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	<title>イノミス &#187; 読書感想文</title>
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		<title>これから「これからの『正義』の話をしよう」の話をしよう</title>
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		<pubDate>Thu, 26 Jan 2012 08:00:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[海外の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

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		<description><![CDATA[<script type='text/javascript' src='http://inomys.net/wp/wp-includes/js/jquery/jquery.js?ver=1.7.1'></script>
この前、NHK「クローズアップ現代」でゲーミフィケーションの話題をしていた。 ゲーミフィケーションってなに？っていうと、既存の仕組みに「ゲーム感覚」をうまく取り込んで目的達成を図る取り組み、って感じかな。紹介されていた例 <a href='http://inomys.net/2012/01/20120126_17003402.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><img alt="" src="http://inomys.net/wp/wp-content/uploads/2012/01/slooProImg_20120126111956.jpg" width="300" height="300" /></p>
<p>この前、NHK「クローズアップ現代」でゲーミフィケーションの話題をしていた。</p>
<p>ゲーミフィケーションってなに？っていうと、既存の仕組みに「ゲーム感覚」をうまく取り込んで目的達成を図る取り組み、って感じかな。紹介されていた例だと、社内の評価制度に「いい感じの仕事をした人に”バッチ”を贈り合う」仕組みを取り入れたり、タンパク質の構造を解明するために分子構造をうまく作ると高得点というゲームを作ったら世界中の人がプレイして3週間であっさい解明した、とかだったり。</p>
<p>ゲーム感覚すごいじゃん、って感じですが、その後に「今後の課題」として取り上げられていたのがこんな例。</p>
<p>イギリスでは犯罪抑止のために街中に無数の監視カメラが設置されている。ところがあまりに数が多いので、カメラの映像をチャックすることができない。そこである会社が「ネット経由でカメラを監視して、万引き犯を見つけた人に報酬を与える」というサービスを始めた。見つけたらボタン早押しで通報する仕組み。</p>
<p>提供元は店側から利用料を得て、一部を「監視員」に報酬として渡す。店側は万引きの減少が期待できる。「監視員」はゲーム感覚で通報して報酬を得る。</p>
<p>お金が儲かって犯罪も経る。全体としてはいい感じに見える。でも道徳的にちょっとどうなの、という議論がある。監視カメラに写っている普通の人のプライバシーの問題もあるし、ゲーム感覚で犯罪者を捕まえるのは是か非か。なんか直感的にダメなような気がするけどうまく説明できない。<br />
　</p>
<p>この番組を見ていて、今読んでいる『これからの「正義」の話をしよう』を思い出した。</p>
<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB/dp/4150503761%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150503761"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51aRp%2BrPjRL._SL160_.jpg" height="160" width="110" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E3%80%8C%E6%AD%A3%E7%BE%A9%E3%80%8D%E3%81%AE%E8%A9%B1%E3%82%92%E3%81%97%E3%82%88%E3%81%86-%E3%83%8F%E3%83%A4%E3%82%AB%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%8E%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E6%96%87%E5%BA%AB-%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%B1%E3%83%AB-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB/dp/4150503761%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4150503761">これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：マイケル サンデル</li>
	<li>出版社：早川書房( 2011-11-25 )</li>
	<li>新書：475 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4150503761</li>
	<li>ISBN-13 : 9784150503765</li>
	<li>定価：￥ 945</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>ちょっと前に話題になったサンデル先生の白熱教室のあれ。最近文庫化されました。当時興味があったけど触れてなかったので、この期に読んでいる次第。とても刺激的でおもしろい。<br />
　</p>
<p>「正義」には3つのアプローチがある、と最初のほうでサンデル先生は言う。</p>
<p>幸福と、自由と、美徳。</p>
<p>全体的にみんな幸福になればいいじゃない、という正義。自由な言動を守るのが大事じゃない、という正義。人として徳のある行動をするべきじゃない、という正義。</p>
<p>どれも「正しいことをする」という根っこはあるけど、突き詰めるとどうしてもぶつかり合って切り離せない。そこをどう折り合いをつけるのか（あるいはつけないのか）を、過去の様々な哲学者たちの言説を紹介しながら巡っていく。<br />
　</p>
<p>「監視員ゲーム」の話に戻ると、お金も儲かって犯罪も減っていいじゃない、というのが「幸福」のアプローチ。功利主義と呼ばれる。とにかく結果的に幸福度があがればよし。でも損をする人は切り捨てるし、そもそも「幸福度」ってどうやって図るの？</p>
<p>ゲーム感覚だとしてもそれでお金を得るのは自由、でも罪のない人が監視されるのは自由じゃない。その人の行動はその人によって選ばれるべき、という「自由」のアプローチ。自由という響きはいいけど、行き過ぎると何やってもいいじゃん関係ないし、みたいなことになる。</p>
<p>監視やゲームの対象となるのことは人間の尊厳に反する、という美徳のアプローチ。人として美しいこと正しいことを追求する。でも美徳とは何か、を定義するのが難しい。<br />
　</p>
<p>混ざり合う幸福／自由／美徳。どれが欠けてもどれが行きすぎても歪みが生じる。いくつもの事例（ホントに悩ましい出来事ばかり！）を混じえて、様々な哲学を当てはめ紹介していく。難しいけど、こちらもすごい考える。</p>
<p>世の中、結論は出ないけど結論を出さないといけないことが次々現れる。日々のニュースを見ていてもそんなことばかり。</p>
<p>「正義とはなにか」は紀元前アリストテレスの頃から考えられていることで、一つの結論が出ているわけではない。でも、いくつもの考え方を学んで、「自分の正義」を形作るのは大いに意味があると思う。<br />
　</p>
<p>まさに、これから「これからの『正義』の話をしよう」の話をしよう、である。<br />
　</p>
