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	<title>イノミス &#187; か行の作家</title>
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	<description>読書感想文と小ネタ中心のコラムをお食事中に失礼します。</description>
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		<title>情熱と執念　北森鴻『狂乱廿四孝』</title>
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		<pubDate>Tue, 02 Feb 2010 14:14:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[北森鴻]]></category>

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		<description><![CDATA[明治三年。脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形、沢村田之助の復帰舞台に江戸は沸いた。ところが、その公演中に主治医が惨殺され、さらには、狂画師・河鍋狂斎が描いた一枚の幽霊画が新たな殺人を引き起こす。戯作者河竹新七の弟子 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404358301X/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51BXVVS0CCL._SL160_.jpg" width="112" height="160" alt="狂乱廿四孝 (角川文庫)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404358301X/inomys-22/ref=nosim/'>北森 鴻『狂乱廿四孝 (角川文庫)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/404358301X/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<blockquote><p>明治三年。脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形、沢村田之助の復帰舞台に江戸は沸いた。ところが、その公演中に主治医が惨殺され、さらには、狂画師・河鍋狂斎が描いた一枚の幽霊画が新たな殺人を引き起こす。戯作者河竹新七の弟子・峯は捜査に乗りだすが、事件の裏には歌舞伎界の根底をゆるがす呪われた秘密が隠されていた…。</p></blockquote>
<p>北森鴻のデビュー作（第六回鮎川哲也賞）。芝居小屋を取り巻く連続殺人、一枚の幽霊画がその根底にあり…という筋だけど、時代物に馴染みがないのもあり、人物名を覚えるのにちょっと苦労してしまいました…。登場人物自体も多く、名前や屋号で呼ばれたりするので…。</p>
<p>登場人物の多さに起因するものではないのですが、全体的にいろいろサービスが盛り込まれていて、風通しが悪くなってしまっている印象。しかし、あとがきで作者本人も言うように、デビュー長編ということもあり、そこに若さや熱さを感じることができる。この作品で勝負をかけるという作者の意気込みと、作中で舞台に執念を燃やす沢村田之助がオーバーラップする。</p>
<p>平成22年1月25日、北森鴻さんは心不全で亡くなられましたた。48歳という若さで。民俗学、骨董、料理といったフィールドを本格ミステリとつなげる稀有な作家でした。僕は特に<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087474240?ie=UTF8&#038;tag=inomys-22&#038;linkCode=as2&#038;camp=247&#038;creative=7399&#038;creativeASIN=4087474240">『メイン・ディッシュ』 </a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=inomys-22&#038;l=as2&#038;o=9&#038;a=4087474240" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />が好きでした。蓮丈那智も、冬狐堂も、香菜里屋も、裏京都も、もう新作が出ないと思うと大変大変残念です。</p>
<p>謹んでご冥福をお祈りいたします。</p>
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		<item>
		<title>妄想約50本ノック　岸本佐知子『ねにもつタイプ』</title>
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		<pubDate>Tue, 19 Jan 2010 02:00:06 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[岸本佐知子]]></category>

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		<description><![CDATA[本業、翻訳家。岸本佐知子のエッセイ集第二弾が文庫化。
前作『気になる部分』同様、妄想おとぎ話が止まらないエッセイ。文庫にして3ページ分が1編で、それが約50本ノンストップで続きます。
コアラの鼻の材質が気になって翻訳が手 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480426736/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41Ax4KU9YuL._SL160_.jpg" width="112" height="160" alt="ねにもつタイプ (ちくま文庫)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480426736/inomys-22/ref=nosim/'>岸本 佐知子『ねにもつタイプ (ちくま文庫)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480426736/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>本業、翻訳家。岸本佐知子のエッセイ集第二弾が文庫化。</p>
<p>前作<a href="http://inomys.net/2008/01/20080112_1759253.html">『気になる部分』</a>同様、妄想おとぎ話が止まらないエッセイ。文庫にして3ページ分が1編で、それが約50本ノンストップで続きます。</p>
<p>コアラの鼻の材質が気になって翻訳が手につかなくなる、小さな富士山を手元におきたくてたまらなくなる、「一生ひとつの表情しかできない」となったらどんな顔にしたいいか悩む、郵便局で列に割りこんだおばさんと脳内コロッセオで激しい戦いを繰り広げる…。</p>
<p><span id="more-1418"></span></p>
<p>日常の小さな疑問から大きな妄想に発展していったり、子供の頃の暗い記憶を発掘したり、日常と見せかけていきなり妄想劇だったり（商店街の話かと思ったらゾンビの街だったり、新宿丸井の前に大きな穴が開いたり）、とにかく手がつけられない脳の中身。</p>
<p>それでいて、これらが落ち着いた筆致で、翻訳家ならではの豊富な語彙で語られていく。これが、もう、クスクス笑いが止まらない。あんなこと書いてる最中もたぶん真顔なんだろうなぁ。面白いなぁ。</p>
<p>ご本人曰く「気がつかない星人」（裏を読めない、物事を額面通りに受け取る、写真屋のおじさんに鳩が出ますとと言われて本気で待ち続ける）なのに、ちょんまげという髪型の不自然さや「人の間と書いて”人間”って？」と、アサッテのことばかり気がついてしまうこのアンバランスさが、日常から斜め方向にずれていく原動力なのかもしれません。</p>
<p>装丁と挿絵を担当しているクラフト・エヴィング商會も「固そうで超馬鹿馬鹿しい」この本の雰囲気を保っていて、いい仕事してます。一遍につき文章3ページ、挿絵1ページ。パッと見、無駄にかっこいい。</p>
<p>テンションは低く、攻撃力は高く。あぁ、こんな文章かけるようになりたい。</p>
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		<title>北國浩二『リバース』</title>
		<link>http://inomys.net/2009/07/20090706_0008924.html</link>
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		<pubDate>Sun, 05 Jul 2009 15:08:39 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[北國浩二]]></category>

