1月 142006
 

でかいプレゼン 高橋メソッドの本

巨大な文字のみプレゼンを行う手法、それが高橋メソッド。1ページ2,3行、300ポイントクラスの文字を扱うその高橋メソッドを、著者自ら解説したのが本著。ミステリ系更新されてますリンクを作ったあのたかはしさんである。

見開いて左ページに解説の項、右ページに高橋メソッドの紹介を高橋メソッドで一ページずつ掲載。ぱらぱらめくるだけで高橋メソッドの仕組みがわかる!という構成になっております。わかりやすい。

ただ文字を巨大にすればいいというわけではなくて、フォント選びから会場の客層、発表内容の難易度等による調整など、普通のプレゼンテーションでも忘れがちな基本をちゃんと押えた解説なのがいいですねぇ。一通りメソッドを解説した後の「part 5 高橋メソッドの舞台裏」の章では別のメソッドの紹介や新メソッド誕生への期待等に見える、独特の丁寧さ・腰の低さが好印象。ブログもあります→高橋メソッドな日々

1月 122006
 

どんがらがん

殊能将之・編の奇想コレクション。SFあり新本格っぽいものもあり、多岐に渡る発想の泉が楽しめる。始めはそんなにぶっとんだことしてないなぁちと読みづらいか、と思いつつ進んでいったのですが、段々はまってきますね。これ。「さもなくば海は牡蠣でいっぱいに」「そして赤い薔薇一輪を忘れずに」「すべての根っこに宿る力」あたりが好き。どうしてもわかりやすいものに目がいってしまうけど、「どんがらがん」「ナポリ」あたりのイメージの力に流されるのも良しか。

サン=テグジュペリ『人間の土地』

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1月 122006
 

人間の土地 (新潮文庫)

  • 著者/訳者:サン=テグジュペリ
  • 出版社:新潮社( 1955-04 )
  • 文庫:208 ページ
  • ISBN-10 : 4102122028
  • ISBN-13 : 9784102122020
  • 定価:¥ 580

伊坂幸太郎『砂漠』(→感想)内で、西嶋が愛読書としていた本書。『砂漠』にすっかりはまった身として、サブテキストのつもりで読んでみた。

小説かと思ったらエッセイに近い。サン=テグジュペリの飛行士として経験と、自然や人間の生き方について、思いのたけを綴った200P。ちょっと読みづらい箇所もしばしばあれど(原文も読みづらいみたい)、砂漠に不時着してから生還するまでを綴った章「砂漠のまん中で」からは目が離せず、生と死をさ迷っただけに次の章「人間」の内容が生きて見える。全体からどれだけ理解できたかいささか心許ないが、たまに現れる印象的なフレーズは確かに心動かすものだった。これからの人生で繰り返し読んでみたいと思う。

住正徳『ロマンの木曜日』

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1月 122006
 

ロマンの木曜日

@nifty デイリーポータルZのライター・住さんの約3年にも渡る連載からのベストセレクション。「The Romantic Thursday」という英語題に、小松崎茂の絵という、かっこよさ極まりない装丁。

内容は過去の連載のものなので、今でもWEBで見られるものばかり(「どこでもドアは実現できる」のみ書き下ろし。謎のメキシコ行きの真相が明らかに!)付録に田辺誠一との対談とかあったりしますが、もっと書籍用の小ネタとか欲しかったかな…。でもこうして本にしてみると、WEBで見てたときよりも「バカな行為」の重さが違う気がします。WEBだと気軽にやって上げたものが、本だとなんか重みを持つような。「脳ドックによろしく」なんてすごく切なくなって泣くかと思った。愛すべきバカ、極まれり。

伊坂幸太郎『砂漠』

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1月 082006
 

砂漠 (Jノベル・コレクション)

  • 著者/訳者:伊坂 幸太郎
  • 出版社:実業之日本社( 2008-08-01 )
  • 単行本:416 ページ
  • ISBN-10 : 4408535346
  • ISBN-13 : 9784408535340
  • 定価:¥ 980

「鳥瞰型」の主人公・北村、やませみ頭のブルジョア・鳥井、陽だまりの超能力者・南、リアクション薄の超美女・東堂、そして前進前進また前進の演説男・西嶋。四月、仙台の大学に進学した5人。麻雀をきっかけにして始まる、あっという間の学生生活。

参った。余韻に浸りすぎです。「5人の青春群像」とか書けばそのまんまなのですが、とにかく登場人物たちへの愛着の沸き方が半端じゃない。朝、通勤電車の車内で途中まで読んで、その後会社で仕事しているとき、ふと「あいつら今頃どうしてるかな」と思ってしまうくらい彼らが好きになる。何気ないやり取りや行動の一つ一つが彼らを作り、本の中に命が吹き込まれている。出会ったら二次会までは確実に行きたい。最低2半荘はやりたい。

「春」の章から始まる物語で、幾つかの事件に巻き込まれながら、その一方で普通に暮らしながら、喜怒哀楽を繰り返し、彼らの四季は過ぎていく。これはね、いいですよ…。ほんとに…。しみじみ言うけど。読み終わって余韻に浸るとき、ラスト近くに作者が施したちょっとした仕掛けが、また物語を奥深くさせてくれるのだ。

この話舞台が仙台なんですが、僕も仙台で学生時代を過ごしたこともあり、いろいろと光景が懐かしい。これは宮城野区のほうだなとか、この歓楽街は国分町だなとか、青葉通りと東二番丁がぶつかる交差点の地下の噴水とか出てきますよ。ちくしょう八木山に住めよ、とかつっこんだり。2倍楽しめます。

それにしても伊坂幸太郎の作品ってRV車=悪者率が高い気がするのは気のせいでしょうか。

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