行きたかったんだもの

「行ってきた」
「また…」
「だって行きたかったんだもの」
「彼女いるんでしょ」
「いるけど」
「なんて言ってるの」
「怒ってる」
「そりゃそうでしょ」
「だって行きたかったんだもの」
「行ったら怒るってわかってるでしょ」
「ちゃんと説明してるよ」
「なんて」
「彼女のことが嫌いなわけじゃないって」
「説明したってわかってくれないでしょ」
「そこは説明を続けるしかないよ」
「行かなきゃいいじゃない」
「6年は我慢したんだよ」
「だからって今行かなくてもいいじゃない。最近うまくいってないんでしょ?」
「そうだけど」
「別れたいの?」
「そんなことないよ」
「本当に?」
「友好な関係を築きたいと思ってるよ」
「じゃなんで行くのよ」
「行きたかったんだもの」
「わざわざ怒らせるようなことしてさ」
「僕が行きたかっただけで、彼女は関係ないんだよ」
「それわかってくれると思う?」
「そこは説明を続けるしかないよ」
「大事な時期じゃん」
「いいじゃん。関係ないじゃん」
「なんかもうあんたにはガッカリだわ…」

僕の脳内ではこんな感じなんだよなぁ…。

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