知らないほうがいい、という言葉がある。
知らないままでいれば、現実に何も疑問をもたずに日々を過ごせる。しかし、ひとたび”その事”を知ってしまうと、満ち足りていたはずの日常が違った意味を持ってしまう。違う人生が、違う世界が、存在していることを知ってしまうからだ。
一見、めでたしめでたし、で終わっている昔話も、実はもっとめでたいエンディングが存在するかもしれない。
ノベルゲームみたいに最後に「~BAD END~」を付けてみたら、また違う未来が見えてくるんじゃないだろうか。
玉手箱を開けると、中から白い煙がもうもうと立ちこめ、気がつくと浦島太郎はおじいさんになってしまいました。
~BAD END~
最後の最後で「玉手箱を開けますか?」に「はい」と答えてしまったばっかりに。
かぐや姫は使いの者に付き添われ、月へ帰って行きました、
~BAD END~
何回プレイしても月へ帰ってしまう。どこでフラグが立ってしまうんだろう。
一本のわらしべを蜜柑、反物、馬と物々交換を続けた男は、終いには屋敷を手に入れ、裕福に暮らしました。
~BAD END~
結婚ができるルートもあるかもしれない。お金だけが幸せじゃない。
打ち出の小槌で大きくなった一寸法師は、娘と結婚し幸せに暮らしました。
~BAD END~
取り損ねた宝があったのか?違う娘を攻略してしまったのか?
「では屏風の虎を出してください」
一休のとんちに、将軍様はぐぅの音も出ませんでした。
~BAD END~
見事なとんちで切り抜けたはずの一休。ここは降伏して将軍様を立てるべきだったのか?
幸せのカタチについて考えさせられる。
“むかしばなしに「~BAD END~」を付け足す” http://t.co/OVSSMDbL