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		<description><![CDATA[誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。そんな省吾の「執着」に、周囲の人間はあきれ、次第に離れていってしまう [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562042958/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41j01Va-a0L._SL160_.jpg" width="108" height="160" alt="リバース"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562042958/inomys-22/ref=nosim/'>北國 浩二『リバース』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562042958/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<blockquote><p>誰もが振り向くような自慢の恋人をエリート医師に奪われてしまった省吾。あることからこの医師が彼女を殺してしまうと「知った」彼は、全てをなげうって奔走する。そんな省吾の「執着」に、周囲の人間はあきれ、次第に離れていってしまうのだが…。やがて、事態は思いも寄らない方向へ転じていく。痛々しいほど真っ直ぐな気持ちだからこそ、つかむことのできた「真実」とは。</p></blockquote>
<p>帯には乾くるみ推薦の文字。ってことはあんな感じの仕掛けがゲフンゲフンと思ったらそうでもなく。</p>
<p>あらすじには「全てをなげうって奔走」とあるのですが、そんな体のいいものではなく、やっていることはもろストーカー。元カノと医師を監視し付け回す。その執着・粘着たるや、全然感情移入できない。なにをそんなに惚れることがあるのかとちょっと引き気味である。</p>
<p>事件にいったん解決がつくのが全体の4分の3ぐらいのところ。とはいえなんか変なとこあったよなぁと思っていると、そこからさらに急展開が待つ。クルリ、クルリと反転していく事実。終わってから振り返れば、その考えぬかれた構成はなるほど乾くるみ推薦って感じの寄木細工。タイトルの『リバース』は「反転」のreverseでもあり、「再生」のre-birthでもあるのだ。</p>
<p>ただどうしても主人公に肩入れできないのが残念で。彼の物語なのに、なんか彼の味方になれない。あんなに目の前しか見れなかったストーカーが、終盤であんな長い謎解きできるなんてと、どうもちぐはぐな印象が残ってしまうのだった。</p>
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		<title>金城一紀『レヴォリューションNo.3』</title>
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		<pubDate>Fri, 28 Nov 2008 13:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[金城一紀]]></category>

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		<description><![CDATA[『GO』『SP』の金城一紀がもつシリーズ「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」の第1弾。眩しい。眩しすぎる。
君たち、世界を変えてみたくないか？
オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852029/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ms4NvsBdL._SL160_.jpg" width="113" height="160" alt="レヴォリューション No.3 (角川文庫)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852029/inomys-22/ref=nosim/'>金城 一紀『レヴォリューション No.3 (角川文庫)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852029/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>『GO』『SP』の金城一紀がもつシリーズ「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」の第1弾。眩しい。眩しすぎる。</p>
<blockquote><p>君たち、世界を変えてみたくないか？<br />
オチコボレ高校に通う「僕」たちは、三年生を迎えた今年、とある作戦に頭を悩ませていた。厳重な監視のうえ強面のヤツらまでもががっちりガードするお嬢様女子高の文化祭への突入が、その課題だ。 </p></blockquote>
<p>「レヴォリューションNo.3」「ラン、ボーイズ、ラン」「異教徒たちの踊り」短編3本を収録。文庫の装丁だとアホバカ高校生みたいだけど、本編はもっと不良で暴力的でハードボイルド。喧嘩もすれば悪巧みもする。テンションMAXで暴れまくる。</p>
<p>一方、メンバーそれぞれの個性を生かしたトラブルシューティングがとても気持ちいい。女子高への突入、カツアゲされた金の奪還、ストーカー退治といった難題に、これぞといった気の利いた解決をもってくる。</p>
<p>暴力と知力のバランスが絶妙で、かつキャラ立ちも十分（”史上最高の引きの弱さ”山下の爆笑エピソードは一読の価値あり！）十代の衝動とブレーキとを鮮やかに描ききっております。オススメ！</p>
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		<title>近藤史恵『タルト・タタンの夢』</title>
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		<pubDate>Sat, 29 Mar 2008 12:53:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[日常の謎]]></category>
		<category><![CDATA[近藤史恵]]></category>