<p>あと、ちゃんと最後まで読もうと思う。<br />
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		<item>
		<title>謎解きは授業のあとで　アンソロジー『放課後探偵団  (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー)』</title>
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		<pubDate>Mon, 17 Oct 2011 07:00:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[アンソロジー]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inomys.net/?p=3160</guid>
		<description><![CDATA[放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫) 著者／訳者：相沢 沙呼 市井 豊 鵜林 伸也 梓崎 優 似鳥 鶏 出版社：東京創元社( 2010-11-27 ) 文庫：345 ページ ISBN- <a href='http://inomys.net/2011/10/20111017_16003160.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E8%AA%B2%E5%BE%8C%E6%8E%A2%E5%81%B5%E5%9B%A3-%E6%9B%B8%E3%81%8D%E4%B8%8B%E3%82%8D%E3%81%97%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC-%E5%89%B5%E5%85%83%E6%8E%A8%E7%90%86%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9B%B8%E6%B2%A2-%E6%B2%99%E5%91%BC/dp/4488400558%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4488400558"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51IH0eVcadL._SL160_.jpg" height="160" width="112" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%94%BE%E8%AA%B2%E5%BE%8C%E6%8E%A2%E5%81%B5%E5%9B%A3-%E6%9B%B8%E3%81%8D%E4%B8%8B%E3%82%8D%E3%81%97%E5%AD%A6%E5%9C%92%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%83%BC-%E5%89%B5%E5%85%83%E6%8E%A8%E7%90%86%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%9B%B8%E6%B2%A2-%E6%B2%99%E5%91%BC/dp/4488400558%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4488400558">放課後探偵団 (書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー) (創元推理文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：相沢 沙呼 市井 豊 鵜林 伸也 梓崎 優 似鳥 鶏 </li>
	<li>出版社：東京創元社( 2010-11-27 )</li>
	<li>文庫：345 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4488400558</li>
	<li>ISBN-13 : 9784488400552</li>
	<li>定価：￥ 714</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>相沢沙呼、市井豊、鵜林伸也、 梓崎優、似鳥鶏。東京創元社発の五人が書き下ろす”学園ミステリ”短篇集。全員1980年代生まれ。</p>
<p>元々持ってるシリーズが学園ものである相沢沙呼（<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488024491?ie=UTF8&#038;tag=inomys-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=4488024491&#038;ref_=pd_sim_b3">『午前零時のサンドリヨン』</a>）、似鳥鶏（<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488473016?ie=UTF8&#038;tag=inomys-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=4488473016&#038;ref_=pd_sim_b4">『理由あって冬に出る』</a>ほか）はシリーズものの新作だし、デビュー前の鵜林伸也を先行チェックできるし、昨年<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4488017592?ie=UTF8&#038;tag=inomys-22&#038;linkCode=shr&#038;camp=1207&#038;creative=8411&#038;creativeASIN=4488017592&#038;ref_=pd_sim_b77">『叫びと祈り』</a>で話題をさらった梓崎優の新作も読めるという、なんとも贅沢三昧。文庫書下ろしでお財布にも優しい。</p>
<p>梱包して送ったはずのビデオテープがなくなってる、100球あるはずのボールが99球しかみつからない、バレンタインデーに生徒たちのチョコたちが教壇の前に集められてる…人殺しなんて出てこない、いかにも学園ものの謎解き。若い作家が若人を描くためか、筆致もキャラも生き生きとしてて楽しい。”学園ミステリ”という縛りが効果的に働いているなぁとしみじみ。</p>
<p>その中で特にオススメしたいは梓崎優「スプリング・ハズ・カム」。15年ぶりの同窓会で掘り出したタイムカプセル。中から出てきた、”卒業式放送室ジャック事件”の犯行声明。放送部員たちはあの日を振り返りながら推理合戦を繰り広げる。その結末たるや…！同窓会と卒業式という2つの舞台を行き来して確かめられる、大人になってわかる事と若かったからできた事。ミステリ的な仕掛けもキマっていて、久しぶりにミステリを読み終わって呆然としてしまいました。短編でこれだけのものを詰められるのスゴい。ため息。</p>
<p>間違いなく今年の収穫ですよ。オススメです。<br />
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		<title>無礼な執事のメガネが光る 東川篤也『謎解きはディナーのあとで』</title>
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		<pubDate>Fri, 14 Oct 2011 08:00:57 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[は行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inomys.net/2011/10/20111014_17003157.html</guid>
