5月 242010
 

先日、マンションで避難訓練があった。

自治会が主導となった避難訓練で、火災発生により全住民が近くの運動公園に避難する、という大掛かりなもの。避難後は消防隊員による消化器のデモンストレーションも準備されている。

火災発生は午前10時。

あと15分で火事が起きるな、と思ってた矢先、放送が鳴った。一通り告知と注意事項が説明されたあと、こう締められていた。

「皆様、奮ってご参加ください。」

奮って。

ものは避難訓練である。奮ってご参加とは、いったいどんな態度で望めばいいんだろう。火事な感じをかなり盛り上げないといけないのだろうか。

・「火事だ~~~!」
・半分黒焦げのパジャマで登場。
・裸足。
・気が動転して枕とか大事に持ってる。

15分では用意できず、普通に避難した。

最後にお子様向けに風船が用意されてた。危うく黒焦げパジャマで風船をもらうところだった。無理に奮わなくて本当によかったと思う。

5月 212010
 

職場で「有志募集!Tさんお祝い」という件名のメールがまわってきた。

Tさんは事務の女性である。一口500円で有志を募り、お祝いの品を送るとのこと。

でも、何のお祝いか書いていない。なんだろう。心当たりがない。

結婚…していたような気もするし、じゃぁおめでた…?いや、女性のお祝い=結婚・おめでたとは限らない。なんか賞でももらったのか?当選したのか?ホールインワンか?実家の畑から石油が?僕はここにいていいんだ!おめでとう!おめでとう!…か?

誰かに聞けばいいかもしれないけど、自分以外既に周知の事実かもしれない。それは恥ずかしい。おめでたと思って本人に「どうりでお腹が大きくなって!」なんて言って「太っただけですが」と冷ややかに返されたら大変だ。どうしよう。

こうなると、このメールを送ってきたのは本当に社員なのだろうか。本当は何にもめでたいことはないのに、一口500円を集めてドロンという算段じゃないだろうか。

タイトルの「有志募集!」も本当は「融資募集!」なんじゃないだろうか。

でもとりあえずTさんなんかおめでとう。

5月 202010
 

ここ2,3日特に面白いことが浮かばない。

サンボマスターの新譜『きみのためにつよくなりたい』をずっと聞いている。1曲目の「ラブソング」という曲がもう素晴らしくて、そこからずっとひきこまれて聞いてしまう。ピアノの前奏、壮大なストリングスをバックに切々と歌い上げるバラード。

この曲に惚れ込んだクリエイター・箭内道彦が頼まれてもないのに自主制作でPVを作ってしまったほどである(本家のPVはちゃんとあるのに!)しかもその主演が長澤まさみで、3パターンも作っているのだ。一番好きなバージョンのPVをはって、今日はこれでおしまいです。

最後、空のカットで終わるところなんて、もう、ね。

5月 192010
 

NHK教育で「ハーバード白熱教室」という番組をやっている。

ハーバード大学の大教室にカメラをいれて、教授の講義や学生とのディベートをそのまま収録してる番組。ハーバード大学の講義を公にするのは初のことらしい。このたび公開されるのは学生一番人気のサンデル教授という人の「JUSTICE(正義)」という授業。「ザ・教育テレビ」って感じの質実剛健さである。

大学の講義の様子をそのまま流してるので、学生ももちろん映る。1000人以上入る教室で、二階席もある。

この、たまに映る学生たちが気になってしょうがない。

真面目に質問する学生もいるんだけど、両手をあげて思いっきりあくびしていたり、隣の女子とイチャイチャしてたりするやつもいる。ハーバードとはいえ、この辺は日本と変わらないんだねぇ、と思ってたら、先日すごいものを見た。

スパイダーマンがいた。

前列3~4列目の中央、いやでも教授の目線に入るところにスパイダーマンのマスクをかぶった学生が座っていた。

教授としては、笑ったりツッコんだりしたら負けなんだろうと思う。淡々と授業は進むが、たまにスパイダーマンがチラチラ映る。僕が教授だったらもう耐えきれない。

仮に一回乗り切ったとして、次の授業のときスパイダーマンが二人並んでたらどうしよう。それも頑張って乗り切ったとして、さらに次の授業の時に1000人の生徒がみんなスパイダーマンだったらどうしよう。教室中にちりばめられた赤と青。それはまるで星条旗を散りばめたかのよう。教室に入った途端、スパイダーマン1000人が一斉にこちらを見て…。

僕にはハーバード大学で講義を受け持つ自信がない。

オファーが来ても断ろうと思う。

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5月 182010
 

子供の頃、お札の透かしが不思議で、そしておもしろかった。

一見、ただの白い部分に見えるのに、光に透かしてみるとオッサンの顔が現れた。しかもすごい精巧に。不思議で不思議で、かざしたり戻したりを繰り返してた。

しかし、お金で遊んではいけません、ということで、じっくりと透かし遊びはできなかった。いま大人になってみて思えば、子供に紙幣を渡すなどリスキーこのうえない。破る、紛失する、落書きする、紙飛行機になって飛んでいく…資産価値を貶める様々な危険に、母親は恐れおののいていたに違いない。

そんなある日。うちに親戚のおじさん(と思われるおじさん)が来た。

うちにあがったおじさん。挨拶を一通り終えたあと、おじさんはお小遣いをくれた。1000円だった。

久しぶりの紙幣。上がるテンション。さっそく光にかかげる。透かし!

「ちゃんと透かしがはいってるー!ありがとうー!」

あとで母親から怒られた。そんなこと言うもんじゃありません。お礼はちゃんと言ったのになんでだろう。理由はよくわからなかった。

でも、今はわかる。

おじさんは子供に紙幣の真贋を確かめられてしまっているのだ。せっかくお小遣いをあげたのに「ちゃんと本物だ!」と言われているのである。なんということでしょう。

大人になってわかることもある。
 
ビジネスの場で、名刺に透かしが入ってなくて本当によかったと胸をなでおろしている。