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		<description><![CDATA[だまって食べればピタりと解ける。

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。風変わりなシェフのつくる料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな名シェフは実は名探偵でも [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488012280/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41CjTDtgFCL._SL160_.jpg" width="110" height="160" alt="タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488012280/inomys-22/ref=nosim/'>近藤 史恵『タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488012280/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>だまって食べればピタりと解ける。</p>
<blockquote><p>
下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マル。風変わりなシェフのつくる料理は、気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。そんな名シェフは実は名探偵でもありました。常連の西田さんはなぜ体調をくずしたのか? 甲子園をめざしていた高校野球部の不祥事の真相は? フランス人の恋人はなぜ最低のカスレをつくったのか?……絶品料理の数々と極上のミステリ7編をどうぞご堪能ください。</p></blockquote>
<p><a href="http://myscon.net">MYSCON9</a>昼の部のゲストの一人、近藤史恵さんの現時点でのミステリ最新刊。</p>
<p>謎をすべて料理に絡ませていて、シェフが用意した料理を”食べれば解ける”状態にもっていってるのが面白い。北森鴻の「香菜里屋」シリーズを思わせるけども、こちらはフランス料理一本。この縛りをこなすには肩に力が入りそうなところ、さらっと後味軽く作り上げてるのも旨い。いや、巧い。</p>
<p>上品な作品集であり、分量も上品ゆえ、読了後もまだ食べ足りない感じが残るのですが、それはそれ、今後のシリーズ化でメニューが増えていくのも期待しております。</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>鳥飼否宇『官能的――四つの狂気』</title>
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		<pubDate>Mon, 25 Feb 2008 09:01:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[バカミス]]></category>
		<category><![CDATA[鳥飼否宇]]></category>

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		<description><![CDATA[数学×生物学 ＝ 変態＋バカミス。興奮すればするほど頭が冴え渡る変態数学者と、その数学者の生態を観察する助手が引き起こす3つの事件＋アルファ。

変態助教授・増田米尊のフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562041374/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51spRqImXCL._SL160_.jpg" width="106" height="160" alt="官能的――四つの狂気 (ミステリー・リーグ)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562041374/inomys-22/ref=nosim/'>鳥飼否宇『官能的――四つの狂気 (ミステリー・リーグ)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4562041374/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>数学×生物学 ＝ 変態＋バカミス。興奮すればするほど頭が冴え渡る変態数学者と、その数学者の生態を観察する助手が引き起こす3つの事件＋アルファ。</p>
<blockquote><p>
変態助教授・増田米尊のフィールドワーク中、ターゲットの女性が公園のトイレで惨殺される。「唯一の」目撃者・増田の話が事実とすれば、彼以外に犯人はいなくなるのだが…?（「夜歩くと…」）<br />
4つの事件に、変態数学者が超絶思考で挑む。
</p></blockquote>
<p>主人公の増田は己の変態さ故に事件に巻き込まれまくりなのですが、この窮地を解決するために行われるのが「周りがよってたかって増田に罵詈雑言を浴びせる」という行為。興奮すると頭が良くなるのでこんなんなってしまうのだ。トミーとマツの「トミ子ー！」みたいなものである。ちがうか。</p>
<p>下ネタを中心としたくすぐりが多くニヤニヤしっぱなしですが、やれパンティだ覗きだストーキングだと書かれた文章に、ページ右上に堂々と「官能的」と大書きされており、とても電車の中で読めない感じで困ったもんですよニンニン。</p>
<p>それでもミステリ部分がしっかり作りこまれており、大小仕掛けあり捨て推理あり。しかしなにぶんベースが変態なので、その上に立つ楼閣たるや、なんとも奇妙な仕上がり。3つの短編を経て最後に待ち受ける「四つの狂気」でその奇妙さも最高潮に。あのあれがあぁだったんかい！とスッキリするやら脱力するやら。</p>
<p>いくつ書いてもますます冴え渡る鳥飼否宇のバカミススキル。今年も健在であります。</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>岸本佐知子『気になる部分』</title>
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		<pubDate>Sat, 12 Jan 2008 08:59:04 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[エッセイ]]></category>
		<category><![CDATA[岸本佐知子]]></category>

