「大勢に向けてしゃべる」より「1人に向けて語る」ほうが、言葉が心に響いてくる

ピーター・バラカンがInterFMの役員に就任したとのことで、インタビュー記事がありました。

ピーター・バラカンのラジオとの出会い、ラジオへの想いが綴られています。その中で、ハッとしたのがこのくだり。

テレビにないラジオの一番の魅力は、送り手側と受け手側が直接結びつくことだと思う。僕もリスナーの時にはDJが自分に語りかけてくれているような気持ちになっていたしね。
ピーター・バラカン「ラジオに魔法を取り戻す」

僕は大学のとき放送サークルにいて、アナウンス練習やトーク番組でしゃべってたりしてたんです。ラジオ好きが集まってたのもあって、時々部室でラジオ談義になったりもして、その時に誰かが言ってたのがこんな意味の言葉。

「マイクの前では、大勢に向けてしゃべってる、と思うより、1人に向けて語りかけている、と思ったほうが、言葉が心に響く」

大勢に向けてしゃべっている、と意識すると、どうしても万人受けの言葉になって、聞いてる側の心に引っかからない。「校長先生のお話」を想像してみるといいと思う。

それよりも、たった1人の相手に語りかけている、と意識すると、聞いている側に直接言葉になってくる。

どういう言葉が届くのか、という具体的なところはわからないけれど、気持ちがあるだけで言葉って変わってくる。間や息遣い、声色まで、語りかける全体の雰囲気が変化する。

classic_radio

しゃべりだけでなく、こうやって文章を書くときも同じかもなぁ、と最近思う。

みなさん聞いてくださいよー!というテンションで話す場面ももちろんある。でも、あのね、と、寄り添うように語りかけている文章は、読んでいてなんとなく伝わる。

ブログでもTwitterでも、文字数関係なく、この「なんとなく」がある。文章術とか理論を飛び越えて、胸に入ってくる。説明できない、無意識の底へ。

だから何かを伝えたい時は、声は大きくなくていい。上から構えなくていい。呼び鈴を押してドアから顔を覗かせる程度で、テーブルの上でコーヒーを挟んでるつもりで、そっと話したり書いたりしてみよう。

という話をしてみたんですけど、伝わるかなぁ。なんとなく、なんとなくでいいから。

「伝える」「通じる」ということについてはこの本がオススメ。小手先のテクニックではなく、人のつながるための教科書なんです。(僕のレビュー

「追い風参考」があるなら「向かい風参考」があってもいい

陸上で、競技中に風速2.0m以上の追い風が吹いてると、記録は「追い風参考」という扱いになる。

追い風にあおられて走るのが速くなっちゃったとかで、「この記録は本来のこの人の力じゃありませんよ」と正式な記録には残らない。

でも、強い向かい風が吹いていても、記録は正式なものとして残る。「向かい風参考」というのはない。

向かい風のときだって、その人本来の力は出てない。でも、結果は「その人の力」として残る。

なんか不公平な気がするけど、普段の生活に当てはめると、同じような考え方をしている時がある。

向かい風が吹いていても自分のせいにしてしまう

仕事などでいい結果が出ても、たまたま運がよかった、とか、巡り合わせがよかったとか、実力の外の力を信じてしまう。自分で「追い風参考」を作ってしまう。

逆に、悪い結果になると、本当は運が悪かったとしても、自分の実力不足と感じてしまう。ここでも「向かい風参考」がないのだ。

これをこじらすと、どんな結果になっても自分を責めることになる。向かい風のせいで歩みが遅くなっても、自分の足を責めてしまうことになる。

自分については「向かい風参考」があっていい

いい結果の時は自分のおかげ、悪い結果の時は運が悪かった、と、そこまで極端にうぬぼれる気はない。

でも、せめて向かい風があったことは自覚してもいいんじゃないかと思う。今回は「向かい風参考」だったから次は大丈夫だろう、と、心を身軽にできたらいい。

なんでも自分のせいにしないで、ちょっと落ち着いて、風を感じられるようになれたら、と思うのだ。

【Amazon】ファミリー、学割、ゲーム買取。知らなかったAmazonのサービス3つ

みんな大好きAmazon。僕もたいへんお世話になっております。最近では日本でのKindle販売もはじまり、勢いは加速するばかり。

そんなAmazonですが、普通にお買い物するのに加えて「お急ぎ便」とかいろんなサービスをやってる。いろいろすぎて知らないサービスがあったりする。

同じように知らない人いるかも、というわけで、最近まで僕が知らなかったAmazonのサービス3つをまとめてみました。

Amazonファミリー


Amazonファミリー: パパ・ママ・妊婦さんのための会員サービス

これ、うちの子が生まれた時もあったのかなぁ。新米パパママにはすごい便利だと思う。登録するとこういう特典がある。

 ・「Amazon定期おトク便」で、おむつとおしりふきが15%割引
 ・「Amazonプライム」が3か月間無料。お急ぎ便、お届け日時指定便が使い放題
 ・5,000円以上のベビー用品のお買物で使える3,900円クーポンをプレゼント