		<description><![CDATA[謎解きはディナーのあとで 著者／訳者：東川 篤哉 出版社：小学館( 2010-09-02 ) 単行本：255 ページ ISBN-10 : 409386280X ISBN-13 : 9784093862806 定価：￥ 1 <a href='http://inomys.net/2011/10/20111014_17003157.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E8%A7%A3%E3%81%8D%E3%81%AF%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8%E3%81%A7-%E6%9D%B1%E5%B7%9D-%E7%AF%A4%E5%93%89/dp/409386280X%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D409386280X"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/61LAIOuPDoL._SL160_.jpg" height="160" width="112" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%AC%8E%E8%A7%A3%E3%81%8D%E3%81%AF%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%82%E3%81%A8%E3%81%A7-%E6%9D%B1%E5%B7%9D-%E7%AF%A4%E5%93%89/dp/409386280X%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D409386280X">謎解きはディナーのあとで</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：東川 篤哉</li>
	<li>出版社：小学館( 2010-09-02 )</li>
	<li>単行本：255 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 409386280X</li>
	<li>ISBN-13 : 9784093862806</li>
	<li>定価：￥ 1,575</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>昨年売れに売れて、本屋大賞を受賞して、嵐の櫻井翔主演でテレビドラマ化までされる本作。デビュー作から東川篤也を読んでる身としては、こんなに大きくなって…という万感の思いと、読み逃した作品がどんどん話題になっていまさら読みづらくなって…という戸惑いの狭間におりました。やっと読みました。どうもすいません。あらすじはこんなんです。</p>
<p>国立署の刑事ながら家に帰れば大富豪のお嬢様の麗子。難事件に疲れて、執事の影山に事件のあらましを話して聞かせると「失礼ですが、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」とまさかの暴言。怒りに震えながら話を聞いてみると、影山は事件の謎を聞いただけで解いていて…。</p>
<p>という、いわゆる「安楽椅子探偵」ものの短編集。実は著者初の短編集じゃないのかな？特有の小ネタ混じりの会話劇を散りばめ、登場人物が少ないのでキャラが立ちやすく、ミステリ的にもツボを押さえていて、短編なのでさっくり読める。なるほど面白い。段々影山が失礼になっていくのもいいですなぁ。</p>
<p>これまでの東川作品は長編で何人もの登場人物がドタバタして、一見ギャグと思われた言動や出来事があとで伏線となって効いてくる、という特徴があった。どんな大仕掛けもギャグでねじ伏せる力業も備えてる。でもさすがに短編ではそこまでできない。なので、面白いんだけど長編からのファンはちょっと物足りなさもある。</p>
<p>その代わり、本作の短編ではキャラを絞って、事件も簡単すぎず難しすぎず、ユーモアの質は相変わらずとなっている。つまり間口が広がった＝多くの人に読まれるようになったんじゃないかなぁと思った。</p>
<p>本作で東川篤也が気になった人は是非とも過去の長編を読んでほしいですなぁ。もっと笑えてもっと驚けること請け合いですよ！僕のオススメは『館島』と『交換殺人には向かない夜』ですかねー。</p>
<p>あと、執事が主人より狡猾、という設定がお気に召したなら海外作品ですがP.G. ウッドハウス『比類なきジーヴス』もオススメです。<br /><strong>【この記事と似たような感じの記事】</strong>
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		</item>
		<item>
		<title>&#8220;見つめるナベは煮えない&#8221;　外山滋比古『思考の整理学』</title>
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		<pubDate>Sun, 04 Sep 2011 12:24:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[た行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inomys.net/?p=3082</guid>
		<description><![CDATA[思考の整理学 (ちくま文庫) 著者／訳者：外山 滋比古 出版社：筑摩書房( 1986-04-24 ) 文庫：223 ページ ISBN-10 : 4480020470 ISBN-13 : 9784480020475 定価： <a href='http://inomys.net/2011/09/20110904_21243082.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AE%E6%95%B4%E7%90%86%E5%AD%A6-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%96%E5%B1%B1-%E6%BB%8B%E6%AF%94%E5%8F%A4/dp/4480020470%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4480020470"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51XzYWdeZeL._SL160_.jpg" height="160" width="111" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AE%E6%95%B4%E7%90%86%E5%AD%A6-%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%81%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%A4%96%E5%B1%B1-%E6%BB%8B%E6%AF%94%E5%8F%A4/dp/4480020470%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4480020470">思考の整理学 (ちくま文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：外山 滋比古</li>
	<li>出版社：筑摩書房( 1986-04-24 )</li>
	<li>文庫：223 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4480020470</li>
	<li>ISBN-13 : 9784480020475</li>
	<li>定価：￥ 546</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p><strong>◆&#8221;思考の整理とは、いかにうまく忘れるか、である。&#8221;</strong></p>
<p>1983年刊行の本書が、盛岡の書店員のPOPがキッカケで大ブレイク。「東大・京大で一番読まれた本」という帯もついて、気がつけば100万部を突破。</p>
<p>20年の時を経ても色あせないその秘密はなんだろ？と読んでみると、最初の章「グライダー」はこんな感じの内容。</p>
<p><span id="more-3082"></span></p>
<p>近年、学校教育では知識を詰め込むだけの教育になっている。頭を使うということは、自ら発想する力にある。引っ張られて飛ぶだけの「グライダー人間」ではなく、自分で飛べる「飛行機人間」になるべきだ。物を覚えたり単純な作業をするのはコンピューターにやらせればよろしい───</p>
