140字で話が途切れがちになる

最近人と話していて気になるのが、自分の話が140字くらいで途切れがちなこと。

なんか1つエピソードがあったときに、1ブロックに落ちまでつけてまとめて話している気がする。ちゃんと記録してないのであくまで「気がする」だけど、なんかまとまっている気がする。

話がコンパクトにまとまっているならいいじゃないか、とも思うのだけど、なんかこう、考え方までコンパクトになって長いスパンで考えることに慣れなくなってしまうんじゃないかというのが怖い。Aがあって、Bもあって、Cもあって、でもDがあるけど、EがあるからAなんだよね、みたいな、じっくりと考えることができなくなりそうなのが怖い。「Aだよね。Dだけど」くらいに終わりそう。

清水義範の短編に「百字の男」(『深夜の弁明』に収録)っていうのがある。新聞の番組紹介欄を100字で書く仕事をしている男が主人公で、なんでもかんでも100字でまとめてしまう職業病になってしまう。これ、今の時代だと「140字」になるだろうなぁ。Twitterに慣れすぎてしまうと、会話の1単位が140字になってしまうんじゃないか。

あれかなー、気の合う仲間とのエンドレスの飲み会みたいな、ダラダラ~っとしゃべってもいい場っていうのが少なくなったからかなー。回り道とか道草とか省いて、スタートから終わりまで「シュッとしゃべろう」と意識しちゃうのかなー。オチをつけないとーとか思うからかなー。というわけで、せめてブログでは1人でダラダラと書いてオチ無しに終わりたいのだった。いいのかオチがなくて。本当にいいのか。

あの娘ぼくがお尻が痛いって言ったらどんな顔するだろう

お尻が痛い。

原因はローラー滑り台だ。GWの春の陽気に誘われて家族で行楽に出かけた自然公園。そこにあった長い長いローラー滑り台に、お尻を直接乗せて滑り降りたんですよ。BPM480ほどのバイブスがお尻を直撃して、擦れて痛い痛い。子どもたちは無事だった。よかった。お尻が痛い子どもはいなかったんだ。

お尻と言ってもあれですよ、尾てい骨のところですよ。ホールのほうじゃなくてボーンのほう。お尻の割れ目が始まる辺り。ここに腰終わり、尻始まるのところ。そうそう、そこです。そこが擦れちゃって。もう。

で、座るのがツラい……と言っていたのが昨日。横になり安静にして、夜もしっかり寝ての今日。ある程度良くはなったものの、座るポジションによってはまだ痛い。このポジションが曲者で、椅子に腰掛けてやや前のめりだと平気。背もたれに寄りかかり、体を後ろに倒すと傷にヒットする。

つまり、PCに向かってライター仕事をしているうちは平気なのだけど、ふーやれやれと背もたれに休もうとするとギャッ!となる。なんなのこれは。新手の監視システムなのか。ボスが来たボタンが僕のお尻に装着されたのか。

連休中日の今日。いつも仕事で使っているタスクリストは、通常の倍の長さになっている。連休前の自分、今日に期待を寄せすぎだ。残念ながら期待に応えられそうにない。お尻が痛いんだよ。タイムマシンがあったなら、タスクをせっせと来週に先送りする自分に向かって、ローラー滑り台に近寄るなと耳打ちする。あと、連休前にできることはやっておけ、とも。

「趣味は読書です」と答える就活生に、僕が面接官なら何を訊くか

「趣味は読書」問題にモヤモヤしている。

「読書」は無趣味な人が履歴書の趣味欄に書くものの代表その1のように扱われる。読書が趣味はそんなにダメか。就活をする上で、趣味欄に読書と…

元はこちらの投稿。「本当に読書が趣味だと思っているのに、就活で『趣味は読書』が軽んじられるのが納得いかない」といった内容。

コメントやはてブを見ると賛否両論あって、エキレビでも米光さんがリアクション記事を書いている。

就職活動で、「趣味は読書」ではダメなのだ。なぜダメなのだろうか?「「趣味は読書」じゃダメですか。」という匿名記事が話題を呼んだ。“就活をする上で、趣味欄に読書と書くなと何度も就職課の人間に言われた”の...

まず最初に切り分けないといけないのは、「『趣味は読書』と言うことがいけない」のではないこと。あくまで就活の面接での利用に限った話。読書を否定しているわけではない。ここ大事。

で、就活の面接で「趣味は読書」と答えた時、面接官がこの答えをどう判断しているんだろう、というのがモヤモヤしている。

本当に趣味は読書なのか、と、冊数や費やした金額を問いただす面接官もいるだろう。気持ちはわかる。読書とか映画鑑賞とか書きやすいから。でも、じゃぁ何冊から、何円から「趣味が読書」だと判断されるんだろう。それ以下なら趣味とみなされないのだろうか。「ここまでのレベルに達しないと読書ではない」と判断するのは、面接官の単なるエゴにならないだろうか。

「趣味は?」と聞くのは道楽を聞いているんじゃなくて「本職以外で他になにか技能を持っていますか?」という意味だ、というのが米光さんの主張。その人の素養を知るための質問として一理はあるのだけど、ただ、技能を知りたいために、道楽を意味する「趣味」という単語を使うのに違和感がある。言葉の裏を読まないといけない、騙し打ちの感じがモヤモヤしてしまう(就活の面接なんてみんなそうなのかもしれないけど……)

じゃぁ、自分が面接官になったとき、「趣味」を聞くのはどういう意味をもたせるか、そこで「読書」と答えられたら、それを受けて次に何を訊いたらその人を理解できるのか、うーんと考えてた。

結果、「読書のどういうところが好きですか」かなー、と思う。

なにか好きなものがある。趣味としているものがある。どうしてそれに魅力を感じたのか。自分の考えを言語化してアウトプットできるかどうか。自分を客観視して語れるかどうか。職業の適正を図る質問ではなく、ヒューマンスキルを図る質問にする。

読書と答えた人が読んでいる本が、少ない冊数でも、ベストセラーばっかりでも構わない。本当に聞きたいのはその後。なので結局、趣味に何を答えても構わない。なんで好きなのかが訊きたい。その人の人となりが出ると思うんだけどなぁ。