「Amazon定期おトク便」は商品を指定した頻度(1ヶ月~6ヶ月)で定期的に届けてくれるサービス。配送料は無料で、価格も10%割引。

子供が生まれたての頃は買い出しに行くのも大変だし、おむつもおしりふきも切らせない。粉ミルクとか買うと結構重い。

それを定期おトク便で定期的に家に届けてくれて、お急ぎ便で翌日に配送されて、しかも安いって、こんないいことないんじゃないの。使いたかったなぁ。パパママはぜひチェックしてみてください。

Amazon Student


Amazon.co.jp: Amazon Student: 学生のためのプログラム

学生(大学生・短大生・大学院生)を対象としたプログラム。登録すると年額1900円(Amazonプライムの半額)で、お急ぎ便無料や本10%Amazonポイント還元などの特典を受けられる。登録後6ヶ月は無料

Amazonにも学割みたいなのがあったんだなぁ。さすが学生さん向けで、今の季節は秋の学祭準備特集で運営備品(拡声器とか)やコスプレ衣装のストアがあったりする。こんなのとか↓

なお登録には「ac.jp」等の学生用Eメールアドレスが必要。クレジットカードも必要みたい。未成年には敷居が高いかもしれないけど、大学院生まで行くと使い手があるんじゃないかなぁ。

ゲーム買取サービス


Amazon.co.jp:ゲーム買取サービス

買取までやってたのね。買取と言っても現金じゃなくてAmazonギフト券と交換。でも無料で家に集荷に来てくれるし、1点から可ってのが大きい。買取価格の最大値もサイトからチェックできる。

近所にブックオフがないとか、数売りたいとかいう場合にいいかも。動画でSTEP4ガイドがある。

いろいろやってるなぁ

書籍専門店だったのが、家電やら食料品やらまで売り始めて、電子書籍端末までやり始めたAmazon。もう色々やりすぎててスゴい。そして色々やりすぎてて知らないこともある。

こういうサービスをうまく使ってお得に買い物したいものです。

【お仕事】『東西ミステリーベスト100』に参加させていただきました

週刊文春臨時増刊『東西ミステリーベスト100』が発売されましたよ奥さん。

このブックガイド、なにがすごいってこのスペック。

・作家、書評家、書店員、大学のミステリ研などなどから、現存するすべてのミステリーを対象にベストテンを選出してもらった。
・回答者の総数387人
・1位を10点、2位を9点……10位を1点として集計。
国内102作品、海外100作品の順位のほか、あらすじ、うんちく、選者コメント付き。

ちなみに週刊文春の公式サイトにいってみると…

順位がちょっぴりネタばれされてる!じゃぁ1位と2位はなに!?ってなる。

表紙に「死ぬまで使えるブックガイド」って書いてありますが、こんな濃い202冊、死ぬまで読めるか不安になるほど。どこを開いても絶対おもしろい本が出てくるわけだし。

で、僭越ながら僕もベストテンを回答させていただきました。387分の1です。選者コメントも1つ採用されていて嬉しい。この企画に参加できただけで喜びでいっぱい。

おもしろいミステリが読みたい方、この本を片手にチェックをしていけばまず間違いなしのハズレなし。広大なミステリ平野を旅するためのマストアイテムですよ!

ウグイス嬢の男性版は「カラスボーイ」というらしい

選挙カーに乗って候補者の名前を連呼するウグイス嬢。このウグイス情報の男性バージョンを「カラスボーイ」と呼ぶらしい。

ウグイスにだってオスはいるのに、突然のカラス。

確かに選挙カーからイケメンのエエ声が聞こえたほうが、お昼時の奥さんにはウケがいいかもしれない。

でもカラスボーイ、全然エエ声のイメージがない。クチバシでビニール袋をつついる画しか浮かばない。奥さんウケも最悪じゃないか。

「動物+男性を表す言葉」だったら他にもいろいろあるのに。

バットマン
エエ声だけど、自分で立候補しそう。

バードマン
パーマンのボス。猿を候補者にしそう。

オオカミ少年
基本嘘つきなので「最後のお願いに参りました!」とやって来ても本気にされない。

エレファントマン
監督:デヴィッド・リンチ

エレファントジョン
所属:人力舎

鳩山由紀夫
立候補しないらしいのでこっちの仕事はどうだろう。

ちなみに「カラスボーイ」でググったら競走馬に「カラスボーイ」というのがいた(カラスボーイの競走馬プロフィール)馬なのにカラスだ。ますます訳が分からない。