<p>えー…全く色あせてません…。20年以上前から全然変わってないんだなぁ。</p>
<p>というわけで本書、思考の整理学と銘打ってるけど、勉強法や記憶術の話ではなく、アイデアの生み方・生かし方を解説している本なのです。<br />
　</p>
<p><strong>◆思いつきの「熟成」</strong></p>
<p>自身の実体験や豊富な事例から、アイデアが産まれる瞬間や逸話を紹介してくれる。各章、5,6ページという短さのエッセイで構成されててとても読みやすい。</p>
<p>で、日々産まれる思考の断片、たわいもない思い付きを一つのアイデアに<strong>「忘れる」</strong>ことを勧めている。</p>
<p>せっかく思いついたのに忘れんの？と、一見矛盾してるようだけど、こういうことらしい。<br />
　</p>
<blockquote><p>一度書き留め、忘れる。見返して、再度ふるいにかける。時の試練を経て、個人の頭の中に古典をつくる。</p></blockquote>
<p>よく「時間が解決する」みたいなことがあるけど、自分の中で「忘れる」ことで時間の解決を早めちゃうのだ。一回忘れて風化させちゃう。風化して残った思いつきを、他のと結びつけたりして新たなアイデアにする。覚えておくだけなら機械でもできる。</p>
<p>なんかこれって、クラウドやGTDっぽいところもあるなと思った。気になる事を全部書き出して、思いついたをEvetnoteに放り込んで、頭の処理容量を記憶ではなく考えることに使う。まさに最近よくある仕事術の話と結びつくなぁと思った。</p>
<p>作中では何度も「見つめる鍋は煮えない」という言葉が使われる。忘れることにより熟成させる。じっと留まっていても考えは固まってしまう。忘れることでどんどん進んで、回して、産んでいく。</p>
<p>うまく忘れることって、コンピューターにできない、人間の特権だものね。</p>
<p>20年の時を感じさせない、まさに普遍のバイブル。研究テーマからブログネタまで、発想の現場で幅広く使える話が満載です。<br /><strong>【この記事と似たような感じの記事】</strong>
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		<item>
		<title>自由と心を探す旅　池谷裕二『単純な脳、複雑な「私」』</title>
		<link>http://inomys.net/2011/07/20110715_19472981.html</link>
		<comments>http://inomys.net/2011/07/20110715_19472981.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 15 Jul 2011 10:47:38 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[あ行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

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		<description><![CDATA[単純な脳、複雑な「私」 著者／訳者：池谷裕二 出版社：朝日出版社( 2009-05-08 ) 単行本（ソフトカバー）：421 ページ ISBN-10 : 4255004323 ISBN-13 : 978425500432 <a href='http://inomys.net/2011/07/20110715_19472981.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%98%E7%B4%94%E3%81%AA%E8%84%B3%E3%80%81%E8%A4%87%E9%9B%91%E3%81%AA%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%80%8D-%E6%B1%A0%E8%B0%B7%E8%A3%95%E4%BA%8C/dp/4255004323%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4255004323"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51d0cRN9gLL._SL160_.jpg" height="160" width="109" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%98%E7%B4%94%E3%81%AA%E8%84%B3%E3%80%81%E8%A4%87%E9%9B%91%E3%81%AA%E3%80%8C%E7%A7%81%E3%80%8D-%E6%B1%A0%E8%B0%B7%E8%A3%95%E4%BA%8C/dp/4255004323%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4255004323">単純な脳、複雑な「私」</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：池谷裕二</li>
	<li>出版社：朝日出版社( 2009-05-08 )</li>
	<li>単行本（ソフトカバー）：421 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4255004323</li>
	<li>ISBN-13 : 9784255004327</li>
	<li>定価：￥ 1,785</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>いやー、面白かった！</p>
<p>脳科学者の著者が母校で行った講演＆三日間の特別授業の講義録。もともと語り口が柔らかい人なんだけど、高校生を相手にしてよりわかりやすい言葉運びになっている。</p>
<p>わかりやすい、の最大の理由は、論文や実験をたくさん紹介してくれるところ。実際に「そんなことあるなぁ」っていう日常の&#8221;あるある&#8221;が、実は脳の働きだと証明されてたりとか、もう興味津々。すぐに実例や実験結果を出して説明してくれて、3,4ページに一つは例を出してるんじゃないか。そんなペース。</p>
<p>で、しかもその実験たるや、とにかくおもしろい。脳波を見るだけじゃなくて、脳の狙った部分ピンポイントに刺激を与えたりマヒさせたりしちゃうのだ。庭いじりならぬ「脳いじり」の数々が衝撃的。こんな感じ。</p>
<ul>
<li>運動を司る神経を刺激すると、勝手に右手が動いたりする
<li>「心が痛む」ときは脳で本当に痛みを感じている
<li>脳のある神経をマヒさせると、写真に写っているのが自分が他人かわからなくなる
<li>脳のある神経を刺激すると、幽体離脱を経験できる
<li>ラットの脳内の快楽を司る神経を刺激し続けると、餓死する（食べるのより気持ちいいから）
<li>ゴルファーの脳波を観測すると、パットを打つ前に入るか外すかわかる
</ul>
<p>　</p>
<p>もう、えらいことになっている。完全にSFの世界。でももう科学はここまで来ちゃってるのだ。この時点でグッとひきつけられる。</p>
<p>でも、著者はもっと深いところまで入り込んでいく。</p>
<p>例えば、何か物を取るとき。</p>
<p>脳と身体の仕組みを考えると、脳から「あれを取れー」って命令が出てから手が動く、と思いがち。</p>
<p>しかし実は逆で、脳が先に手に命令を送ってて物を取った時はじめて自分で「取った」と認識するらしい。言わば身体が先らしいのだ。無意識のほうが早い。</p>
<p>ということは、僕らは無意識にあやつられている。自分が思っている「自分」は無意識で動いた結果の「後付け」。自分探し、なんてホントはできない。じゃぁいったい自分ってなんなの？自分の意志はどこにあるの？自由はあるの？</p>
<p>科学に基づいた脳の仕組みから、「心」「自由」「命」などを考察していく。自分の脳で「自分」を考える。もはや哲学の領域に入っていくのだ。</p>
<p>自分ってなんだろう？と多感な思春期の若者と共に、「脳」という地図を持った科学者が探検を試みる。それはとてもアカデミックで、なんともエキサイティング！</p>
