整氷

家族でスケートに行ってきた。

子供たちは初めて、親たちは10年以上ぶりというスペックだったので、リンクに降りた途端全員フェンスにしがみついた。初心者向け教室のおかげもあり、終わる頃には全員手放しで歩けるくらいになれた。成長した。

それにしてもカッコいいのが整氷車である。

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リンクの凸凹を削り、お湯をかけてツルツルの表面に仕上げる整氷車。フィギュアの中継でたまに映るのは把握してたけど、間近で見るとデカい。それでいてリンクの端ギリギリまで寄せて整氷するテクニックに見入ってしまう。見入りすぎて写真を撮るのを忘れた。

ちょっと調べるとザンボニーというメーカーが主流らしく、スケオタには「ザンボ」の愛称で親しまれているらしい。

デカいボディと小さいタイヤのアンバランス、むき出しの運転席に感じる職人っぽさがたまらない。いいなぁ。運転免許は必要なのかとか、どうやって練習をするのかとか、どんなトラブルがあったかとか、整氷車を運転してる人にインタビューしてみたいし、整氷車のトミカが欲しい。

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そのスケートリンクに展示してあった写真。昭和36年にスケートリンクで新車発表展示会をしてる。無理すぎてスゴい。

二十

学生時代の同期&後輩と飲んでカラオケに行った。

当時流行った歌を入れては、何年のリリースかをwikipediaで調べて、楠瀬誠志郎「ほっとけないよ」からもう24年!とか驚いてた。そりゃそうである。もう40歳だ。「愛し愛されて生きるのさ」を歌っていた頃のオザケンよりもだいぶ年上になった。

最近「あれが20年前!?最近じゃん!」と驚くことが多い。20年前はちょうど20歳。学生時代は1年ごとに区切りもあって、思い出すこともたくさんあるから、そこで時が止まりやすいのかもしれない。逆に10年前とか全然ピンとこなかったりする。会社で働く毎日だと年月がフラットに流れていってしまう。

それにしても今回聞いた話で衝撃だったのは、「今年成人になる人が生まれた年に、名探偵コナンが始まった」だった。20年前!?最近じゃん!

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西濃運輸の荷物に貼ってあったシール。あのカンガルーが割と強めの語気でしゃべっていた。

森保

取材先で「サンフレッチェの森保監督に似てますね」と言われた。

えっ、山崎邦正(現・月亭方正)と「TEAM-0」を組み、コンビ解散後は路上詩人として活動していたあの……?と思ったら、それは「のりやす」だった。「もりやす」さんである。失礼ながら存じあげなかったので、その場で画像検索した。

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似てる。確かに僕を感じる。Wikipediaを見てみると、身長174cm体重68kg。体型まで同じだ。

これまで似ていると言われた有名人は矢部浩之→ますだおかだ岡田→平成ノブシコブシ徳井→博多華丸と芸人ばかりだったので、ここに来てアスリートの登場である。僕は全くサッカーに縁がなくて、小学校の頃キックベースで三振するほど運動音痴だったのに。

と、ちょっと嬉しくなって口が滑った。

「おー、僕今まで博多華丸に似てるって言われてたんですよー」
「あ!確かに!」
「(目を見開き、グッと拳を握ってアタック!のポーズ)」
「似てる!似てる!」

気がついていなかっただけのようです。

熱源

どんと祭が近い。

どんと焼き、とも呼ばれる、お正月飾りやお守りなどを神社で焼く行事。仙台の大崎八幡宮のどんと祭が有名で、石巻出身の僕も地元では子供の頃から親しんでた。山積みになったお札やしめ縄はごうごうとよく燃え、その熱にあたると無病息災のご利益があるとして、背中までよく火にあたった。

で、いま横浜に住んでてびっくりしたんだけど、こっちのどんと焼き、餅を焼くのね。

長い竹の先っちょに餅を指して、どんと焼きの火であぶって食べる。いや、いいんだけど、生まれてこのかた、あの熱で何かを焼こうという発想がなかったのですごいびっくりした。火力発電の熱で温水プールを作りました、みたいな有効利用に、そんなことしてもいいんだ!と目から鱗が落ちた。

さらに、カミさんの実家の新潟に帰省したら、今度はどんと焼きでイカを焼いていた。イカ!餅はまだお正月感があるけど、イカでもいいんだ!

僕の中でどんどん規制緩和が進むどんと祭。あと50年くらいたったらハンバーグとか焼いてしまうかもしれない。

十円

娘8歳が「男子にひっかけクイズを出された」と憤っていた。

そのクイズとは、指を3本出して「これ何本?」と聞くもの。3本と答えれば「腕が1本でしたー」と返され、先回りして1本と答えれば「指3本ですー」と馬鹿にされる。

とりあえず、答える際は「指3本」と言えばどうしようもあるまい、と伝える。

「このはしわたるべからず」と書くから隙を突かれるのであって、「この橋渡るべからず」と解釈の幅を狭めればよい。

そういえば子供の頃、学校で「10円持ってる?」と聞き、相手が「持ってない」と答えると「貧乏〜!」と馬鹿にする男子がいた。

解釈の幅を狭めるならば、「学校では現金の所持は認められておらず、現在は金銭および財布は携帯していないが、自宅に帰れば貯金箱や預金口座などに10円以上の残高がある」なのだろうけど、そこまで言う子供はイヤだし、なんか今思い出したら腹立ってきた。なんだアイツ。なにが貧乏だ。10円玉2枚で両方のこめかみをグリグリしてやりたい。ほら2枚持ってるだろう?

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「寝泊りゃ」ってなんだろう、踊らにゃそんそん的なものかな?と思ったら違った。