2011.3.11から、まもなく2年を迎えるタイミングで、『PRAY FOR JAPAN』を読み返した。
あの日。悪夢が襲った日。
その真っ暗闇な現実から、未来に光を見る言葉たちにハッとした。
商品が散乱したスーパーで列に律儀に並ぶ人たち。終夜運転の電車で妊婦に席を譲る老人。大人を慰める子供の優しさ。避難所で食料や毛布をシェアしあう人々。世界中からの激励の言葉。
震災は悪夢をもたらしたけど、生き残った人々は希望を見つけようとしていた。
あの日の夜。みんなが一丸となって、立ち上がる気配を感じた。困難にたちむかい、いろんなことを飛び越えて、つながりあえる気がした。
あれから2年。
あの気配はいまどうなってるだろう、と、座布団をひっくり返してみるけど、ほこりだらけで錆びついて、すぐに見つけられない。
『PRAY FOR JAPAN』を読み返して、あのとき感じた「気配」のことを思い出す。
※pray for japan 東北太平洋沖地震、海外からの応援メッセージ集 prayforjapan.jp