<p>「そうなの！？」「そうなんだ！？」「そっかー！」と、なんどものけぞる脳の摩訶不思議。著者自身も「今までで一番好きな作品」と言う本書。諸手を挙げてオススメです！<br /><strong>【この記事と似たような感じの記事】</strong>
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		<item>
		<title>震災から100日。『PRAY FOR　JAPAN』を読み返して</title>
		<link>http://inomys.net/2011/06/20110618_10002925.html</link>
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		<pubDate>Sat, 18 Jun 2011 01:00:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[コラム]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inomys.net/?p=2925</guid>
		<description><![CDATA[　 東日本大震災から100日が経った。 やっと100日、もう100日、まだ100日。時の流れは早くって、でも現実は遅くって。 瓦礫の処理・仮説住宅の建築・雇用の確保・産業の回復など、被災地はまだまだ問題が山積みで、原子力 <a href='http://inomys.net/2011/06/20110618_10002925.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>　<br />
東日本大震災から100日が経った。</p>
<p>やっと100日、もう100日、まだ100日。時の流れは早くって、でも現実は遅くって。</p>
<p>瓦礫の処理・仮説住宅の建築・雇用の確保・産業の回復など、被災地はまだまだ問題が山積みで、原子力発電所の動向は毎日刻々と変化しているし、政治家たちは内輪もめで信用を落としている。</p>
<p>あれから何か変わっているのだろうか。</p>
<p>100日前を振り返ろうと思って、『PRAY FOR JAPAN』を読み返した。<br />
　</p>
<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/PRAY-JAPAN-%E2%80%903%EF%BC%8E11%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%AD%E3%81%8C%E7%A5%88%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%9F%E6%97%A5%E2%80%90-prayforjapan%EF%BC%8Ejp/dp/4062170183%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062170183"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/41gnLx4Gv6L._SL160_.jpg" height="159" width="160" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/PRAY-JAPAN-%E2%80%903%EF%BC%8E11%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%AD%E3%81%8C%E7%A5%88%E3%82%8A%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%81%9F%E6%97%A5%E2%80%90-prayforjapan%EF%BC%8Ejp/dp/4062170183%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4062170183">PRAY　FOR　JAPAN　‐3．11世界中が祈りはじめた日‐</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>出版社：講談社( 2011-04-26 )</li>
	<li>単行本（ソフトカバー）：120 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4062170183</li>
	<li>ISBN-13 : 9784062170185</li>
	<li>定価：￥ 1,000</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>あの巨大地震と津波のあと、ぼろぼろになった姿を見て、日本中、世界中から様々な言葉が生まれた。この本は地震直後に現地やTwitterから寄せられたメッセージを集めた本だ。</p>
<p>救出されながら「大丈夫、また復興しましょう」と笑顔で話すおじいさん。</p>
<p>「地震を逮捕しに行く！」と家を飛び出した男子。</p>
<p>停電で真っ暗な仙台で「みんな星がきれいだよ。上を向くんだ」と鼓舞する声。</p>
<p>歩いて帰宅する人々にコーヒーやトイレを提供する人。</p>
<p>救出した赤ん坊を愛おしそうに抱く自衛隊、ろうそくを前に祈りを捧げる異国の子供たち、たくさんの花束など、たくさんの写真も掲載されている。</p>
<p>悲劇的なものはなく、困難を前にしてもあたたかい人々を照らしたものばかりだ。<br />
　</p>
<p>あの日、被災地外の僕達は、テレビにネットに釘付けだった。</p>
<p>被災地の状況を少しでも知ろうと思った。やっと届いた映像にショックを受け、親や知人の安否を確かめようと必死になり、デマにも翻弄されながら、自分にできることはないかと胸を痛めていた。</p>
<p>胸を痛めた人たちがつながって、なにか大きな流れが産まれるのを感じた。</p>
<p>そして必ず復興すると信じた。必死で自分に言い聞かせていた。</p>
<p>『PRAY FOR JAPAN』のページをめくりながら、あの時の、モヤモヤした、ザワザワした、そんな気持ちがよみがえってきた。<br />
　</p>
<p>あれから100日。</p>
<p>もう一度、考えようと思う。</p>
<p>自分になにができるかを。</p>
<p>もう一度、思い出そうと思う。</p>
<p>あの時感じた、みんながつながる瞬間を。<br />
　<br />
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		<item>
		<title>ネガティブは「快楽」!?　小池龍之介『考えない練習』</title>
		<link>http://inomys.net/2011/05/20110523_12202771.html</link>
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		<pubDate>Mon, 23 May 2011 03:20:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[か行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[小池龍之介]]></category>

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		<description><![CDATA[Amazon.co.jpの詳細ページへ &#187; 「考えすぎる」脳をどうやってクールダウンさせるか？ 　 イライラ・不安といった負の感情を、仏教の教えに照らしながら、どのように抑えて穏やかに過ごすかを説いた本。「話 <a href='http://inomys.net/2011/05/20110523_12202771.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