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		<description><![CDATA[本業は翻訳家の人なんですが、これが笑気と寒気を併せ持つ妄想エッセイ。
屋根の上でまといを振るっている江戸っ子は火事にはしゃいでいるんじゃないか、用途がない「男性の乳首」が未だ存在しているのは自分のせいではないか、ロボコッ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560720878/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41H7NBQ5QXL._SL160_.jpg" width="99" height="160" alt="気になる部分 (白水uブックス)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560720878/inomys-22/ref=nosim/'>岸本 佐知子『気になる部分 (白水uブックス)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4560720878/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>本業は翻訳家の人なんですが、これが笑気と寒気を併せ持つ妄想エッセイ。</p>
<p>屋根の上でまといを振るっている江戸っ子は火事にはしゃいでいるんじゃないか、用途がない「男性の乳首」が未だ存在しているのは自分のせいではないか、ロボコップには髭が生えるのか、満員電車で会うキテレツな人たちは自分にしか見えないのか…。</p>
<p>どうでもいいことでもいったん気になると止まらない。これが半ばマジメな口調で語られていくからたまらない。眠れぬ夜に一人でしりとりを始めるが、ルールの策定に明け暮れて終わったりする。可笑しくてしょうがない。</p>
<p>この「気になる」が爆発してるのが3章の「軽い妄想壁」で、ショートショートの形式で妄想が綴られているのだけど、これが飛びすぎていて逆に怖い。サーカスから追われたり口の中で蛙を飼っていたりである。もはやホラーに近く、これまで笑っていたのに段々と悪寒を覚えるほど。</p>
<p>最後の4章「翻訳家の生活と意見」で普通に戻り、翻訳家の苦労話などが語られていても、3章の衝撃が覚めやらず、この人はホントは翻訳家じゃなくて、そう思い込んでいるだけなんではないか、といらぬ心配をしてしまうぐらいでした。</p>
<p>くすくす笑っているうちに現実と虚実がぐちゃぐちゃになる本作。これが作者の初エッセイで、近刊の<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480814841/inomys-22/ref=nosim/" class="favicon_s">『ねにもつタイプ』</a>はテレビでも話題になってました（表紙見て思い出した）。恐る恐る読んでみようと思います。</p>
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		<title>近藤史恵『サクリファイス』</title>
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		<pubDate>Sun, 21 Oct 2007 09:29:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
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		<category><![CDATA[近藤史恵]]></category>

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		<description><![CDATA[サクリファイス【sacrifice】&#8212; いけにえ、犠牲。
自転車のロードレースがこの作品の舞台。この本を読むまで知らなかったんですが、実はかなり奥が深い競技なんですな。自転車ロードレースは団体競技であり、「エ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101312613/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41877inPyOL._SL160_.jpg" width="112" height="160" alt="サクリファイス (新潮文庫)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101312613/inomys-22/ref=nosim/'>近藤 史恵『サクリファイス (新潮文庫)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101312613/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>サクリファイス【sacrifice】&#8212; いけにえ、犠牲。</p>
<p>自転車のロードレースがこの作品の舞台。この本を読むまで知らなかったんですが、実はかなり奥が深い競技なんですな。自転車ロードレースは団体競技であり、「エース」と「アシスト」という役割が存在するとのこと。</p>
<p>アシストはエースが勝つための駒として働くのが仕事。エースの先を走ることでエースにかかる空気抵抗を減らしたり、集団から飛び出して全体のペースを乱したり、エースの自転車がパンクした時は自分の自転車の車輪を提供したりする。駆け引きの中に身を投じ、目まぐるしく変わる状況の中で活路を見出すスポーツなのだった。</p>
<p>この物語の主人公は「アシスト」の白石誓。勝つことに意味が見出せず、アシストとしての役割に徹するつもりであった白石。しかし、その実力やレースでの経験から、自分のために走ることを意識し始める。気になるのはチーム内のエース・石尾。彼は自分以外のエースを認めないとの評判が立っていた。彼に潰された選手もいたと言う…。</p>
<p>物語の半分以上を過ぎ、青春小説としてぐいぐい引き込まれてる最中、「惨劇」の章で起こる事件が読者も登場人物も揺さぶっていく。そこから二転三転し、ラストへの急展開。全てが鳥肌。</p>
<p>サクリファイス。いけにえ、犠牲。その言葉が本作でなす意味は、あまりに重い。</p>
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		<title>金城一紀『GO』</title>
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		<pubDate>Wed, 03 Oct 2007 11:36:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[金城一紀]]></category>

