線からワイヤーを伸ばしてつなぎとめているような見た目。

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で、券売機上の運賃表もこんな感じ。

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東京臨海高速鉄道はりんかい線の1路線しかないので、結局路線図は直線になりがち。あとは周辺の路線をどう描くかがポイントになる。乗り入れている埼京線と、乗り換えの主な路線を描く感じになる。まぁ、こうなるよね、という感じでいたんです。

ところがですよ。

お台場がある東京テレポート駅の改札を抜けると、正面にこんなのがあるんです。

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右側を見ると、りんかい線を中心に、ウォーターフロントの海岸線がダイヤグラム型(縦・横・斜め45度)で描かれているじゃないですか。

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ゆりかもめのループ部分までしっかり□で書いてある。美しいなぁ。

で、左側がもっとすごい。

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りんかい線以外のJR・私鉄・地下鉄がビッシリ描いてある!

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密集地帯をアップにするとこんな感じ。JR・私鉄・地下鉄をすべて一緒にダイヤグラム型で描いている路線図って珍しいんですよ(ほぼ日の路線図くらい?)。乗り換えができる部分を黒い線で塗りつぶしているので、御茶ノ水から淡路町まで乗り換えられるのがわかるのもいい。路線の色分けも中間色を使ったりしてとてもシャープ。新宿駅のカオスぶりもニヤニヤしちゃう。いいなぁいいなぁ。なんでこれオフィシャルにないんだろう。

ちなみに、りんかい線大井町駅にはまた別の路線図がある。

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今までのと全然違うタッチ。これはこれで、路線の角が緩やかなのと、東京湾のカクカクぶりが同時に楽しめるのが楽しい。

さらに、運行情報の路線図もまた違うのだ。

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主要駅の○印がかわいい。東京や新宿にまじって新木場の文字もやたらデカい。なんだこれは。

りんかい線の路線図、全然統一されてないのはなんなんだろう。鉄道会社1社でこんなにいっぱい楽しめるのって他にもあるのかなぁ。

バス路線図もいい。

川崎駅の西口にあったバス路線図がとてもキレイだった。

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思わずInstagramっぽく加工してしまったし、クリックすると元ファイル(4032×3024)に飛ぶようにしてしまった。

バス路線図って1ヶ所から発着する路線が多くて、ターミナル駅ではレインボー状態になる。上の写真でも水色や茶色まで総動員である。路線が多いということはダイヤグラム型にするのも大変で、このバス停にこの路線は止まるけどこれは止まらないとか、電車と違って一方通行の場所があったりとかする。その苦労を乗り越えているだけに美しいなぁ。川崎駅西口から出てそれぞれの道を通ったバスたちが、日吉や元住吉の辺りで再び集合して、陸上競技場のトラックのようになるのとか、とてもいい。

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池袋駅東口もがんばっていた。これ1枚に練馬・西新井・浅草・錦糸町まで入っている。バス路線を優先するあまり、山手線が凸みたいに歪まされているがたまらない。

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同じ都営バスだと渋谷駅のバス路線図はとてもコンパクト。始発の渋谷は下、終点はとにかく上、という思い切り。

最後に超かわいいロンドンの主要バスルートマップも見ておきましょう。

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中間色を多用した路線をはじめ、テムズ川やハイドパーク、ウェストミンスターやシャーロック・ホームズミュージアムまでランドマークが描き込まれているのがかわいい。PDFで拡大して見たい方はこちらから

バス路線図はダイヤグラム型になってないのも多くてあまり熱心に見てなかったので、川崎のは思わぬ発見だった。ちゃんとチェックするようにしよう。