IKEAで働いています。

ここ数日、IKEAで働いています。

と言っても、IKEAに就職したわけでもパートでレジを打ってるわけじゃないです。IKEAでノマドワーキングをしてます。

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僕はフリーライターをしてて基本的に自宅で仕事してるんです。でも最近うちのマンションの上の階でリフォームが始まってしまって、平日の日中がてんやわんやの大騒ぎなんですよ。トンカチの音がガンガンと響き渡り、ギュルルルルーーーンと音がなった時は思わず「ドリルすんのかーい!」っと叫んだほど。

じゃぁもう外でお仕事しますかー、となったんですけど、近くにちょうどいいコワーキングスペースがあるわけでもなく、カフェでしばらく時間を潰すのはお金がかかるし、どうしたもんですかね……。

と、ひらめいたのがIKEA。

とにかく安い。IKEA FAMIY会員なら平日ドリンクバーが60円。駐車場は無料。食事も安くて美味しい。ちょっとおやつをつまむだけなら、バタースコッチクッキーが100円で、シナモンロールが90円。

店内はフリーWiFi(要会員登録)もある。電源は無いけど、Macbook Airはテキストを打つぶんにはバッテリーもちがいいので問題なし。

IKEAワーク、いいですよー。行き帰りで店内をうろうろして、あれこれ小物が欲しくなるけどね。

どこまでが「珍百景」で、どこまでが「トリック」なのか。

テレ朝『ナニコレ珍百景』の「珍百景」という言葉の用途がどんどん広がっている。

まだ深夜放送だったころ、『ナニコレ珍百景』は全国各地の珍しい光景を紹介するバラエティだった。自然の風景だったり、人工物だったりしたけど、とにかく「光景」だった。

そのうち「○○な人がいる光景」という表現になり、これによりユニークな人物を紹介することが可能になった。これは一つの発明で、「○○なネコがいる光景」「○○なラーメンがある光景」など、様々なものに応用することができるようになった。番組の守備範囲が、「ユニークな光景」から「世の中全てのユニークなもの」に広がった。

そして最近、その発明がさらに進化している。「エピソード珍百景」である。

過去に起こったミラクルな出来事や、九死に一生を得た話、動物絡みの感動秘話などが、「エピソードがある光景」としてくくられるようになった。

これまで物理的になにかが存在する光景だったものが、存在しなくてもよくなったのだ。有象無象、どんと来いである。

気がつけば番組開始から7年。光景だけに縛っていたらここまで続かなかっただろう。番組のカラーをそのままに、守備範囲を丁寧に広げていった結果だと思う。

で、

この「守備範囲を広げる」という動きを、今まさに急速に進めているのが、奇しくも『ナニコレ珍百景』の裏番組である日テレ『真実解明バラエティー!トリックハンター』なのである。

『トリックハンター』は、世の中にあふれるトリックを暴く、というコンセプトではじまった。脱出イリュージョンや超能力など、実際に種明かしまで公開してしまう。海外の自称霊能力者と現地で対決し、インチキを見破ってしまうこともあった。

この「トリック」の範囲が最近変わってきたのだ。

「トリックシェフ」では、仮面を被った謎のシェフがご家庭にある食材で一流レストラン並の料理を作ってしまう。「最安値ハンター」では、激安バスツアーや激安メニューがどうして実現できるのか、あばれる君ややしろ優がロケで体験する。

これまで「手品やイリュージョンのタネ」を意味していたトリックを、「日常で秘密になっているもの」という意味まで広げているのである。裏の『ナニコレ珍百景』の発明をふんわりと受け継ぎ、イリュージョン以外に興味がある視聴者も取り込もうとしている。

しかし、脱出イリュージョンから激安バスツアーは少々範囲が広過ぎで、うちの子供たちも激安もつ煮込み屋の裏事情には「全然トリックじゃないじゃん!」と不満顔であった。炎の中から脱出できるのと、締めのラーメンの値段を高めに設定するのでは、トリックのインパクトが全然違うもんなぁ。

宙返り 何度もできる 放浪記

朝のニュースを見ていたら、仲間由紀恵が着物姿で側転をしていた。

仲間由紀恵さんの「放浪記」始まる NHKニュース

森光子のライフワークであった『放浪記』が、仲間由紀恵主演で6年ぶりに復活した、というニュース。あの有名な森光子の「でんぐり返し」のシーンが、仲間由紀恵バージョンだと「側転」になったそうだ。初めて知ったんだけど、あのでんぐり返しのシーンは「小説の雑誌掲載が決まった主人公が喜びを爆発させる場面」なんですね。

