なにかわからないけど出すことにした夜
熱帯夜の深夜2時、息子二歳が突然暴れだしました。
なんかわからないけど怒っている。寝ぼけてる延長なんだけど、むっくり起き上がって「fづいhふぃえh、出してー!」とパパママに駄々をこねている。
な、なに?なにを出すの?
「mdskぁfもvn、出ーしーてー!」
プラレール?トミカ?シルバニアファミリー?
「ちーがーうー! るいfvにvにrvn、出ーしーてー!」
息子二歳、話が通じなくて、どんどん怒りが増してくる。抱っこしようとしても手を跳ねのける。そして半分泣き声になっているから、ますます聞き取れない。えーなに出すのー?屏風からトラとかー?
こういうとき、わかるまで聞いたり、怒鳴ったり、無視したり、パパママによってはいろんな対応をすると思うんですよ。話が通じないし、もうたぶん怒りたくて怒ってるし、難しいですよね。
ちょっと僕も困ったので、こうしました。
「わかったわかった、出そ出そ」
なにかわからないけど出すことにしました。
「うん」と泣き止む息子二歳。「ここだっけ?」とオモチャ一式が入っている押入れを指差すと、フルフルと首を振る。
「じゃぁあっちかなぁ。一緒に行こっか」と手を取って、リビングまでトコトコ行く。「どこだっけなー」と考えてると、息子二歳も「うーん」と考えている。知らんのか。
さらに別の部屋に行こうとすると「そっちじゃない!」と言う。それはわかるらしい。
「うーん」「うーん」としていたら、目をこすり始めたので、抱っこしたら素直に抱かれて、背中をトントンしたら寝てしまいました。
なにかわからないけど、出さずに済みました。なんだったんだ。
子供の話って、ぜんぜん筋は通らないし、言葉も間違ってるし、解読するのが大変。解読したとしても、「じゃぁこうする」が通じなかったりする。特にイヤイヤ期なんて、どんなに有利な条件を出しても拒んでくる。めっちゃ譲歩してんのに。
大人の理屈が通じないときは、たまに子供の理屈に合わせてみるといいのかなぁ、と思った夜でした。