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	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E7%B7%B4%E7%BF%92-%E5%B0%8F%E6%B1%A0-%E9%BE%8D%E4%B9%8B%E4%BB%8B/dp/4093881065%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4093881065">考えない練習</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：小池 龍之介</li>
	<li>出版社：小学館( 2010-02-09 )</li>
	<li>単行本：226 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4093881065</li>
	<li>ISBN-13 : 9784093881067</li>
	<li>定価：￥ 1,365</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>「考えすぎる」脳をどうやってクールダウンさせるか？<br />
　<br />
イライラ・不安といった負の感情を、仏教の教えに照らしながら、どのように抑えて穏やかに過ごすかを説いた本。「話す」「聞く」「食べる」「育てる」など、人の動作ごとに章分けがされていて、それぞれの所作や考え方を具体的に述べている。<br />
　</p>
<p>根っこにある問題は「心は常に刺激を求めて暴走する」ということ<span id="more-2771"></span><br />
　</p>
<p>人間、ボーッとしてててもなんかしてても、常にすごいスピードで色んなことを考えている。隣の人うるさいな、うるさいと言えばあいつ今どうしてるんだろ、うわ雨降ってるじゃん、いかんいかん仕事仕事…みたいに、一貫せずあっちこっちに思考が飛ぶ。</p>
<p>特にネガティブな考えは刺激が強いので、心が逆にネガティブを求めるようになってしまうと著者は言う。ネガティブな事を考えて一回心が凹んだとして、そこからいい事があると凹んだものが元に戻っただけなのに、「凸になった！」と勘違いしちゃう。こんなことを繰り返してると「ネガティブ＝悦楽」になっちゃう。</p>
<p>確かに寝る前に良くないことをグルグル考えちゃう、ってのは寝床で他に刺激がないからそんなことになっちゃうわけだ。ほうほう。<br />
　</p>
<p>その解決として「五感を使う」ことを提唱している。<br />
　</p>
<p>話す時も自分の発する声を意識する。食べる時は舌の動きを。なんとなく眺めていたものをちゃんと見て、耳を済まし、触っているものを感じる。体からの情報を意識すると自然と「自分」を実感する。</p>
<p>ネガティブに陥りそうになった時は「あー、自分は今イライラしているなー」と自分を客観的に見る。この辺、以前読んだ<a href="http://inomys.net/2011/05/20110506_18292626.html">「自分の小さな箱から脱出する方法」</a>の『箱の外』の話に通じる。こうやって暴走する脳から自分を切り離すことで、穏やかさを保とうというわけ。<br />
　</p>
<p>全体通して思考の捉え方・操り方に「なるほどなぁ」と思うところはあるのだけど、ただ最終的なゴールが何事にも動じないホントに冷静な人って感じなので、ちょっとそこまではなぁ…と尻込みする感じ。ネガティブ思考を救う、という面では有用だと思うけど、笑うのも煩悩なので良くないとか言われちゃうとちょっと…。</p>
<p>あと、巻末に脳研究者・池谷裕二との対談があるのだけど、どちらかというと池谷さんの話が面白くて興味を惹かれてしまいました（ペンを横に咥えて無理に笑顔を作ってみる実験とか、チベット出入り禁止の話とか） 自身の解釈を元に思考の操る僧侶と、実験とデータを元に研究をしている科学者との対談は、なんか「答え合わせ」をしているよう。池谷さんが小池さんに歩み寄るような感じが伺えて、双方にとってあまり幸せな対談じゃないなぁ…と感じてしまいました。</p>
<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E9%A6%AC%E2%80%95%E8%84%B3%E3%81%AF%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B1%A0%E8%B0%B7-%E8%A3%95%E4%BA%8C/dp/4101183147%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101183147"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51TQWTMSJTL._SL160_.jpg" height="160" width="110" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E9%A6%AC%E2%80%95%E8%84%B3%E3%81%AF%E7%96%B2%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84-%E6%96%B0%E6%BD%AE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%B1%A0%E8%B0%B7-%E8%A3%95%E4%BA%8C/dp/4101183147%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4101183147">海馬―脳は疲れない (新潮文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：池谷 裕二 糸井 重里 </li>
	<li>出版社：新潮社( 2005-06 )</li>
	<li>文庫：344 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4101183147</li>
	<li>ISBN-13 : 9784101183145</li>
	<li>定価：￥ 620</li>
	</ul>
</div>
<br />
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		</item>
		<item>
		<title>人とのつながり、根こそぎ解決します 『自分の小さな「箱」から脱出する方法』</title>
		<link>http://inomys.net/2011/05/20110506_18292626.html</link>
		<comments>http://inomys.net/2011/05/20110506_18292626.html#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 06 May 2011 09:29:21 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[【オススメ本】]]></category>
		<category><![CDATA[海外の作家]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inomys.net/?p=2626</guid>
		<description><![CDATA[自分の小さな「箱」から脱出する方法 著者／訳者：アービンジャー インスティチュート 金森 重樹 冨永 星 出版社：大和書房( 2006-10-19 ) 単行本（ソフトカバー）：280 ページ ISBN-10 : 4479 <a href='http://inomys.net/2011/05/20110506_18292626.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
	<p><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%80%8C%E7%AE%B1%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E8%84%B1%E5%87%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88/dp/4479791779%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4479791779"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/4105UXJNInL._SL160_.jpg" height="160" width="109" alt="" class="sa-image" /></a></p>