というか、ロングランを続けた『放浪記』を次ぐだけでもプレッシャーなのに、「でんぐり返し」から喜びの表現をさらにパワーアップするというのが、とても大変なことである。

これ、仲間由紀恵がしばらく側転を続けて、それで次に誰かがやるとなったら、また側転からパワーアップしないといけなくっちゃうだろう。どうするんだろう。

側転

バク転

前方宙返り

後方伸身宙返り

前方伸身宙返り3回ひねり

後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり

どんどん上がっていくハードル。舞台の端から端までいっぱいに使って宙返りをする女優。そのうち跳び箱17段とか飛び始めても驚かなくなりそう。まるっとお見通しだ。

ザ・ベスト・オブ・ちょうどいい人選

Hondaが原付のCMにゴールデンボンバーを起用している(公式:Honda×ゴールデンボンバー
)。4人が原付に乗り、露天風呂を目指すCMである。メンバーの歌広場淳はこのために原付免許を取得したそう。

原付にゴールデンボンバーってのが、すごいいい人選だなぁと思う。アクティブでテンションが高く、お金もそんなに持ってなさそうで、だからと言ってヤンチャ過ぎない。今ならEXILE関連の人選も考えられただろうけど、なんかこう、いい意味で「原付サイズ」のサイズ感がちょうどいいなぁ。

これで思い出すのが、パフィーが出演したYAMAHAのVinoのCM。BGMが「サーキットの娘」なので、1998年。

「うちから5kmの大冒険」ってコピーが今でも好き。徒歩では遠いし、車で行くほど大げさじゃない。「インドア派じゃないけど、アウトドアバリバリでもない」ってのが、まさにパフィーにハマっているし、ゴールデンボンバーもそうだと思う。

そうそう、ちょうどいい人選と言えば、最近の『2015ザ・ベスト・オブ・ちょうどいい人選』はアディーレ法律事務所のナイツ。

「借金で頭の中がいっぱいになっていそうな人」と「弁護士っぽい人」とがコンビなのである。

知名度もあり、お笑いだけど法律事務所のCMでもセーフな安心感がある。ドンピシャだ。このキャスティングした人すごい。これだ!って思ったろうなぁ。すごい。

信じてるわけじゃない。疑ってないだけ。

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車を運転していると、「こちらの動きを読んだ上で行動している車」に出会うことがある。

例えば、交差点で右折しようとする。減速し、右へハンドルを切って、ゆっくりとアクセルを踏む。すると前方から直進してくる車がいて、こちらが右に曲がりきると同時に後ろをかすめて走り去っていく。ほぼスピードをゆるめずに。

もしも右折の最中に犬が飛び出してきて、僕がキャンッ!とブレーキを踏んで止まったとしたら、直進してくる車は確実にガーン!とぶつかっている。

信じないでほしい、と思う。僕が無事に曲がりきると信じないでほしい。なにが起こるかわからないんだから、そんなところで僕を信頼しないでほしい。しゃっくりが出てハンドル操作を誤るかもしれない。僕にしか見えない少女に驚いてブレーキを踏むかもしれない。そこに女の子が!親方!空から女の子が!

と、考えていて、ふと思った。別に相手は僕を信じているわけではない。

見ず知らずの相手に全幅の信頼をおいて、「大丈夫、あいつはやってくれる。やってくれるさ」と思って直進してくるわけではない。だって知らないもの。誰やねんって話で。

結局、信じる信じないではなく、疑うことを放棄しているんだと思う。起きうる可能性を検討していないのだと思う。想像を諦めているのだと思う。平たく言うと、考えてない。ノープラン。

この「信じられてると思っている」と「考えないで任せている」の不幸な出会いは、ひょっとしたら仕事上でも起きうるかもしれない。

「あいつにでもやらせておけばいいんじゃね」という適当さを見抜けずに、「信じて任された仕事なんだからちゃんとやらなくちゃ……」と気に病んでいる人もいるかもしれない。

「大丈夫大丈夫、完成するから」という丸投げに、「2500億円かかる……どうしよう……」と真っ青な人もいるかもしれない。

ちなみにうちの息子4歳は、「いっしょにレゴでロボットつくろう!」と誘ってきておきながら、パパが作り始めるとどっかに行ってしまいます。信じて任せているのか、適当なのか。まぁ作るんですけど。ロボット。

↓気になってる本。あの競技場、なんであんなことになってんだろ。