二十

学生時代の同期&後輩と飲んでカラオケに行った。

当時流行った歌を入れては、何年のリリースかをwikipediaで調べて、楠瀬誠志郎「ほっとけないよ」からもう24年!とか驚いてた。そりゃそうである。もう40歳だ。「愛し愛されて生きるのさ」を歌っていた頃のオザケンよりもだいぶ年上になった。

最近「あれが20年前!?最近じゃん!」と驚くことが多い。20年前はちょうど20歳。学生時代は1年ごとに区切りもあって、思い出すこともたくさんあるから、そこで時が止まりやすいのかもしれない。逆に10年前とか全然ピンとこなかったりする。会社で働く毎日だと年月がフラットに流れていってしまう。

それにしても今回聞いた話で衝撃だったのは、「今年成人になる人が生まれた年に、名探偵コナンが始まった」だった。20年前!?最近じゃん!

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西濃運輸の荷物に貼ってあったシール。あのカンガルーが割と強めの語気でしゃべっていた。

森保

取材先で「サンフレッチェの森保監督に似てますね」と言われた。

えっ、山崎邦正(現・月亭方正)と「TEAM-0」を組み、コンビ解散後は路上詩人として活動していたあの……?と思ったら、それは「のりやす」だった。「もりやす」さんである。失礼ながら存じあげなかったので、その場で画像検索した。

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似てる。確かに僕を感じる。Wikipediaを見てみると、身長174cm体重68kg。体型まで同じだ。

これまで似ていると言われた有名人は矢部浩之→ますだおかだ岡田→平成ノブシコブシ徳井→博多華丸と芸人ばかりだったので、ここに来てアスリートの登場である。僕は全くサッカーに縁がなくて、小学校の頃キックベースで三振するほど運動音痴だったのに。

と、ちょっと嬉しくなって口が滑った。

「おー、僕今まで博多華丸に似てるって言われてたんですよー」
「あ!確かに!」
「(目を見開き、グッと拳を握ってアタック!のポーズ)」
「似てる!似てる!」

気がついていなかっただけのようです。

熱源

どんと祭が近い。

どんと焼き、とも呼ばれる、お正月飾りやお守りなどを神社で焼く行事。仙台の大崎八幡宮のどんと祭が有名で、石巻出身の僕も地元では子供の頃から親しんでた。山積みになったお札やしめ縄はごうごうとよく燃え、その熱にあたると無病息災のご利益があるとして、背中までよく火にあたった。

で、いま横浜に住んでてびっくりしたんだけど、こっちのどんと焼き、餅を焼くのね。

長い竹の先っちょに餅を指して、どんと焼きの火であぶって食べる。いや、いいんだけど、生まれてこのかた、あの熱で何かを焼こうという発想がなかったのですごいびっくりした。火力発電の熱で温水プールを作りました、みたいな有効利用に、そんなことしてもいいんだ!と目から鱗が落ちた。

さらに、カミさんの実家の新潟に帰省したら、今度はどんと焼きでイカを焼いていた。イカ!餅はまだお正月感があるけど、イカでもいいんだ!

僕の中でどんどん規制緩和が進むどんと祭。あと50年くらいたったらハンバーグとか焼いてしまうかもしれない。

十円

娘8歳が「男子にひっかけクイズを出された」と憤っていた。

そのクイズとは、指を3本出して「これ何本?」と聞くもの。3本と答えれば「腕が1本でしたー」と返され、先回りして1本と答えれば「指3本ですー」と馬鹿にされる。

とりあえず、答える際は「指3本」と言えばどうしようもあるまい、と伝える。

「このはしわたるべからず」と書くから隙を突かれるのであって、「この橋渡るべからず」と解釈の幅を狭めればよい。

そういえば子供の頃、学校で「10円持ってる?」と聞き、相手が「持ってない」と答えると「貧乏〜!」と馬鹿にする男子がいた。

解釈の幅を狭めるならば、「学校では現金の所持は認められておらず、現在は金銭および財布は携帯していないが、自宅に帰れば貯金箱や預金口座などに10円以上の残高がある」なのだろうけど、そこまで言う子供はイヤだし、なんか今思い出したら腹立ってきた。なんだアイツ。なにが貧乏だ。10円玉2枚で両方のこめかみをグリグリしてやりたい。ほら2枚持ってるだろう?

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「寝泊りゃ」ってなんだろう、踊らにゃそんそん的なものかな?と思ったら違った。

開閉

自宅にドアクローザーを取り付けた。

なんだか強そうな名前だけど、あれです、ドアの上のほうに付いている器具で、中途半端にドアが開くと勝手に閉めてくれるやつ。それでいて、グッ!とドアを90度以上開くとそのまま開いた状態にしてくれるやつ。

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そうそうこれこれ。ホームセンターで見つけてAmazonで買ったんですよ。リビングと廊下をつなぐドアにつけたんだけど、大変だったんだから。固いんだね、ドアって。なかなかネジが入んないの。かたくなに。パパ頑張ったんだから。

この家に住んでしばらく経つのだけど、なんでそんな思いまでして取り付けたのかと言うと「閉めなさい!」というのが面倒くさくなったから。

リビングと廊下をつなぐ箇所なので、この時期このドアを開けっぱなしにされると寒い。それでいて、子供たち(特に息子5歳)はドアを開け放してパーッと行ってしまう。もう!と怒るのも疲れたときに思いついた。勝手に閉まるようにしたらいいんじゃない?

取り付けてみると、ドアが勝手に閉まるので怒らなくて済む。子育てのストレスが1個減った!

確かに、理解できるまでちゃんと言って聞かせるのも大事なんだけど、ドア以外にもそんなこといっぱいあるので(ご飯の最中に歌って踊るなとか、夜中に部屋でダンソンッ!ってするなとか)1個くらい機械で解決できるならしたらいいんじゃないかと。育児って、親はぐっと我慢するのが美徳みたいに語られるところがあるけれど、頼れるものは頼ろうと思ったのだった。

そうそう、ドアが閉まる以外に副次的効果があって、常にドアが閉まった状態になったので息子5歳が廊下を走ることがなくなった。どうしてもドア前でブレーキがかかるので走り抜けられないのだ。しめしめである。