	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E5%88%86%E3%81%AE%E5%B0%8F%E3%81%95%E3%81%AA%E3%80%8C%E7%AE%B1%E3%80%8D%E3%81%8B%E3%82%89%E8%84%B1%E5%87%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E6%96%B9%E6%B3%95-%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC-%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%88/dp/4479791779%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4479791779">自分の小さな「箱」から脱出する方法</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：アービンジャー インスティチュート 金森 重樹 冨永 星 </li>
	<li>出版社：大和書房( 2006-10-19 )</li>
	<li>単行本（ソフトカバー）：280 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4479791779</li>
	<li>ISBN-13 : 9784479791775</li>
	<li>定価：￥ 1,680</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>職場や家庭での人間関係というのは永遠のテーマなわけですが、それが「実はすべて自分が原因で引き起こしているのです」と言われたら、どう思います？</p>
<p>いやいやいや。</p>
<p>だってあの部長がさー、とか、うちのカミさんはね…、とかなりますよね。そりゃそうなんです。そうなんですけど、この本は「自分に原因があることに気づく」から出発して、人間関係トラブルを一気に解決に導く本なんです。全米ビジネス書ベストセラー、という触れ込みで、日本でも10万部を突破したらしい。Amazonのレビューも188件中130件が5つ星。なんかすごそう。</p>
<p>カバーの折り返しにはこんな言葉が書いてある。</p>
<blockquote><p>
知っておくべきこと<br />
◇自分への裏切りは、自己欺瞞へ、さらには箱へとつながっていく。<br />
◇箱の中にいると、業績向上に気持ちを集中することができなくなる。<br />
◇自分が人にどのような影響を及ぼすか、成功できるかどうかは、すべて箱の外に出ているか否かにかかっている。<br />
◇他の人々に抵抗するのをやめたとき、箱の外に出ることができる。
</p></blockquote>
<p>これだけ見てもなんだかよくわからない。とりわけ「箱」というキーワードが重要そうな感じ。タイトルにも出てるし。そしてそこから脱出するって書いてある。しかも「箱」の中には自分が入っているらしい。<br />
　</p>
<p>中身は小説次立てになっている。</p>
<p>とある会社の管理職が幹部と１体１の研修をうけることになる。この管理職は一ヶ月前に転職してきた、家庭を顧みない仕事バリバリの人。成果もあげつつあり、なんの研修かよくわからないけど大丈夫っしょ、と行ってみると、幹部からは開口一番「君には問題がある」と宣告される。はぁ！？</p>
<p>その研修こそ「箱」という考え方について学ぶもの。そこから全編通して管理職の心を解きほぐしながら、読者も「箱」についてかんがえる。<br />
　</p>
<p>人は自分を裏切った途端、「箱」の中に入ってしまう、とその幹部は言う。</p>
<p>「あれをやらなきゃな」と思いつつ、疲れていたから、面倒だから、自分がやんなくてもいいから、…と結局やらないまま、なんてことよくありますが、そうやって「やらなきゃな」という自分の思いを裏切ってしまったとき、人は「箱」に入ってしまう。</p>
<p>自分が正しいもん、と「箱」に入ってしまったので、「箱」の中からは外の世界は敵ばかりに見える。こんな疲れてるのは誰のせいだ、これはそもそもあいつがやるべきじゃないか、そうだそうだ、と防御の構えになってしまう。注意されても「だって！」と反論する。</p>
<p>そうこうしているうちに相手も「箱」の中に入ったりして、お互いがお互いを責め合って、事態はまったく進まなくなってしまう。「箱」の中に入る、イコール、仕事にも家庭にもよろしくない結果を産んでしまうのだ。</p>
<p>じゃぁ「箱」の外に出るにはどうしたらいいの？となるけどこれが難しい。本書でもかなり丁寧に慎重に言葉を選んで解説している。キーワードは「相手を人間として尊重すること」</p>
<p>んなこと言っても相手が「箱」の中にいたらどうやって出すの？そんなにずっと「箱」の外にいられるもんなの？「箱」の外に出るってことは自分を正当化しないんだから結局損じゃないの？</p>
<p>様々な疑問・反論を、例を出して問答しながら一つ一つほぐしていく。例が豊富なので、読者もどうしても自分の胸に手を当てて考えてしまうようにできている。「おとなタバコ養成講座」でお馴染み、寄藤文平のイラストもわかりやすい。<br />
　</p>
<p>本書はコミュニケーション本という位置付けになるのだろうけど、小手先のテクニックではなく、もっと根っこの、もっと心の深ーいところの部分をグラグラ揺らしてくる。人生観が変わった、という人が出るのも納得するくらい、なんかここには大事なことが書いてある気がする。</p>
<p>気がする、って書いちゃったのは、まだこの本の言ってることがちゃんと頭と体に入ってないと思うから。「箱」の概念は掴めたようでスルリと逃げてしまう。再読して、血となり肉となって、初めてわかることも多々あるだろう。</p>
<p>人と暮らす以上、人間関係は避けられないもの。素晴らしい未来にみんなで行くために、「箱」から飛び出していけたらな、と願う。オススメ本です。<br /><strong>【この記事と似たような感じの記事】</strong>
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		<title>ゆるやかな時間、おだやかな繋がり  長嶋有『ジャージの二人』</title>
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		<pubDate>Tue, 22 Feb 2011 01:41:15 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[な行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[長嶋有]]></category>

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		<description><![CDATA[ジャージの二人 (集英社文庫) 著者／訳者：長嶋 有 出版社：集英社( 2007-01-19 ) 文庫：224 ページ ISBN-10 : 4087461181 ISBN-13 : 9784087461183 定価：￥  <a href='http://inomys.net/2011/02/20110222_10412523.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
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	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%81%AE%E4%BA%8C%E4%BA%BA-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E9%95%B7%E5%B6%8B-%E6%9C%89/dp/4087461181%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4087461181">ジャージの二人 (集英社文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：長嶋 有</li>
