熱源

どんと祭が近い。

どんと焼き、とも呼ばれる、お正月飾りやお守りなどを神社で焼く行事。仙台の大崎八幡宮のどんと祭が有名で、石巻出身の僕も地元では子供の頃から親しんでた。山積みになったお札やしめ縄はごうごうとよく燃え、その熱にあたると無病息災のご利益があるとして、背中までよく火にあたった。

で、いま横浜に住んでてびっくりしたんだけど、こっちのどんと焼き、餅を焼くのね。

長い竹の先っちょに餅を指して、どんと焼きの火であぶって食べる。いや、いいんだけど、生まれてこのかた、あの熱で何かを焼こうという発想がなかったのですごいびっくりした。火力発電の熱で温水プールを作りました、みたいな有効利用に、そんなことしてもいいんだ!と目から鱗が落ちた。

さらに、カミさんの実家の新潟に帰省したら、今度はどんと焼きでイカを焼いていた。イカ!餅はまだお正月感があるけど、イカでもいいんだ!

僕の中でどんどん規制緩和が進むどんと祭。あと50年くらいたったらハンバーグとか焼いてしまうかもしれない。

十円

娘8歳が「男子にひっかけクイズを出された」と憤っていた。

そのクイズとは、指を3本出して「これ何本?」と聞くもの。3本と答えれば「腕が1本でしたー」と返され、先回りして1本と答えれば「指3本ですー」と馬鹿にされる。

とりあえず、答える際は「指3本」と言えばどうしようもあるまい、と伝える。

「このはしわたるべからず」と書くから隙を突かれるのであって、「この橋渡るべからず」と解釈の幅を狭めればよい。

そういえば子供の頃、学校で「10円持ってる?」と聞き、相手が「持ってない」と答えると「貧乏〜!」と馬鹿にする男子がいた。

解釈の幅を狭めるならば、「学校では現金の所持は認められておらず、現在は金銭および財布は携帯していないが、自宅に帰れば貯金箱や預金口座などに10円以上の残高がある」なのだろうけど、そこまで言う子供はイヤだし、なんか今思い出したら腹立ってきた。なんだアイツ。なにが貧乏だ。10円玉2枚で両方のこめかみをグリグリしてやりたい。ほら2枚持ってるだろう?

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「寝泊りゃ」ってなんだろう、踊らにゃそんそん的なものかな?と思ったら違った。

開閉

自宅にドアクローザーを取り付けた。

なんだか強そうな名前だけど、あれです、ドアの上のほうに付いている器具で、中途半端にドアが開くと勝手に閉めてくれるやつ。それでいて、グッ!とドアを90度以上開くとそのまま開いた状態にしてくれるやつ。

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そうそうこれこれ。ホームセンターで見つけてAmazonで買ったんですよ。リビングと廊下をつなぐドアにつけたんだけど、大変だったんだから。固いんだね、ドアって。なかなかネジが入んないの。かたくなに。パパ頑張ったんだから。

この家に住んでしばらく経つのだけど、なんでそんな思いまでして取り付けたのかと言うと「閉めなさい!」というのが面倒くさくなったから。

リビングと廊下をつなぐ箇所なので、この時期このドアを開けっぱなしにされると寒い。それでいて、子供たち(特に息子5歳)はドアを開け放してパーッと行ってしまう。もう!と怒るのも疲れたときに思いついた。勝手に閉まるようにしたらいいんじゃない?

取り付けてみると、ドアが勝手に閉まるので怒らなくて済む。子育てのストレスが1個減った!

確かに、理解できるまでちゃんと言って聞かせるのも大事なんだけど、ドア以外にもそんなこといっぱいあるので(ご飯の最中に歌って踊るなとか、夜中に部屋でダンソンッ!ってするなとか)1個くらい機械で解決できるならしたらいいんじゃないかと。育児って、親はぐっと我慢するのが美徳みたいに語られるところがあるけれど、頼れるものは頼ろうと思ったのだった。

そうそう、ドアが閉まる以外に副次的効果があって、常にドアが閉まった状態になったので息子5歳が廊下を走ることがなくなった。どうしてもドア前でブレーキがかかるので走り抜けられないのだ。しめしめである。

【路線図】石巻周辺&仙台市地下鉄

実家に帰省したついでに、路線図も収集してきましたよ。こちら、JR石巻駅の運賃表(クリックで拡大)

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仙石線あおば通駅や、東北本線利府支線といった盲腸線がチョロっと出てるのがカワイイ。仙石東北ラインで塩釜駅と高城町が接続されたので、本来は海よりを走る仙石線がギューン!と内陸に寄せられているのがポイント。さらに仙石線をよく見ると、石巻に近い蛇田と陸前赤井の間が不自然に開いている。実はここ、現在新駅が建設中。駅ができたら上から貼るのかな。

他には、小牛田と石巻はSuica利用エリアだけど、石巻沿線は利用エリア外なので、エリアの境界線がグネグネしているのがグッと来る。右端の一ノ関-気仙沼間の路線が「~」で省略されているのもなかなかレア。シンプルだけど見どころが多くて楽しい。

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石巻の実家には仙石東北ラインで帰りました。昨年5月の開通以来初めて。東北本線は全然馴染みがないので、仙台ー塩釜間を通るのは新鮮でした。仙石線に入ってからはもっと内陸を通るのかと思ったら、陸前富山・陸前大塚は以前と変わらず海際を走るのね。堤防は高くなってたけど、海の照り返しが相変わらず美しい。

仙台駅の運賃表も撮ったんだけど、ぶれてしまって残念……。

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石巻のものと比べると、こちらは山形や福島まで描いてある。左上にうねうね伸びていくSuica利用エリア。そのSuicaの説明を書くために、丸森でカットされている阿武隈急行線。

昨年12月に開通した仙台市地下鉄東西線の路線図も見てきました。ホントは乗りたかったけど時間がなかった……。

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路線2本とも中間地点が仙台なので、路線図は十字の形になる。でも上下のスペースの都合でちょっと卍っぽくなっちゃう。

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実際の地図で見ると、路線図では縦に縮められてた南北線のほうがスゴい長い。南北線のトータルデザインは赤瀬達三さんなんですよね(詳細は『駅をデザインする』 (ちくま新書)にあります。めっちゃ面白いよ!)

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券売機横にあったインディーズ路線図。仙台駅を中心に上下左右3駅が綺麗に十字に並ぶ。

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最後におまけ。仙台市地下鉄は小児運賃の説明がかわいい。児童・幼児・乳児がイラストになっているし、大人はパパとママを使い分けている地味なこだわりも好き。

再演

実家から帰ってきました。

明日4日から仕事初め。今年のお正月は三が日が土日と丸かぶりしたせいで、すごい短く感じる。もはやただの金土日。現実に戻るのが早すぎる。

しかしこの金土日で、たらふく飲み、たらふく食べ、コタツで眠り、甘いものを食べ、太田胃散を飲んだりもした。当たり前だけど体重が増えた。

これは逆に、普通の三連休でもその気になればお正月なみのゴージャスなダラダラが再現できるということではないか。お正月短かった、と嘆くのでは無く、お正月なんかいつでもできるというアプローチである。

おあつらえ向きに、来週末にもう三連休がやってくる。お正月第2回公演の幕開けだ。しかも連休明けは火曜だから、平日頑張る日数も短い。本当の正月より条件がいいような気さえしてきた。また太田胃散飲まなきゃ。

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実家の猫。サチコさん。もうだいぶ高齢だけど、息子5歳が雑に撫でようとするとシャーッ!と怒る。