「ブンバ・ボーン!」と堀内健〜最強の体操ソングは一発ギャグから生まれる説〜

突然だが、問題である。

次のフレーズのうち、Eテレ『おかあさんといっしょ』内の体操ソング、「ブンバ・ボーン」に出てくるのものを選んでほしい。

1.アルパカパカパカ ちょっとオカピ
2.バンガッチョ バンガッチョ 今日もバンガッチョ
3.ミーアキャットがフラミンゴ〜
4.タマゴが1つ タマゴが2つ パンダのお目目がつけまつ毛〜
5.キン肉モリモリ チョモランマ〜
6.不景気よりもショートケーキ(食べたーい)

正解は1,3,4。

では、他の選択肢、2,5,6を含む歌をご存知だろうか?

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「ブンバ・ボーン!」は、この春から『おかあさんといっしょ』の体操ソングになったばかりの歌である。それまでは「ぱわわぷたいそう」であった。

「ぱわわぷたいそう」は体操のよしお兄さんと共に9年間も続いた体操ソング。歌っていたのは中西圭三。ついこの間まで、平日の夕方に中西圭三の歌声が9年間毎日響き渡っていたのだ。もうお母さんたちの間で中西圭三の代表曲と言えば「WOMAN」でもなく「タイミング」でもなく「ぱわわぷたいそう」である。「♪お〜おきなこえ〜でぱわぱわ〜」である。

よしお兄さんも10年目。満を持してはじまった「ブンバ・ボーン!」であるが、どうも気になることがある。

歌詞がホリケンっぽいのだ。

堀内 健(ほりうち けん、1969年11月28日 – )は、日本のお笑いタレントであり、ネプチューンの大ボケ兼ツッコミ担当。愛称はホリケン。ネプチューンのネタの作成担当。
堀内健 – Wikipedia

うっかりWikipediaからひいてしまったが、ご存知ホリケンである。

ホリケンが繰り出すギャグと、「ブンバ・ボーン!」を入れ替えても全く違和感が無いのだ。

ホリケンが「アルパカパカパカ ちょっとオカピ」とかやっていてもおかしくない。「パンダのお目目がつけまつ毛〜」とか、ナニコレ珍百景でやってる姿が容易に浮かんでしまう。

なんなら、よしお兄さんが漢字の「土」みたいになるあの大ジャンプで「空まで飛んでけパラグライダー!」をやってもいい。100%のちからで「ジュン、ジュンワ〜」と両手を突き上げても全く問題ない。そういうコーナーかと思う。

Eテレ⇔ホリケンの相互乗り入れが可能になっている。

そして、これが大事なのだけど、どっちにしても子供にはウケると思うのだ。

優れた一発ギャグは、一瞬で独自の世界を作り、想像を喚起し、引きずり込む。受け手側の想像力が豊かであればなおのこと。そして、子供の想像力の豊かさは、大人のそれを遥かに凌駕する。

一発屋を揶揄する言葉に「子供ウケだから」があるが、だったら全力で子供ウケする体操が芸人サイドから提供できるのではないか。FUJIWARA原西やBコースハブなどを結集したら、とんでもない大ヒットソングが生まれるのではないか。

そして、芸人と「おかあさんといっしょ」を結ぶ線は、芸能界で唯一「元体操のお兄さん」の肩書を持つ、ひろみちお兄さんこと佐藤弘道しかいない。

あとは中西圭三が歌えば全てが丸く収まると思う。

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冒頭のクイズ、他の選択肢2、5、6は、実は「ホリケン☆サイズⅡ」のもの。

ホリケンサイズはフジ『笑う犬の発見』のワンコーナーで、ホリケンが全国の幼稚園・保育園・企業などを回って大暴れしていた体操コーナーである。作詞はもちろん、「お兄やん」ことホリケン。現役の体操の歌と並べても全く遜色ないフレーズたちだ。

最強の体操ソングは芸人から生まれる。僕は確信している。