	<li>出版社：集英社( 2007-01-19 )</li>
	<li>文庫：224 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 4087461181</li>
	<li>ISBN-13 : 9784087461183</li>
	<li>定価：￥ 450</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>非日常に来たものの、日常が頭の片隅から離れない。</p>
<blockquote><p>
会社を辞めたばかりの息子(32歳)が、グラビアカメラマンの父(54歳)に誘われ、避暑地・北軽井沢の山荘で過ごす夏休み。<br />
二人は、亡き祖母が集めてきた古着のジャージを着て、ゆったりとした時間の流れに身をゆだねる。<br />
だが、東京では息子の妻がよその男と恋愛中、父は3度目の結婚も黄色信号と、それぞれ抱える悩みがあった。<br />
都会の喧騒を離れた生活の中で繰り広げられる、軽妙でユーモラスな会話の数々。
</p></blockquote>
<p>別荘を訪ねて、着替えて、過ごすだけ。携帯の電波も入らない田舎。派手なことは起きず、愛犬を散歩に連れ出したり、顔なじみのお宅を訪ねたり、五右衛門風呂を沸かすために薪を割ったり、自炊につかれてコンビニに行ったり…。</p>
<p>物語は息子視点で語られる。日常の描写やズレた会話などにクスクス笑いを散りばめながら、淡々と別荘に「住む」二人。でもお互い自分の家庭のことがちょっと気になる。そしてお互い相手の家庭がどうなってるのかちょっと気になっている。ジャージでブラブラしながら、普段着の自分がちょっとだけ残ってる。この非日常から戻りすぎない「ちょっと」具合が絶妙で、変化のない田舎暮らしの話なのになんか読まされてしまう。</p>
<p>もうひとつ重要なポイントが「畑の真ん中のある地点だけ手を空に伸ばすと携帯の電波が入る」という設定。</p>
<p>別荘に電話は通じてるので全く連絡が取れない訳ではない。でも色んな人がこの畑でメールを送受信する。妻や恋人に直接うまく言えないことを電波に乗せて。わざわざ畑までやってきて。この「電話で話さずにわざわざ足を運んでまでメールに託す」という行為が、人々の微妙な距離を表現してていいなぁと思いました。</p>
<p>なにも起きないけどなんか切なくてホッコリする物語。堺雅人・鮎川誠主演の映画も好評だったようです。ちょっと観てみたい。</p>
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	<ul class="sa-detail">
	<li>販売元：メディアファクトリー( 2009-03-06 )</li>
	<li>時間：153 分</li>
	<li>2 枚組 ( DVD )</li>
	<li>定価：￥ 4,935</li>
	</ul>
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		<title>イジられどイジられど楽にならざり 枡野浩一『石川くん』</title>
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		<pubDate>Tue, 15 Feb 2011 01:52:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>ino</dc:creator>
				<category><![CDATA[ま行の作家]]></category>
		<category><![CDATA[読書感想文]]></category>
		<category><![CDATA[枡野浩一]]></category>
		<category><![CDATA[石川啄木]]></category>

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		<description><![CDATA[石川くん (集英社文庫) 著者／訳者：枡野 浩一 出版社：集英社( 2007-04-20 ) 文庫：240 ページ ISBN-10 : 408746153X ISBN-13 : 9784087461534 定価：￥ 46 <a href='http://inomys.net/2011/02/20110215_10522517.html'>[...]</a>]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p><div class="simple-amazon-view">
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	<p class="sa-title"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E3%81%8F%E3%82%93-%E9%9B%86%E8%8B%B1%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%9E%A1%E9%87%8E-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/408746153X%3FSubscriptionId%3D0XCJNEQAMEJNQBV731R2%26tag%3Dinomys-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D408746153X">石川くん (集英社文庫)</a></p>
	<ul class="sa-detail">
	<li>著者／訳者：枡野 浩一</li>
	<li>出版社：集英社( 2007-04-20 )</li>
	<li>文庫：240 ページ</li>
	<li>ISBN-10 : 408746153X</li>
	<li>ISBN-13 : 9784087461534</li>
	<li>定価：￥ 460</li>
	</ul>
</div>
</p>
<p>「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」と言っていた石川啄木、実はあんまり働いていないって！</p>
<blockquote><p>
啄木の短歌は、とんでもない！（談・糸井重里）<br />
親孝行や働き者のイメージは間違いだった！？　お金大好き、働くの嫌い。借金大王で、女ったらし。そんな「石川くん」の本当の姿をユーモラスに描いたエッセイ集。啄木短歌、衝撃の現代語訳つき。
</p></blockquote>
<p>石川啄木といえば、ぢっと手をみたり、泣きながら蟹と戯れたり、母をおぶって歩けなかったり、なんか切なげなイメージだったんですが、いやいや全然違いまっせ、というのがこの本。もとは「ほぼ日刊イトイ新聞」の連載。</p>
<p>まず啄木の短歌を一つ大胆に現代語訳して、次に作者から啄木に手紙を書いて語りかけるような章構成。当時の文献も紐解いて、そこで浮かび上がるのは啄木の愛すべきスチャラカ具合。</p>
<p>妻子を故郷に置いといて都会でプロの女性とイチャイチャしたり、仕事をサボって抜け出したり、奥さんに読まれないようにローマ字で日記を書いたり、母をおぶったのも最初は冗談（戯れ）のつもりだったり…</p>
<p>そんな啄木をイジリ倒す作者。愛あるゆえのイジリなのはわかるのだけど、ちょっとイジリがしつこくて「芸」まで昇華してないかなぁ…。</p>
<p>もとは土日に連載していたので、同じネタでイジるのが続いても連載時は気にならなかったかもしれないけど、こうして一気にまとめて読んでしまうとちょっと胃にもたれる。もうプロの女性とイチャイチャしてた件はいいじゃないか、許してやりなさいよ、とか思ってしまう。</p>
<p>古典を現代まで降ろしてきて、新しいイメージをお披露目する心意気は好き。文中の可愛いイラストも一役買っている。石川くんったらもうー、という気分になったのだけど、石川くんのことこんなにイジリ倒してる人がいるよどう思う？とも聞いてみたくなっちゃう。心意気は好きだけど、姿勢にちょっと馴染めない本だなぁ…と思ってしまいました。<br />
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