夏休みで帰省したついでに、「マリンピア松島水族館」に行ってきました。
その名の通り、宮城県が誇る日本三景・松島にある水族館です。
小さいころ、松島水族館に行くのはひとつのイベントでした。マンボウ、ラッコ、アシカショー。人気者たちがたくさん、愛らしい姿を見せてくれました。
実はこの「マリンピア松島水族館」、2015年春をもって閉館してしまいます。水族館自体は仙台港に新しくできるらしいのだけど、松島のこの場所に水族館があるのは、この夏が最後。
自分の家族と、両親と、みんなで行ってきたのです。
水族館だけど、遊園地だったりする
松島水族館は、入園ゲートから入るとすぐ水族館、というわけじゃありません。屋根付きの広いスペースが広がります。
アシカショーの会場やペンギンのほか、フードコートや土産物屋、そしてミニ遊園地が併設されているんです。
実家のある石巻から一番近い遊園地は、仙台にある八木山ベニーランドなんですが、そこそこ距離があるのでなかなか行けませんでした。石巻と仙台の中間点にある松島で、メリーゴーランドに乗ったことのほうが思い出にあるんです。
驚くのが、子供のころ乗った遊具たちが、ほぼそのままの姿で現役なこと。
上の写真は、この日は雨で動いていなかったアストロジェット。子供のころ乗りたいとせがんで、客が僕一人だったのに乗せてもらったことがある。雨じゃなかったら動いているのか、とそっちの方にビックリする。
さっきから館内の写真の上部にちょくちょく写っている青いレールは、このモノレールのもの。館内を一周できる。
バッテリーカーの「乗ったら楽しいけど寂しい感じ」も当時のままでした。
連れて行った子供たちも、水族館じゃなくてまずこの遊園地ゾーンに興味津々。そりゃぁそうだよね。遊び始めると長くなりそうなので、とりあえず水族館の中へ。
水族館のなかに残る昭和っぽさ
さあ、いよいよ水族館の中に入りますよ。僕の記憶が確かなら、一番最初は熱帯ゾーンだったはず……。
やっぱりそうでした。しかも、一番最初の展示が泣く子も黙る「ピラニア」です。
続く「アマゾンの巨大魚」には巨大なアロワナがぐわんぐわん泳いでます。その先にはワニ。もう入館1分で息子3歳がおののいています。
閉館の理由の一つが「老朽化」なだけあって、館内は昭和っぽさが残っています。最近の水族館のような、巨大水槽やオシャレ展示はほぼ無し。でも大人たちは「あー、こうだった!」なものばかり。
この電気ウナギも昔からいるなぁー。CG技術も古い!「象印クイズ ヒントでピント」のころから変わっていないんじゃないか。
「海のノンキ者」と「ノンキ」をカタカナにしてしまう昭和っぽさも現存です。(マンボウを正面から撮れた奇跡のショットです)
ちゃんとマンボウ全形も載せておこう。閉館にあたって、館内の生き物たちはみんな仙台港の新しい水族館にお引っ越しするそうです。
松島水族館のマスコットのひとつ、イロワケイルカも元気に泳いでいました。
しかし息子3歳が「はやく行こうよー」と急かしまくりだったので、館内の写真はあまり無いのであった。
外にはアシカショーの会場もあります。
昔よりアシカの芸レベルがすごいあがった気がします。バレーボールをしたり、2頭で協力してボールを集めたり。以前はでかいキーボードの前に陣取って指示された鍵盤を叩く、みたいなゆるい感じだったのにな……。スゴい。
外にはペンギンもいます。かなり近くで見れる。モノレールに乗って上からも見れます。ペンギンの頭頂部を拝める数少ない施設です。
思い出いっぱい
水族館の中を一通り見て、子供たちはずっと気になっていた遊園地ゾーンへ。メリーゴーランドや汽車ポッポなどに乗りました。
パパも子供に便乗して、一緒に乗りました。
館内の片隅を回る汽車ポッポ。ビーバーの展示と田んぼを回るという謎のコースだけど、このアングルから撮ると「世界の車窓から」っぽい。
ちなみにサービスなのか1回の乗車で3周もして、子供たちのド肝を抜いていました。
モノレールにも乗りました。
汽車ポッポの線路のさらに上を、ゴトンゴトンとゆったりとしたペースで進みます。古いのと高いのとで、ちょっと怖い。
モノレールから広い館内を一望したところ。夏休み企画で海辺の生き物とのふれあいスペースをやってました。
自分が子供のころ連れてきてもらった松島水族館。あれから30年くらい。
自分の奥さんと子供たち、そして目を細めて孫たちを見守る両親。親子3代で来ることができて時の流れを感じるし、モノレールに乗りながら自分が子供になったようも気もするし、振り返れば自分の二人の子供が乗ってるし、不思議なループ感に揺られていました。
ありがとう、松島水族館。
無くなる前に、来られてよかった。
最後におまけ。
松島水族館の歴史をたどるパネル展示の中の一枚。マンボウと水着女性の、水中ツーショット写真!