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		<description><![CDATA[大変いまさらではありますが、おなじみMYSCON代表shakaさん（読み捨てられてゆく言葉たち）のオススメがあって読んでみた。
すごくよかった。
適度なユーモア、血が通ったキャラクター、ドライブ感あふれるテンポ、なにより [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852010/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41MlGz1OPOL._SL160_.jpg" width="113" height="160" alt="GO (角川文庫)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852010/inomys-22/ref=nosim/'>金城 一紀『GO (角川文庫)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043852010/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>大変いまさらではありますが、おなじみMYSCON代表shakaさん（<a href="http://d.hatena.ne.jp/shaka/">読み捨てられてゆく言葉たち</a>）のオススメがあって読んでみた。</p>
<p>すごくよかった。</p>
<p>適度なユーモア、血が通ったキャラクター、ドライブ感あふれるテンポ、なによりも主人公からみなぎるパワーとエネルギーと愛。</p>
<p>なんか文字にすると安く見えてしまうなぁ。ちょっと語れない。聞けば<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000063XEM/inomys-22/ref=nosim/" class="favicon_s">映画版</a>も原作を裏切らない出来栄えとか。観なくては。観なくては！</p>
<p>なんだか何も言えてない感想ですいません。これからこの本を読む幸福な人は、予定のない夜に、2時間くらいの時間を見て、携帯電話の電源を切り、一気に読みきることをオススメします。</p>
<p>作中で桜井が杉原に勧めていたジャズのCD、ホレス・パーラン『<a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000PDZPN4/inomys-22/ref=nosim/" class="favicon_s">アス・スリー</a>』をamazonお急ぎ便で買ってしまうほど、僕はこの本が好きです。</p>
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		<title>北山猛邦『少年検閲官』</title>
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		<pubDate>Sat, 22 Sep 2007 07:54:56 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[北山猛邦]]></category>

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		<description><![CDATA[「君はミステリに何を期待しているんだ？」
全ての書物が灰にされた世界。旅を続ける英国人少年のクリスは、日本の小さな町で奇怪な事件に遭遇する。町の家々に残された謎の赤い十字架。森の湖で見つかる首無し死体。この町では森に入る [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div style="margin:6px 0px 12px;"><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488017223/inomys-22/ref=nosim/'><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51QXjSRbOwL._SL160_.jpg" width="112" height="160" alt="少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)"></a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488017223/inomys-22/ref=nosim/'>北山 猛邦『少年検閲官 (ミステリ・フロンティア)』</a><br><a href='http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4488017223/inomys-22/ref=nosim/'><img src='http://inomys.net/wp/wp-content/themes/inove/img/amazon.png'>Amazonで詳細を見る</a>　</div>
<p>「君はミステリに何を期待しているんだ？」</p>
<p>全ての書物が灰にされた世界。旅を続ける英国人少年のクリスは、日本の小さな町で奇怪な事件に遭遇する。町の家々に残された謎の赤い十字架。森の湖で見つかる首無し死体。この町では森に入ると化物に首を切られると恐れられていた。その存在の名は、「探偵」。</p>
<p>書物が燃やされてしばらく経った世界なので、もちろん推理小説も存在しない。すなわち、いかにもミステリ的な事件が起きたとしても、町の人は「ミステリ」って何なのか知らないので処理しきれない。結果として、首無し死体が見ると「自然現象」として処理されてしまうのだ。父から口伝えで「ミステリ」を知っているクリスはこの壁に苦悩する。</p>
<p>他にも「探偵」の存在や、宝石にされたミステリのガジェット、ガジェットを取り締まる少年検閲官の存在など、数々の設定があらわれる。幻想的であり、何かの暗喩にも見えてくる。ミステリの形をしたミステリの存在を巡る寓話という感じ。</p>
<p>豪腕物理トリックが相変わらずブンブンうなっているが、作者のミステリに対する姿勢というか心構えというか佇まいが透けて見えてくる。「君はミステリに何を期待しているんだ？」という問いの、作者自身の答えがこの一冊なのだろう。この一冊を踏まえて次にどうでるのか、目が離せない。</p>
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